俺は中2のとき初めて彼女(名前はゆき)が出来た。同じ塾で一目惚れしてアドレス交換してそのうち2人で遊ぶようになった。中2の冬休み俺はゆきに告白した。すぐにOKをもらえて俺は死ぬほどうれしかった。
それから俺らは普通のどこにでもいるようなカップルになっていった。
付き合ってから半年経った中3の夏のデート中、ゆきは俺の目の前で本当に目の前で車にはねられた。あぁいう時って本当に物事がスローモーションで目に映るんだよな。ゆっくり彼女が地面にたたき付けられるのが俺の目には映った。俺はすぐに駆け寄ったけどゆきは呼吸が苦しそうだった。
苦しそうな呼吸の中から俺を呼ぶ声が聞こえた。「龍…大好きだったよ…」俺は急いで救急車をよんだ。救急車が来るまでの間ずっとゆきを抱いていた。意識の無くなるちょっと前にキスしてあげられたのが唯一の救いだった。
病院に搬送されて間もなくゆきはこの世を去った。何も考えることが出来なかった。それは悲劇以外の何物でもなかった。
それから数日俺は泣くことすらできないほど呆然としていた。いつもくるメールや電話が来なくてこっちから電話してみても電話からは電話番号は使われてないって無機質な声しか聞こえなかった。
そんときいなくるってことの意味が初めてわかったような気がした。いなくなってわかることってたくさんあるんだね。ゆきと約束したことは殆ど実現出来なくてこれから出来る見込みがないって思ったら目の前が暗くなるような感じがした。
あれから4年未だに俺はゆきのことを引きずっている。これからも引きずっていくかもしれない。ただ不安なのはゆきの顔を思い出すのに時間がかかっていることだけ。いつかは忘れてしまうのだろうか。それが不安だ。でもゆきを好きだって事実だけはいつまでも変わらない。
長文駄文で失礼しました