50年も前(笑) 同クラスに古都の深窓の令嬢がいました。
清楚で、ピアノが学校で一番上手く、成績も群を抜いてて、
校内の“スター”でした。
とにかく、妖しい気持ちでは近づける相手ではありませんで
したし、話をする事ですら緊張する女性でした。
それから、彼女は桁違いの最高ランクの進学校に進み、私の
淡い憧れは完全に胡散霧消した訳です。
それから25年くらいを経て、クラス会が頻繁に催される様
になるまで、彼女がどう言う道程(人生)を送ったかは全く知
りませんでした。
彼女はやはり超一流企業のエリート社員のご令室(奥さん)に
なってましたが、上品で毅然とした雰囲気は変わりません。
ただ、私も昔のような不器用で純粋な少年ではなかったので
比較的に気楽に会話が交わされ始め、外側からだけ眺めてい
た彼女ではなく、あまり他人には話さない内面的な話までし
合うような親しさになって行きました。
と同時に、ランチデート等で手を繋いだり腕を組んで胸を押
し付けて来たりして心身ともの接触が濃くなって行ったので
す。
こうなると、昔の憧れが再燃して来て“進むしかないなぁ”
と言う気持ちに変化して行きました。
ただ、昔の憧れの気持ちには彼女の“性の匂い”は恐れ多く
て、全く意識の外だったので、彼女の体臭を身近に感じたり
手や乳房の感触も不思議な感覚で受け止めていました。
最初に誘った時、はっきりした形で“倫(みち)を外す事”に
は、表面上は様々な言葉で、少し抵抗しましたが、結局つい
て来てくれたのです。
初めて彼女の全裸を目にした時、何故か少年時代の私と中年
になった私が交錯しながら戸惑ったり喜んだりしてましたし
初めて繋がった時も“おぃおぃ 何であの彼女が私をこんな
に深く受け止めて喜んでいるんだ?”と少年時代の私が大騒
ぎしてたり、“この女はあの彼女ではなくきっと別人かも”
などと思ったり(笑)
その後は、確かに別人になってしまいました。
二人で出かけた先では「あなたぁ」と呼びかけられるし、泊
まる時などはスーパーでいそいそと買い物に勤しむ姿は当時
の“憧れのスター”ではありません。
それと大きく変わった事は、その後のクラス会の席上では、
二人の間の会話が全く無くなりました(笑)
女性と言う生き物は不思議な存在ですねぇ