初体験について話します。
初恋は12歳の時でした。
隣のマンションに住む二つ年上の双子で兄『幹也』弟『咋矢』は近所でもかなりもてると評判の兄弟でした。
特に幹也は中学に入ってから
ものすごくもてていて、美人な彼女は高校生という噂がありました。
私は面食いなので幹也が気になっていました。
でも憧れ程度のもので声をかけることはできません。
しばらくして、私の七つ年上の兄が幹也たち双子にとって恐怖の先輩という存在 だと知りました。 兄は幹也の女癖の悪さを笑いながら私に聞かせました。たった14歳の幹也はすでに女性経験が25人だというのです。
兄は咋矢のほうを可愛がっていました。
咋矢は頭が良く人当たりもいいので誰にでも好かれていたのです。
兄に咋矢を紹介されたのは私が中学に入ってからでした。
咋矢は優しくて私を気に入ってくれました。付き合うことを決め何度もデートしたのですがなかなかキスまで発展しません。交際二ヶ月目のある日、咋矢の自宅で映画を観ていたら幹也がいきなり部屋に入ってきました。今までなかったことなので二人ともかなり驚きました。
幹也は酒を飲んでいた所為かかなり足下がフラフラでした。
「咋矢おまえださいよ」
いきなりの罵声に呆気にとられ反論もできません。
「まだしてないんだって静ちゃんと」
幹也は私を見て
「静ちゃんはしたくないの」と聞きました。
完全に酔っぱらいです。
咋矢は非常識な幹也を突き飛ばし出て行くように言いました。
「この間経験させてやったのになんで実践しないんだよ
ばーか」
幹也の言葉に私は驚き、しかし咋矢はさらに驚いた様子で真っ赤になりながら怒りました。
私は浮気されたのかなとショックをうけその日は帰りました。
次の日幹也が学校で私を呼びだし昨日は悪かったなと謝りました。年上の彼女と別れたらしくかなりヤケ飲みしたらしいのです。咋矢のことを聞くと、
「知り合いの姉ちゃんが風俗嬢だから筆おろしさせてやった」と言いました。
私は悔しくて泣き笑いしてしまいましたがなぜかふっきれた感じでもありました。
そして不意に
「彼女と別れたんなら私を彼女にしてください」と告白してしまったのです。
びっくりした様子で返答に困る幹也をみて
「あぁ私やっぱりこの顔好きなんだなぁ」 と思いました。
幹也は咋矢に内緒にするなら
いいよと返事してくれました。今思えば最低ヤローですが(笑)。
それから二日後幹也と初体験をしました。
初めてのラブホテルで とにかく緊張していたのを覚えてます。幹也は意外にもすごく優しくてkissはしっとりとしていました。あそこも丁寧すぎるほど舐めてくれたし、胸にたくさんのキスマークをつけ愛撫してくれました。
挿入はほとんど痛みがなくゆっくり動かれるとじわーんと痺れてきました。
真剣に私を見てくれている幹也がとても好きでたまりません。フェラも初めてでしたががんばってチャレンジしました。
その日は6回ほどして帰宅。
腰がふらふらになり歩き方もおかしくなりました。
帰宅後すぐに咋矢から電話があり会いたいと言われましたが断りました。
咋矢とセックスしたのはさらに一ヶ月半ほど経ってからでした。幹也とはほぼ毎日学校内(体育倉庫や科学室)でやってましたから飽きるのも早かったです。
咋矢のエッチは性格よりもかなり強引で私のことを征服したがってるようでした。
バックで胸を鷲掴みにして乱暴にされると幹也とはまた違った快感を得ることができました。
幹也とのことがばれたのは一年の終わり頃。
咋矢にはそのころ別の女がいて別れることはあっさり決まりました。
幹也は卒業してから更にかっこよくなり女を食いまくり派手な生活を送っていましたが、
たまに私を思いだしたかのように抱きに来ました。
いつも優しく大事にしてくれた幹也はしばらくして高校を中退。どこかのやくざの事務所に入り女をひっかける仕事をするようになりました。
麻薬にも手を出し、かなり痩せて迫力ある顔つきになり私は怖くなりました。ひっかけた女をヤク漬けにすると言っていましたが私の前では絶対にクスリはしませんでした。
幹也が地元を離れたのは私が中学を卒業する頃。
最後の日、幹也は[私を愛している]と初めて言いました。好きとは何度も言ってくれていましたが……………幹也の真剣な言葉に思わず付いていきたくなりました。
高校に入学した私はすぐに新しい彼氏をみつけ幹也を忘れようと努力しました。咋矢とは近所のせいでよく顔を合わせましたが毎回違う彼女を連れて歩いてました。
幹也からたまに連絡がありその内容は決まって「静を抱きたい」でした。
私が高校二年の時、幹也は警察に捕まりました。
いろんな罪状がありました。
麻薬は厳しく追及され懲役をくらったようです。
幹也の連絡はそれからありません。
私にとって幹也は誰も代わりになれない初恋の人です。