彼女と知り合ったのは三年前。
職場に配属された彼女の腕には研修中の腕章でがあり新入社員とわかった。
二年と半年、同じ職場で働いていた彼女が移動になった。
何事にも前向きな姿勢にこの先伸びる可能性を感じていた矢先の事だった。
新しい職場で、彼女はチームリーダーになると聞いた。
「頑張れ!ユキちゃんなら大丈夫」
元気よく送り出したはずだった。
2週間後、彼女と通路で出会うと、やつれた表情をしていた。
「どうした?」
立ち話で彼女の話しを聞くと、対人関係で悩んでいること、そのことから自信をなくしそうなことを涙を浮かべながら話しはじめ、途中からポロポロと涙を流しはじめた。
通路を通る人が誰ひとりいなくて、彼女が泣いているところを見られることはなかったのは幸いだった。
「自分を責めなくて良い、一人で抱え込まず、相談できる人に頼れ」
「ユキちゃんが頑張っているの観てる人は必ずいるから」
「はいやってみます」
ニコッ笑う彼女を見て、
肩をポンと叩いて歩き出した。
3日後再び通路で彼女と出会ったときは、いつも見ていた彼女に戻っていた。
「この前は泣いたりしてごめんなさい」
「でもおかげで心が晴れた気がします」
「おお、良かった」
「また何かあったら話しにおいで」
やっぱりこの子強いと感じた。
それからひと月が経過。
「お疲れ様です」
「ユキちゃん元気?」
「元気ですよ」
「少し前にご飯食べに行こうって言ってくれたじゃないですか」
そんなことあったかな?と記憶を辿るが思い出せなかった。
「それで明日金曜日だし食べに行きませんか?」いきなりだなとは思ったけど、まあ仕方ない。
付き合うことにする。
「良いよ、行こう」
「仕事終わって六時にイ◯ンの屋上駐車場で」
「わかった六時にイ◯ン」
妻に言う嘘を考えた。
当日。
妻には適当な事を言って出勤した。
勤務が終わり、少し早いけど約束の場所で待機、彼女を待った。
車のナンバーは彼女に伝えてある。
約束の時間よりも早く彼女が現れた。
彼女の車を置いて、彼女の言う美味しいパスタの店を目指して車を出した。
店に入ると若いカップルと女性客ばかり、場違いな気もしないではない。
傍から見れば親子でも通用するくらいユキちゃんと歳が離れている。
ユキちゃんと同じパスタを注文すると、ユキちゃんは嬉しそうに笑った。
彼女の笑顔にはいつも癒された。
いろいろ話しを聞き、食べ終わると彼女が夜の海に行きたいと言った。
「彼氏が怒るよ」
「彼氏いないです」
それは何度も聞いている。
彼女の望みを満たすため、車を走らせた。
堤防の道に車を停める。
もっと駐車していると思ったのだが止まっているのは数台だけだった。
「あの時話しを聞いてもらってよかったです」
「泣いちゃったけど」
「うん、心配した」
「ですよね、ごめんなさい」
「謝る必要ないよガス抜きできて良かった」
「うん、やっぱり好きな人で間違いなかった」
「何が?」
「同じ職場にいたときからずっと気にかけてくれてましたよね、好きです」
「待て待ておじさんだよ?妻子あるよ?」
「それでもいい」
「キスしてほしいです」
彼女が身を乗り出して寄ってきた。
バレたらどうする?会社のこと、妻の顔が浮かんだ。
彼女が好きだし、ある程度の好意を持っていたのは確か。
「わかった、キスだけね」
初めての浮気は彼女だった。
くちびるを合わせるとパスタの味がした。
歯は閉ざされたまま、舌を絡めようにもできない儀式的なキスがぎこちなく感じた。
くちびるを離すと彼女がプハッと息を吐いた。
どうやらキスのあいた息を止めていたようだ。
「苦しかった」
「もしかして初めて?」
「うん、はい」
「今まで恋愛は?」
「ないです」
「私人との付き合いが上手じゃないから」
「ユキちゃんなら彼氏出来るよ、さあ帰ろう」
彼女の車を止めた駐車場まで送り届けて別れた。
「今度の土曜日空いてます?」
あれから10日ほど経過した頃だった。
「空いているけど、どうした?」
何かを言いたいのだと受け取り、聞いてみるが言葉を濁して拉致があかない。
それでも付き合うことにした。
約束の土曜日。
制服とは違う彼女に新鮮さとときめきを覚える。
行き先を決めてなく、急遽差し障りない水族館に行くことにする。
車を降りると彼女から手を繋いできた。
手を繋いで歩くのは気恥ずかしいけど満足でもあった。
夕方には帰路につき、隣接する市まで来た時だった。
まだ帰りたくないと言うユキちゃん。
とりあえず通りがかりに見つけた喫茶店に入った。
約一時間を過ごして店を出た。
行き先はこの前行った堤防。
前もそうだが人がいない。
停まっている車もこの車だけ。
この前のキスを思い出す。
彼女も同じなんだろう、モジモジして落ち着かない様子だった。
「キスしたの思い出した?」
「えっ」
顔が紅く染まっていくのが可愛い。
「キスする?」
彼女がこちらを向いて、はにかみ、瞼を閉じた。
柔らかなくちびる。
少し強引に歯をこじ開けて舌を入れた。
戸惑う彼女の舌に自分の舌を絡める。
セックスまでとは言わないが、愛撫だけでも彼女を抱きたいと思う感情が大きくなった。
「ユキちゃんのこと好きになりそう」
本音を打ち明けると、彼女は私は前からずっと好きですよと言った。
ダメもとでホテルに行かないかと誘うと、間を置いてうんと言う。
国道から見えたシティ風のホテルに入った。
ホテルを利用するのは何十年振りで、戸惑うところもあった。
彼女は初めて行くと車で聞いていた。
落ち着かない彼女を落ち着かせるため暫く何もせず、話しをする。
高校生の時付き合った彼はいたが、こういったことはなかったと言う。
この時点で彼女とセックスするのはやめておこうと判断し、愛撫だけに留めることを決めた。
「エッチはしないから安心して」
ベッドに座って肩を抱いた。
キスから始まり、頬を撫で、横になった。
「ユキのこと好きだよ」
彼女の耳元で囁くとまた顔が紅くなった。
「ユキのカラダ見てもいいかな、見せて欲しい」
ニットセーターの下はブラジャーだけだった。
スカートも脱がせると、珍しくガードルを穿いていた。
彼女だけハダカとはいかないので、エッチは絶対しない約束で服を脱いだ。
彼女のブラジャーを外し、続いてガードルを脱がせる。
パンティーとブラジャーは揃いのようだ。
パンティーを脱がす時少し抵抗したけど、割とあっさりと脱がせてくれた。
陰毛は薄く、一瞬スリットが見えたがそれを彼女は手で隠した。
寝ている彼女の胸は平たく潰れていた。
もう一度キスから仕切り直し。
耳が真っ赤に染まっていく。
その耳に息を吹き掛け、耳の裏から首すじへと舌を這わせていくと、肌が鳥肌立っていた。
左手で手を繋ぎ、右手で胸を触りそして舐め、乳首を吸った。
彼女の吐息が乱れる。
乳首を吸ったままで右手を伸ばし、陰毛に絡ませた。
彼女もこの先の展開がわかったようだ。
吸うのをやめ、彼女を見ると目線が合った。
「だいじょうぶ?」
コクンと頷く。
見つめ合ったまま指で溝をなぞった。
指を溝の中に潜り込ませていく。
湿ってはいたが濡れてはいなかった。
包皮の上からクリらしき塊を触ったとき、さほど押さえていないのに彼女は痛みを訴え、こういったことに慣れていないのがわかった。
たぶんオナニーもしたことがないのだろう。
「ごめんね痛かった?」
「ちょっと痛い」
指で触るのはやめて、次に思いついたのは舐めることだった。
唾で濡らして舐めれば痛みも少ないと思った。
足を彼女の足の間に割り込ませて体が入るだけの隙間を作り膝の裏を持ち上げた。
初めて見た彼女のマンコは着色もなく綺麗ではあったが、おしっこ臭が漂ってきた。
汚いとは思わなかった。
舌を突き出してひと舐め。
クリを刺激するため包皮を中心に舐めた。
膝裏で足を持ち上げていた手を離し、彼女と手を繋ぐ。
彼女はそれを待っていたかのように、強く握ってきた。
舌先て包皮の中のクリをみつけ、軽く擦ると握る手の力も強く反応。
喘ぎ声は聞こえなかった
けど、感じているのは確かだ。
「苦しい、苦しい、もうやめて」
彼女が逝くことはなかった
初めてだから仕方ないと割り切り、出ることにした。
朝迎えにいった時と同じ場所に車を停め、人がいないことを確かめてから軽くキスを交わし、彼女は車から降りた。
その後職場の通路で会っても何処かよそよそしく、会話をすることもなくなってしまった。
会話がなくなって改めてユキちゃんを好きだったことに気付かされた。
それから数日後、社内メールにユキちゃんからメールが送られてきた。
既読済みを送信、内容を読むとそこには会話をしなくなった理由と、彼女の心情が痛いほどわかる文言が連ねてあった。
最後はこれからもメールしてもいいですよね?で終わっていた。
辛い思いをさせてしまったことを詫び、会いたいことを書き並べ、メール承認と書いて送信、そしてすぐに削除する。
すぐに彼女から開封の確認が飛んできて、今読んでいることを知った。
この日からメールのやりとりが始まった。
来週水に有給休暇とだけ書いて彼女にメール。
すぐさま彼女からわかりました私も休みます。と書いた返信がきた。
休みを取得して平日に会うのは初めてだ。
出勤時間に合わせて家は出た。
ユキちゃんに家を出たことを連絡して迎えに行く。
車に乗ると彼女はこの辺りでは名のしれた展望台に行きたいと言う。
最近の出来事を愚痴を交えて彼女が喋るのを聞いて宥め、相槌を打つ。
最後に聞いてもらえただけでもよかったですと礼を言われた。
「ユキちゃんが心配だから」
「今回は泣かないでよかった」
展望台は平日でもそこそこの人数は来ているようだ。
展望台へと続く坂道を手を繋ぎ歩く。
小一時間ほど景色と散策を堪能して車に戻った。
昼飯を済ませこのあとどうするか。
「行ってもいいかな?嫌だったらやめるけど」
彼女は察したみたいだった。
「いいですよ」
展望台に行く道中にあった小洒落たホテルに入った。
この前ほどの緊張は無くそれでも彼女のぎこちなさが伝わってくる。
「お風呂かシャワーする?」
「ううん、だいじょうぶ」
体臭とか気にならないのだろうかとこちらが反対に案じてしまうのは野暮か。
彼女に服を脱いでもらう。
今日はガードルを穿いていなかった。
彼女らしいフリルがついた上下揃いの可愛い下着。
その下着姿でベットに上がってもらうと急いでこちらも服を脱いでベットに上がりキスをした。
前とは違いいとも簡単に歯は開き目当ての舌に絡ませた。
キスを続けたままで彼女の下着を取り払う。
抵抗はなかった。
胸を触りそしてマンコに手を伸ばした。
クリに触り、軽く擦ると彼女の呼吸が荒くなり始めた。
そしてほどなくあ、あ、と声を漏らした。
「気持ちいいね」
聞くと彼女はうんうんと頷いた。
穴の入り口に指を持っていくと少しだけ濡れていた。
その僅かなヌメリを指につけてクリを擦る。
あ、あ、と彼女が喘ぐのを聞くとこちらも興奮してきた。
彼女の手をチンポに触れさせることに。
ぎこちなく戸惑っているのが逆に興奮する。
扱き方を教えるとその教えを確実にこなそうとしているのが伝わってくる。
「舐めていい?」
一瞬目を開きすぐに閉じてうんと頷く。
濡れた指の匂いを嗅ぐとオシッコ臭に混じって女の匂いがした。
足を開いた途端に女の匂いとオシッコ臭が鼻を擽る。
舌を伸ばして包皮を舐めると彼女の喘ぎが聞こえてきた。
長くしても彼女の負担になると思い、ある程度の時間で見切りをつけた。
最後にヌメリが滲み出る穴の入り口を舐めて。
マンコを舐めた口でキスをすると彼女が酸っぱい味がすると言った。
その味はユキちゃんのアソコの味だと言うとこんな味だとは知らなかったとびっくりしていた。
彼女の指で滲み出た愛液を掬い、しゃぶらせゆた。
「ユキちゃんの」
「やだ恥ずかしい」こ
自らアソコを触り濡れ具合を確かめていた。
「いっぱい濡れてて恥ずかしい」
はにかむ仕草が可愛く、堪らず彼女を抱きしめた。
「これだけ濡れてたら入りますよね」
急な展開だった。
抱きたいと思うことはあったけど、はなから抱くつもりはなかった。
自分よりもっと良い彼氏がユキちゃんならできるからと自分を大切にしなさいと、彼女を諭した。
彼女は大粒の涙を流して泣いた。
「また遊びに連れて行ってください」
そう言って彼女は車から降りた。
今では殆ど会話もなく、廊下ですれ違いざまに会釈するだけになった。
自分がもう少し若くて独身だったら?
現実は現実でしかない。