大学1年の時にサークルで温泉行った時の話。
男4女4だったから男女でペアになって肝試ししようって事になった。
くじ引きで決まった俺のパートナーは3年の結花さん。スレンダーなメガネ女子で優しい先輩。密かに憧れていたので心の中でガッツポーズしま。
コースは墓地の横を通って海まで行って帰ってくるというもの。
スタートして墓地が近づいてくると結花さんが「凄い寒気する。絶対(霊が)いる」と言い出した。
「やめてくださいよ〜。もしかして結花さん見える人ですか?」と聞くと「感じる程度だけど霊感はあるの」と言ってきた。
まさかそっち系の人とは思ってなかったので意外だったけど、俺はオカルトけっこう好きだから嬉しい誤算だった。
そこで俺は「霊ってHなこと考えてると逃げてくらしいですよ」と言ってみた。
結花さんは呆れたような少し怒ったような声で「え?なにそれ」と言ったので、俺は慌てて「Hって命を生み出す事じゃないですか。だからHなこと考えると生のエネルギーみたいのが強まって、死人の魂である霊が離れていくって◯◯さん(某オカルトサイトの編集長)が言ってました」と言うと「へ〜そうなんだあ」と納得してくれたようだった。
「でも、Hな事っていきなり言われてもなあ。何考えればいいんだろ」と言うので「好きな人とHしてるの想像したらいいんじゃないですか?」と言ってみたら「したことないもん」と返ってきた。
え?この人処女なの!?と思うとドキドキしてきた。
「じゃあ、代わりに俺が考えるんでくっついてください」と言うと素直に腕にしがみついてきた。
二の腕の辺りに胸が当たってドキドキ2。
海に着くと「え?何か聞こえる」とか言っておろおろしてるので「大丈夫ですよ」と抱きしめたら抵抗されるどころか「ありがとう」って結花さんの方からも抱きついてきドキドキ3。
これはイケるかもと思って「霊追い払うためにキスしちゃいますか」と言ってみたら、さすがに少し戸惑ったようだけど「うん。わかった」と言ってくれた。
結花さんはギュッと目を閉じ全身ガチガチに力が入っていた。
キスもしたこと無かったのか〜と思いドキドキ4。
そっと唇に触れ、何秒くらいしてただろう。結花さんの体からフッと力が抜けるのを感じたので唇を離した。
それからは霊を感じると言わなくなったけどゴールまでずっと腕にくっついていたので、みんなに見られて冷かされた笑
その後めでたく結花さんと付き合えた。