その頃、僕は中学生だった。母の知り合いの娘が、結婚して
家を出た姉の部屋に下宿することになった。本当なら高校に
入ったら僕が二階のその部屋に移るはずだったのにと文句を
言ったが本当の下宿が見つかるまでのわずかの間だからガマ
ンしてと押し切られてしまったのだ。春休み中に彼女が両親
とともに挨拶に来て紹介された。なんとも気さくで明るい感
じの娘さんで正直、一目ぼれしてしまった。メグちゃんと呼
んでいたのですぐに恵という名だろうと思った。
引っ越してきた初日、我が家で歓迎会をかねた夕食をした。
メグさんは大学が遠いのか朝早く出かけ、僕達が夕食を終え
たころに帰ってくるので、五月の連休まですれ違いばかりで
話す機会が土日の夕食時くらいしかなかった。それも、メグ
さんの帰りが早かった時だったので数少なかった。
連休中に何を思ったのかメグさんが僕を映画に誘ってくれた。
一緒に行くはずの友達が風邪ひいちゃってペアチケットが無
駄になっちゃうからとのことで母も僕に面倒見のいい姉が出
来たかのように喜んで送り出してくれた。
映画は、なんかロマンティックな話のようだったが場面場面
結構エロティックなところもあって、僕はしょっちゅう勃起
してしまい、その都度股間に手をやってペニスの位置を動か
し刺激が強くならないようにしていた。ちらっと隣のメグさ
んの方を見ると、メグさんの両手は下腹部にあって微妙に動
いていたので、もしやメグさんも興奮?と直感した。映画が
終わって映画館を出るとき、「今日の映画のことはお母さん
には内緒にしましょう。これ見たことにしようね!」と隣の
映画のパンフレットを買って渡してくれた。案の定、母は映
画どうだったと聞いてきたのでパンフ見せて、なんか、子供
だましだったな。とウソを言った。この時、メグさんと僕と
の間に共通の秘密ができたみたいでなんかうれしかった。
連休最終日、僕とメグさんは二人家に残された。昼をメグさ
んが作ってくれて一緒に食べた。そのとき、映画の話になっ
た。なんかすごい場面だったねと切り出したのはメグさんだ
った。僕はどう受け答えしたらいいいのかわからずいたら、
何の恥じらいもなくメグさんは聞いてきたのだ。ああいうと
こって男の子興味あるんでしょ?と単刀直入に言われてむせ
かえると、そうようねえ。興奮しちゃうわよね。とうなずく。
で、仕返しするように僕も聞いた。女の人でも興奮するの?
と、すると、そりするわよ。年頃ですもの。トシゴロ?
そう、年ごろ。・・・あっ!でも、この話、お母さんには内
緒よ。変な心配するからね、親って。
そんな話を、二人きりの時はさらっとするようになって、妙
な信頼関係が出来上がっていった。間もなく夏休みになると
いう頃、メグさんの本当の下宿先のめどがついて夏休み中に
引っ越すことが決まりかけていた。大学の夏休みは高校より
早いようで、期末試験を終えて帰って来ると母とメグさんが
お茶してたりするようなところにぶち当たるようになった。
母も、すっかりメグさんのことが気に入ったようで、ここに
いる間だけでいいから僕のことをしっかり躾けてねなどと冗
談交じりの本気でたのんだりしていた。
試験も終わってしあさってから夏休みというとき、僕が帰っ
てくると、いつものようにメグさんはリビングキッチンの椅
子に座ってテレビを見ていた。あれ?母さんは?と聞くと、
今日はお花の先生たちと展覧会いってそのあと食事ですって。
と言いながら立ち上がって、僕に何かたべる?と聞いた。
じゃ、冷やし中華ね。とキッチンに立って作り始めてくれた。
その後ろ姿、今でも思い出すと勃起しそうになるほどエロか
った。ぴっちりしたホットパンツから延びるスラっとした白
い脚。お尻の丸いラインがなんともいえなかった。テーブル
越しに見とれていたとき、はい、お待ちどうさまと皿が差し
出され我に返った。メグさんは対面に座って、じゃ、いただ
きましょ、と箸をもった。その時、僕の目は、メグさんのT
シャツの胸にくぎ付けになった。ち、乳首が浮き出ていたの
だ。ズボンの中は当然激しく反応した。脚とお尻と胸の三拍
子の刺激に、クラクラし始めている僕をよそにメグさんは素
知らぬ顔して冷やし中華をほおばっていた。ほおばりながら、
なんか薄っすら笑いを堪えている表情がうかがえて焦って、
僕もガツガツ麺をほおばり始めた。メグさんは落ち着いた感
じで、そんなに焦って食べたら喉詰まらせるわよとにこやか
に言った。