久々に満員電車で女性に囲まれてすし詰め状態になった。
ドア脇に寄りかかっていた私は吊り革に万歳する事もできず、ズボンのポケットに両手を突っ込んで終点まで耐える事にした。
目の前では私に背を向けてアラフィフの通勤ママが2人会話している。
こちらには大きめな尻が向けられていた。
電車の揺れた弾みで大きなお尻が私に迫ってきた。ズボンのポケット越しにお尻が密着されている。
流石に手の甲が当たってると気付くだろうと思っていたが、お尻は押し付けられたまま動かずママ同士の会話は続いている。
ポケットのスマホを探るフリをして尻が密着している手を動かしてみた。
押し付けられた尻は動かない。1番感覚的にわかるであろう親指だけを尻の輪郭にそって撫でまわす。
それでも尻は手に押し付けられたまま。
痴女か? と思ったら終点に着いた。
サラッと電車を降りていく鮮やかな青いカーディガン。むっちりとしたエロいボディラインと長めの髪。
『もう少し攻めれば良かったなぁ』と思いつつ会社の階でエレベーターを降りると、電車の尻と青いカーディガンが目の前を横切り、隣のテナントに入っていった。
隣の会社の○わさきさん、すれ違えば挨拶する仲だ。前から妖艶な雰囲気はあったけどまさか、同じ電車のあの尻だったとは。
痴女なのか確かめたい気持ちと、確かめて失敗した時に「すみませんでした」で済まないリスク。
悩ましいけれど、明日また同じ時間に同じ車両に乗ってみよう。