今でも打ち上げ花火の様な記憶のフラッシュバックです。
4年前に行ったキャンプでの出来事です。
職場でツーリングとキャンプが流行し、時間が合う人同士で予定組んで隣県などにツーリングとソロキャンプをしていました。
その日は私と職場の女性の2人で行くことになりました。
特別な関係ではなく、長年の同僚なのでほぼタメ口で話す間柄といった感じです。
彼女の方が少し歳上で、竹を割ったようなサッパリタイプでした。
彼女の提案で
「少し山奥にチャレンジしよう」
となって、2時間近い道のりを経てキャンプ場に着きました。
管理人は17時には帰るスタイルで、トイレ以外は照明がないキャンプ場でした。
風呂は近くの民宿で入らせてもらい、バイクで戻り寝る流れでした。
テントに着き寝る準備をしているとガザザッ!と音がしました。
当然、2人以外に人が居ないので動物である事は瞬時に理解したのですが襲われるのは想定外です。
確率は低いとは言えクマもあり得ます。
この時、飛び出して良いのかわかりませんがランタンと強力な懐中電灯を持っていたので2人で背を合わせ全方位を照らしました。
何かが茂みを移動する音は20分も続き、いつ飛び出してくるのかわからない緊張感が無限にも感じられました。
10分を過ぎた時点で息をするのも忘れて目の前の茂みに集中していました。
そして20分くらい過ぎたところで出てきたのがイノシシでした。
2人の視界に入った時には突進してこようと前脚を動かしている所でした。
同僚の彼女は恐怖で「いぃぃぃい~…」と引き攣る声をあげるので、ここは覚悟を決めなければと前に出て「うぉぉ!」と威嚇をしました。
イノシシは退散していきました。
そこから5分くらい警戒していましたが、戻ってくる様子はなく少し安心して彼女をテントに入れ私は周囲に太い枝などを組んだバリケードを作成しました。
突っ込んでくると刺さるように組んだので本気で突進してこなければ壊れないと思います。
彼女に完成の報告をすると、
「ちょっとテントきて」
と呼ばれました。
まだ怖いのか?と思ってテントに頭を入れると
「いや、もう心配はしてないんだけどね…ちょっと漢気にやられたというか…子宮が疼いた!今晩だけヤろ?」
そうして緊張の解れない中、彼女は存分に声を出して絶頂しました。
逆にそれが警告音になっていたのか?
無事、夜が明け管理人にイノシシが出たと報告してかえりました。
自宅近くになった時の安堵感と、あの緊張の中でのセックスの感覚は今でも忘れません。