部屋は暖房が効いている。かえって裸のほうが気持ちいいかもしれない。
詩織は髪止めも外して、本当に何も身につけていない全裸になった。
「ヌードモデルみたいでしょ」
そうだね。綺麗だから、鑑賞したいね。
「美容体操みたいなこと、自分の部屋でやってるよ、お風呂上がりに。
最初はパジャマだけど、結局脱いじゃう」
どうぞご自由に。
ところが、言うだけでなく、詩織は本当に美容体操を始めた。
直にお尻を床につけた長座の姿勢から、脚を開いていく。
「こんなことしてたら、姉貴に見つかったの。鍵かけてなかったから」
うわあ。
「ところが、姉は『続けなよ。筋肉の動きを見ててやるよ』なんて言って、私をガン見するの」
確かに観察しやすいな。……今も。
詩織は僕に背を向けて立つ。
「ほら、脊柱、曲がってない?」
せきちゅう……保健体育だな。
そのまま前屈する。まるで、噂の「モアレ検査」だ。
「タッタ?」
一瞬、意味がわからなかった。
あ、「勃った?」か。
「お尻で勃つんだ」
詩織が笑う。
◆
ベッドに載せられるとき、詩織はもう一つサービスしてくれた。
僕が服を脱ぎ捨てる間に、新品の白いショーツを穿いてくれたくれたのだ。
それだけで、清楚な詩織に戻る。
抱きしめてキスし、お姫様だっこでベッドへ。
うっとりと目を閉じる詩織の胸を優しく触る。
「あ…」
もう声が出た。
すかさず片手をショーツの中にいれ、柔らかい草むらを撫でる。
詩織の声に羞じらいが混ざる。
新品のショーツが濡れるまで愛撫する。
「もう脱がして」
まさに脱がそうとしていたとき、詩織が切ない声をあげた。
ふたたび全裸。
ただし、今度は僕も全裸。
見せて、見られる裸ではない。刺激を受け続ける体だ。
痛いぐらいに揉みしだかれる乳房。指に蹂躙される蜜壺。
背中も臀部も脚も、すべてに手や舌が這い回った。
書き表せないぐらいのさまざまな声であえぐ詩織。
いつの間にか、バックスタイルになっていた。
一気に貫いた。
「ええー!?」
詩織が声をあげた。
「後ろからなの!?」
そうだけど。
すでにお尻をつかんで揺すっている。
「こわい」
大丈夫。
揺すり続ける。
きわまって、背中に放出した。