車に戻った。
来てよかった、と満足する詩織にキスをする。
僕の手はブラウスの中に入る。
詩織が拒否しないので、乳首に達した。
「はさめる?」
返事として、言われた通りにする。
「わたし、淫乱?」
どうだろ?
「ホテル行こうよ」
小さい声だったが、はっきり言った。
◆
ホテルに入っても、
すぐには脱がさない。
ベッドに立たせてローアングルから撮る。
スマホの画面で自分のお尻を見た詩織の感想は、
「ま、こんなもんかな」
次にストッキングを脱いだ写真。
「うん、エッチ」
ショーツも脱いだが、見せただけで写真は撮らせなかった。見えてないよ、と言ってもだめだった。
スマホを置き、詩織を脱がしていく。
先にパンツを脱いだから、ブラジャーだけという見慣れない姿になる。
その後ろ姿をチェックする。
隠すもののないお尻がかわいい。
詩織は恥ずかしがったが、たっぷり見た。
ここで、コーヒータイム。
服を着たままの僕とブラ一枚の詩織が、ソファでコーヒーを飲む。
「変な感じ」
詩織は笑う。
「昔、ブラは透けて見えてたでしょ」
確かに、僕の時代の女子高生の夏の制服は下着が透けていた。
それを言うなら、就職してからもだ。
詩織がブラジャーを見せたがる理由がわかるような気がした。
「高校の健康診断の日に、ブラを見られると思って、かわいいのをつけて行ったのに、『ノーブラで体操服を着るように』って言われたの」
それで?
「前は、服の中に聴診器入れて診察。背中は、まくられたかな。ノリのいい子は、自分から上半身ハダカになってた。お医者さんは何とも思ってないみたいだったけど。
僕も、なんだか詩織の姿を何とも思わなくなりそうだった。
それじゃだめだ。彼女で興奮しないと。
ブラジャーを外した。
一糸まとわぬ詩織が出現した。
「あーあ、とうとう裸になっちゃった」