お風呂あがりにカレシのTシャツ借りて着たら「その姿のまま散歩しようか」と言う。
大きめでミニなワンピみたいにも見えるしショートパンツ穿いてる?みたいな感じにも見える、けど後ろからお尻は出てない?な感じ。
「見えてないよ」とカレシに言われても、後ろに手を当ててみるとぎりぎり裾が揺れると見えちゃうんじゃない?「暗いからわからないよ」そうかなあ。
確認してる間にもなんだかうずうずしてきちゃってカレシに手を引かれるまま部屋を出ました。
初夏のころで外の空気がきもちいい。シャツの裾から入り込んだ心地よい風がお腹も背中もおっぱいまで撫でてる。
ノーパンミニスカみたいな状況なのにそれよりずっと、まるで全裸歩行してるみたいな感覚。
暮れかかった町内をどんどん歩いた。普通のカップルに見えるでしょ?前からひとが来ても平気でした。見知らぬオジサンにすれ違ってすぐシャツを首まで捲ってその後ろ姿にハダカを見せつけたりもしました。
エッチというより解放されたみたいな高揚した気分でこのままシャツだって脱ぎ捨てて歩いてみたい、な感じ。ウキウキしてた。
部屋の近くまで戻ったら「もう少しひとのいる所までいこう」ってカレシは車に乗り込んだ。ちょっと物足りないような気がしていてわたしもすぐ同意。
助手席で自分でおまんこ触ってみたらいつの間にか濡れてた。ねぇなんかちょっと濡れてるよぉ?どうしてくれんのさっ、軽口も出る余裕^^
車は夜景のきれいな山の上の展望台へ。ちょっとした名所でロープウエイもあるし観光バスなんかも集まります。
駐車場から展望台へは長い遊歩道でほとんどは階段。見上げると前を行くひとミニスカートなんかだと中まで見えちゃう感じで。ねぇだいじょうぶかなぁ絶対見えちゃうんじゃない?
「オレが後ろからガードするから平気だよ」ふたりタテに並んで昇っていきました。階段に足をあげるたび裾は揺れてひらひらする。顔が熱くなってくる。
もくもくと昇って行くとカレシが急に横へきて「ねぇ、いますれ違ったカップル女性の方が”えっ?”って振り向いて”あのひと穿いてない”と言ってたよ」
頭の中がふわぁとしてくる。こんなときってどうなんだろう?今は男性に見られちゃうより同性に見られたことの方がもっともっと恥ずかしい。
パンツ見えちゃったくらい平気だ、普段なら。開き直っちゃえば全裸だってまだマシなような気もする、シャツ1枚で公然と人前に出歩くようなイヤラシイ自分を見透かされてるみたいで更に恥ずかしい。
先を急ぐ、陶酔したみたいにまわりの景色はゆらゆら揺れる。行き過ぎる人に見られてもバレても構わない、騒ぎになる前に確認されるまえに少しでも早くその場を遠ざかろう。
ちょっとカレシを待ってからやっと展望台の建物に入る。土産物売り場があってレストランもあって賑わってる。前にも後ろにも人はたくさんいて、わたしに余裕はもうない。ふたりでぐるぐる歩き回って口数も少なくなってる。
屋上に昇る階段は螺旋階段になっていて筒状に格子が組まれてる。スカートだったら丸見えになる。わたしの今は本当に中身まで丸見えになるよ。
他のスカートの女の子たちは階段のまわり人通りの切れたころ見計らうように駆け上がっていく。
わたしはさすがにイヤイヤをしました。昇っていけないよ。見えたら騒ぎになっちゃうよ。
カレシは黙ったまま後ろに回りわたしの両手を握って身体で押してくる。螺旋階段の方へ。
押されるまま、誘導されるみたいに拘束されてるみたいに恐怖へ一歩踏み出すわたし。その光景を背後から別な自分がじっと見ている、ような感じがして精神は離脱しました。
諦め、みたいな惨めみたいな、これは自分じゃない、みたいな…階段を昇りはじめてカレシは手を放す。ナゼだかあとはひとりで進めと命令されたような気持ちになって昇って行く。
足元の階段しか見えない。降りてくる人と擦れ違う、下で螺旋階段のそばを行き過ぎる人たちの様子もまともに見られない。ふわぁと宙に浮いた感覚でゆっくりゆっくり昇っていく。急いだほうがいいのに足は動いてくれない。
屋上からの夜景はキレイでした。眺めてるわたしを見ている別な自分が後ろの方上空にいてその全体を見ている、ような感覚でした。
戻りの螺旋階段はふつうに、もう周りの視線もさほど気にならず、知らない人に見上げられても微笑み返すくらいに余裕でした。
こんなヘンな隠し事してるよりいっそ全裸で歩き廻るほうが程度として普通に近いような気持ちになっていました。
つるつるぉマンコにしてくれてたら良かったのに、ローター仕込んでくれてたら良かったのに、わたしヘンタイですって落書きしてくれてたらよかったのに。そんなことまで思いました。
駐車場まで戻る下りの遊歩道でも夢見ごこちは続きました。普通にサクサク降りて、昇ってくる人たちの様子を窺う余裕もありました。
いま見られちゃったかな?と何回も思うし、今まで笑いながら連れと昇ってきた人が急にびっくり唖然みたいな表情でわたしの顔を見上げるのもしっかり見たし。
わりと騒がれたりしないものですね^^
解放感というのか達成感というのか車に戻ったわたしは高揚していた。カレシはわたしのぉマンコ触り「すんげー濡れてるびちゃびちゃじゃん」と笑い、わたしはそんなカレシに抱き着いて長いキスをしました。
ここちイイ。どんどん溢れて濡れてくるのがわかる。
こんな気分ってなんだろう?
すっごく恥ずかしかったのに乗り越えると達成感?離脱感?みたいな満足をいまでも覚えてます。
あのギョっとしたオジサンの顔、びっくり顔の女の子の表情、唖然とした他のみなさんの様子をっ何で写メしとかなかったのよっ!わたくし事で僭越ですがここで元カレにちょと苦情^^