俺がパリに住んでた20年近く前、当時のフランスはワーキングホリデー制度が始まった直後で多くの日本人が憧れの都パリに渡っていた。
フランスのワーホリは女性の比率が高いのが特徴で、俺は多くの日本人女性と知り合った。
そんな中にちょっと意識してたマキコという子がいた。
彼女は美人で朗らかでお菓子作りの学校に通ったり高いアパートに住んでたりと金を持っていて育ちがよさそうな如何にもフランスが似合いそうな人だったのだが、案の定日本では家がなかなかの家業で後々はそこを継ぐ、という事を言っていた。
夏になり、マキコちゃんを含む俺たち特に仲の良い日本人男女7人グループは、フランス北部のあるリゾート地のビーチに車で小旅行に行った。
俺はマキコちゃんとの関係に何か発展があるかもと淡い期待を抱いていた。
ビーチのホテルに到着後、皆でホテル内を散策してた時、従業員のフランス人が日本語で俺たちの中の女子3人に声をかけて来た。
同行の男たちがいるのにまったく気にしない態度や仕事中にもかかわらずお客をナンパしようとするその姿勢に俺はかなり憤りを感じた。
ぴったりしたスラックスからは、一目で日本人じゃ勝負にすらならないとわかるくらい股間の盛り上がりが見て取れ、何か彼女たちに見せつけているようで嫌だった。
そのナンパ従業員がかなりのイケメンマッチョで、特にマキコちゃんが集中してちょっかい出されていることも少し不安でイライラに拍車をかけていた。
が、そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、マキコちゃんは苦笑とともに柔らかな物腰でそのナンパ従業員を追い払い、俺は少し安心したのだった。
ナンパ従業員はしつこい奴でその後も夜まで女子たちに何回も声をかけていた。
そいつはやがて女子の中でもマキコちゃんを明確に狙い始めたので俺は彼女にうっとおしいね、注意しようと伝えた。
マキコちゃんの反応は困ったような笑顔だったが嫌がってる雰囲気を確かに感じたので俺は少し安心していた。
パリにワーホリで来る日本人女性は白人に対するあこがれを強く持つ傾向があり、実際当時のパリではそんな日本人女性は落としやすいことを憶えたイケメンのフランス人ナンパ師グループにかなりのワーホリの日本人女子が食われている事実があって、もしかしたらマッチョで体育系雰囲気が好きなマキコちゃんもこのナンパ従業員に実は惹かれているのではという不安を持ってたからだ。
夕食後にはついにマキコちゃんは露骨に口説かれ初め、さすがに怒り顔になった親友のハルコちゃんが追い払う一幕があり、その後はナンパ従業員はこちらには来なくなっていた。
翌日、ナンパ従業員は昨日の事はなかったかのように真面目にホテルの仕事をしているようで「イケマッチョはまあ嫌いじゃないけど仕事中にナンパはあり得ない!」と漏らすマキコちゃんをみてもうこれで安心だなと俺は思った。
しかし二日目の夜・・・きつい現実と淡い恋心を吹き飛ばす結末が俺を待ち構えていた・・・。
マキコちゃんの同室のハルコちゃんが、マキコちゃんと二人で部屋でお酒を飲んでたあとマキコちゃんの姿が見えなくなったと知らせに来て、皆で手分けして探すことになったのだ。
俺が探しに向かったのはライトアップされたビーチ。
そこにある木の小屋の方からかすかに聞こえるあえぎ声。
近づいた俺はまあ何となく瞬間それを確信してしまった・・・、
小屋の裏を覗くとすぐの所にマキコちゃんはいた。
あのウザがってたはずのナンパ従業員と立ったまま性交している姿で。
絡み合う手がそれが強引にレイプされてるわけではない事を物語っていた。
俺の知らない所で真紀子ちゃんは実はそいつに惹かれていていたという事か。
何か他の日本人友人に見られないタイミングでこの場所と時間を約束していたのか。
ナンパ従業員は掴んでいたマキコちゃんの乳から手を放し今度は腰を雑に掴むと一気に動きを激しくし乱暴に突き倒すと、次の瞬間射精しながら引き抜かれたその物凄い長いペニスは
日本人には不可能なほどの大量の精液をマキコちゃんの背中やら後頭部やらそこらじゅうにかけながら何度も跳ねていた。
お尻を突きだしたまま動けないマキコちゃんの性器から少し精液が出てきているのが見えた。
会ったばかりのナンパ野郎なのにコンドームしない事をマキコちゃんは許してたのか・・・。
そんな打ちのめされた悲しい夏のフランスを俺は今ではたまに思い出す。
あれっきりになったマキコちゃんのあの笑顔の思い出とともに。