タイ人留学生B君との思い出です。
私の夫は、勤務先が大学と連携して仕事をしている関係で、
関わっている留学生をうちに連れてくることが何度かあり、日本文化に親しませようと
その日は、学生3人を呼んで鍋パーティを開きました。その中にB君がいました。
B君は、23歳、自分のしっかりとした志をもって、留学の道を選び、
主人も一目おいているまじめで優秀な学生です。
小柄で、二重の大きな目、小麦色のすべすべの肌がとってもかわいい男子です。
鍋パーティーから数日後、B君は鍋のお礼にと、私たち夫婦を招待して
B君お手製タイカレーをごちそうになることになりましたが、
その日、主人は、急な仕事が入り、行けなくなったと…
主人は、B君に断りの電話をしていたはずが、B君は料理の仕込みもしたので、
せめて私だけでも…と。
一人暮らしの若い男の部屋に、女子ひとりで乗り込むなんてありえない~と、拒むも
主人は、「大丈夫、Bはまじめな紳士、そんな奴じゃないのわかるだろ?
二つ返事で妻に伝えとくって返事したよ。彼の料理はうまいぞー。安心して行ってきな」と
私は、主人にはしぶしぶ了解、でも本心はまんざらでもなく、ややノリ気で、彼の住むアパートへと
向かいました。
B君の部屋は、決して贅沢ではないけれど、きちんと整頓された本やDVD、壁のおしゃれなファブリックなど
彼のセンスのよさを伺わせる素敵な雰囲気の部屋でした。
緊張ぎみの私に優しく気遣いしてくれるB君、もこみち顔負けの料理の手つきを見てうっとりしてました。
美味しくタイカレーやトムヤムクンを頂きながら、彼の祖国の話や私のよもやま話も聞いてくれて
フランクな雰囲気でした。
彼は、日本語もそれなりにマスターしてますが、主人も私も彼らとは、英語の方がコミュニケーションがスムーズなので、
ほとんどが英語での会話です。
先日の鍋パーティでは、学生同士でインスタに載せる写真を撮りあってましたが、
ふと部屋の壁を見ると、コルクボードに、そのときに撮った私とB君のツーショット写真をプリントして貼ってあることに気づき
「なんでこんなの貼ってるの?はずかしいわ」 と理由を問い詰めたところ、
その時だけ日本語で「ヒトメボレです。」と私に告白し始めました。
「私には夫もいて、あなたとひと回りも年上だし。日本ではオバサンって呼ばれるのよ」
「B君イケメンだから、彼女いるんでしょ。私なんか相手にしてる場合じゃないでしょ」
と諭しましたが、祖国に彼女はいたが、日本に来て2年間、女性に触れていないと。
賢くてクールな彼も女性への願望となると、普通の男の子でした。
そんな彼が愛おしくなり、私は彼の強引なキスを受け入れました。