私が通っていた高校に同じ中学から進学して来ていたのは麻衣一人だけだった。
クラスが違った為、同じ出身中学である事をさして気にする筈もないのだが、私は
どうしても彼女を意識せざるを得ない心境にあった。
今思えば彼女もまた、同様の感覚を抱いていたに違いない…
中学時代に私と同じクラスだった麻衣は、休み時間に読書をするような子で、黒
髪は背中にかかるくらいの長さで、真面目を絵に描いたような眼鏡をかけていた。
親しい友達は一人くらいしかいない様で、その子が他のクラスだった為、尚さら
クラスではあまり彼女の声や、まして笑い声などを聞く事はなかった。
暗い子と言ってしまえば、そうには違いないのだが、休み時間中にくだらない事
でバカ笑いしている連中よりは、麻衣の方が大人で落ち着いた感じをかもし出して
いることは間違いなかったし、眼鏡をかけていてあまり目立たないのだが、おそら
く顔立ちは学年でも五本の指に入るくらいの美人だった。
そんな彼女が高校入学と同時に、過去を振り切るかの様に長い髪をバッサリと切
り、眼鏡をコンタクトレンズに変えた訳は、中学時代の消し去ってしまいたい過去
のせいだったのだろう…
中学3年の夏、下校しようとしていた彼女を柔道部の二人が部室に連れ込み犯した
のだ。
内気な性格だった麻衣はその事実を告発することが出来なかったのか?事件が表
沙汰になる事はなかった。
しかし彼女の思惑とは添わぬ形で、自慢し気に風潮してまわる柔道部員によって、
男子生徒の一部にはその事実が知れ渡った。
私もその事実を知った一人である…
高校に入ってからの彼女と言えばまるで別人。中学時代には見せなかった明るい
笑顔を振り撒き、仲の良い友人達を数多く従えるリーダー的存在となっていた。
なぜ、そんなにも変わる事が出来るのか?私には不思議で・・女という動物に計り
知れない強靭さをおぼえたのと同時に、そんな彼女にどうしようもない劣等感を抱
きながらも、私はある意味憧れを感じていた。
しかし、麻衣に対して好きだという思いを抱いている事に気付いたのは高校に進
学してからではない。レイプ事件の事を知った時に加害者である柔道部員に私は強
い殺意を感じ、麻衣には及ばないだろうが、いたたまれない気持ちになっていた
時、もちろん柔道部員に報復するほどの器量を持ち合わせていない私は、頭脳明晰
な麻衣が進学するであろう高校に同様に合格しようと思った時だった。
そして、麻衣と同じ高校に進学する事が出来たのに、日に日に女性として成長して
いく麻衣に徐々に嫉妬心を感じ始めていた私は、束縛したいと言う思いを抱き始め
悔しさからくる・・私のものにしたいと言う感情が頂点に達した時、私は決意した。
一人っ子の私は我がままで人一倍独占欲が強い。無論そんな人間に友達等が多くい
る訳もない…しかしながら口先だけ、うわべだけの付き合いの友人なら、それなり
のブレーンはもっていた。
同じ目に遭わせてやる!簡単だ…私は彼女の弱みを握っているのだから…
「俊吾…B組の麻衣知っているよな?あいつ、どう思う?」
俊吾は私の友人の中でも、私以上に殻に閉じこもったタイプで、間違いなく口が堅
いとふみ声をかけた。
「あぁ~…玲也と同じ中学だった子だろ?可愛いんだけど、何か高嶺の花って感じ
かなぁ~…」
俊吾は照れ臭そうに答えた。
「彼女の事を思い通りに出来るとしたら何したい?」
「なんだよ!それぇ~…?」
俊吾は明らかに怪訝そうに答えたので…
「想像だよ想像!イメージ・・イマジネーションの世界の話で…」
「そりゃ~もう…一度お願いしたいね!」
「やっぱり!じゃぁ~お願いしてみようか?」
俊吾は呆れた表情で私を見ながら笑い私は麻衣の、その時の姿を思い浮かべなが
ら、ニヤリと微笑んだ。
麻衣に声をかけるのは何ヶ月ぶりだろうか?そんな事を考えつつも自然に約束をと
りつける事に神経を尖らせながらB組の教室の前に行くと、運良く彼女が廊下に出て
きた。
「よぉ~!ちょうど良かった…麻衣ピアノ弾けたよね?放課後、音楽室で教えてく
れないか?」
呆気にとられた表情で
「どうしたの?玲也君がピアノを弾くの?」
「そうなんだよ!今度F組の連中とバンド組む事になっちゃってさぁ~…頼むよ!」
少し躊躇した感はあったが、何とか約束を取り付けることが出来た事に安堵して、
俊吾にも同じように放課後、音楽室に来るように伝えた。
そして、俊吾にはあらかじめ話しておいた方がいい…レイプ事件の事を・・それによ
って、我々が麻衣に対して優位に立てること、彼女は俺たちの奴隷とかすことを理
解した上でどうすべきか?話し合いが必要だと考えた。
俊吾は意外にも冷静な男だった。事の経緯を話した後に…“いかに彼女を長く我々
の支配下におくか?と言う事が大切だ!”と言い切ったのだ。
確かに、一時の快楽だけで済ませてしまえば・・柔道部の奴らと同類だ!
俊吾は私に麻衣を徐々に調教してゆき我々の、3年間の性欲の捌け口にすべく、最
初はソフトに行くべきだと進言してきたのであった。
私は、俊吾の考えに同意しつつも半ば勢いにおされながら納得する事になった。
放課後、俊吾と二人で音楽室に行き、今日すべき事を話し合っている時、約束通り
麻衣は現れた。
「ゴメンゴメン…待たせた?」
何も知らずに近寄って来る麻衣をピアノの前の椅子に座らせると、ピアノに寄りか
かっていた俊吾がいきなり
「麻衣ちゃん・・レイプされた事があるんだって?」
いくらなんでも唐突すぎる俊吾の一言に麻衣は私を睨み付け
「玲也君、知ってたんだ…?」
氷の様に冷ややかな目で私を見ながら言った。私がうろたえている姿に間髪入れず
に俊吾が
「麻衣ちゃんにお願いがあるんだよ…聞いてくれないと、レイプされた事…みんな
にバラしちゃおうかなぁ~~~」
“いったい、こいつは何なんだ?”ちょっとうろたえながらも、自分のしている事
が同罪であることを思い“ぐっ”と堪える。
麻衣は立ち上がり
「ふざけないで!そんな事なら帰る!」
と威勢良く言い放つも、すかさず俊吾が麻衣の後ろに回り込み羽交い絞めにした。
「じゃぁ~レイプ事件で麻衣ちゃんが、もうすでに3P体験者であるって事…学校中
に言い振り回してもいいのかなぁ~?」
麻衣は口をつぐみ今にも泣き出しそうな表情だった。
「玲也…早くしろよ!」
俊吾の叫び声で我に戻った様に麻衣に向き直ると
「玲也君…何するの?やめて…玲也君…」
懇願する麻衣の言葉に私は完全に理性を失ってしまっていた。羽交い絞めにされて
いる麻衣の姿を観ているだけで、私の股間はすでにいきり起ち
「玲也…ほら早く…」
俊吾の声に、そそのかされるかの如く私は夢遊病者の様にYシャツの上から麻衣の胸
を弄った。
必死に抵抗する麻衣が胸を弄っている私にケリを入れようとしたのだが、その弾み
で俊吾と共にバランスを崩して倒れてしまった。
「痛ぇ~なぁ~!こいつぅ~~~…玲也!早く足を抑えろよ!」
羽交い絞めにされたまま床にお尻をついた格好で私が足を抑える事になり、俊吾は
麻衣の両腕を左手に頭に抱えるように持っていき、右手でYシャツのボタンを一つず
つ外していった。
なぜなのか?それまで抵抗していた足がまったく抵抗してこないのは、どこか打ち
所でも悪かったのか?心配して麻衣の表情をみても、ただ目を閉じていて苦しいよ
うな表情をしているだけで、さっぱりわからない。
すでに麻衣の両の乳房は俊吾によってブラをたくし上げられ、あらわになっている
状態であった。
「観念したみたいだな…」
俊吾の言う通りだった。麻衣は寝ている様にみえたが、歯を食い縛りながら涙を堪
えているのがわかった。
俊吾が乳房を大きく揉み、時には乳首を部分的に刺激している様を見ながら、私は
欲望のままに制服のスカートをたくし上げた。グレーの男性が履くような綿地のパ
ンティーだった。
どうしていいのかもわからずに、とにかくその秘められた場所を見たいと言う欲求
に駆り立てられ、腰に両手を潜らせ愛撫などそっちのけで一気にパンティーを下ろ
した。
薄い陰毛が現れた。形は長方形か?台形か?そんな事はどうでもいいとばかりに、
閉じてしまった両足をもう一度開脚させて、上がった両足を俊吾に委ねた。
「おい!クリトリスどれだよ!…外陰唇は?小陰唇は?」
私も同様に目の前にある物体の、一部一部のパーツの名称などわかる筈もなく、と
にかくさわっていただけだった。
「玲也!変われよ!」
とにかく目の前に初めて見る物がある様な時でも…“変われよ”と声がかかれば変
わってしまう…
しかし、それは望んでいた事なのかもしれない。私は女性の秘部を見ているよりも
乳首に吸い付きたいと言うマザーコンプレックスに近い感覚がある。
私が乳首に吸い付くと同時に麻衣の喘ぎ声が激しくなる!
しかし、それは勘違いだったようで…喘ぎ声の原因は俊吾の右手にあった。すでに
俊吾の右手の人差し指と中指は麻衣の膣に挿入され突き上げられていた。
「ウッ…ウ~ッ」
喘ぎ声とも悲鳴ともとれる麻衣の声に私は更に強く乳首を吸い上げた。
「麻衣ちゃん、もうグチョグチョだよ…ほら、音聞こえる?」
俊吾は音が聞こえるように麻衣の膣の中を激しくかき回した。
「玲也!そろそろ例の物出せよ!」
私は、あらかじめ用意しておいたデジカメをポケットから取り出し俊吾に差し出
した。
この話を俊吾に持ちかけた時、麻衣に対してより完全でもっとも決定的な弱みを
にぎるには、“麻衣の辱めを写真に収めておく事だ”と言ったのは俊吾だった。