元カノは青春の思い出そのもの

大学時代の元カノとの最後のセックス、あれから20年以上過ぎたけど、忘れられない。
先に帰郷する元カノを見送るために、東京駅まで行って、最後のランチしてお別れという段取りだったけど、元カノが、
「もう、会うこともないよね。きっと…」
って言ったんだ。
「もう会えない？あんなに全てを知り尽くした元カノと、この先会えなくなる？一生会えないかも…」
そう思ったら、眩暈がしてきて、元カノの手を取り途中下車、ラブホに入った。

壮絶なセックスをした。
「さよなら、さよなら」と腰を振って、ベロキスしながら濃密なセックスをした。
二人の身体が蕩けて、一つに溶け合うような、そんなセックスだった。
どれだけ元カノを愛してたか、その集大成のようなセックスだった。
元カノも、燃え上がっていた。
そんなに長い時間ではなかったのに、終わった後はグッタリだった。
激しく燃え尽きるような、最高のセックスだった。

もう、ランチしてる時間が無くなってしまい、空腹のまま東京駅に着いた。
お弁当を買ってあげて、元カノを見送った。
まだ余韻が残って上気してた元カノ、目が潤んでた。
「じゃあな。さよなら。」
「さよなら。元気でね。」
改札を抜けた元カノは、何度も振り返って、エレベーターに乗って消えてった。

その後俺も帰郷したけど、東京に来るたび、俺と元カノが暮らしてた街に行く。
元カノがいたアパート、俺がいたアパート、眺めては懐かしむ。
帰り、元カノを見送った改札前で、元カノが元気でいますようにと願う。
昔の彼女は元カノだけじゃないけど、大学の時の元カノは、ずっと忘れられない。
それは多分、元カノが青春の思い出そのものなんだと思う。
四十路になって、人の親になって、色々経験してきたけど、青春時代の恋が懐かしい。
元カノは、俺にとって忘れられない青春の思い出なんだなあと思う。
元カノにとっても、俺が青春の思い出になっててくれるのかな…