何とも言えない出来事で宝探し、性行為、その他に纏わる出来事でした。
僕こと信貴は同僚の年上女性「しぐれ」さんという40代の美人で既婚の女性と圭子さんというさらに若い女性上司と3人でなす地方の出張所勤務であった。
そもそも僕は会社と大喧嘩をして職場でのいろんな事情があっていわば左遷であった。だが、このような僻地のオフィスが合ってるように思えてならなかった。
あれこれあって飛ばされたのは30代のことであった。
待っていたのは40代の圭子さんという女性所長としぐれさんという50歳近い主婦OLだった。初対面からしぐれさんに魅力を感じた。色気ムンムンでロングの良く似合う素晴らしい女性で一方、圭子さんはショートが似合ってるこれまた美人であった。
「美女に囲まれての職場環境なんて、よく神様も僕に恵みをくれたものだ」[一方上司共はこんな俺を見る目も無く飛ばしやがって!」矛盾するような感触を受けたがかなり気分上々であった。♪
オフィスを後に・・・
仕事も軌道に乗ってきたある日のこと。
外出・出張の多い圭子さんがいない日で残業していた僕としぐれさんは「ちょいと一杯どう?」との感覚で街に繰り出した。美味しい割烹で和食やお酒を楽しみいい感じで酔いしれた。そのままラブホに直行してしぐれさんとセックスをしてしまった。既婚でお子様もいる彼女はすっかりレスになっていたようで久々の欲求を満たしたと満足であった。
オフィス内で・・・
そんな彼女とのひそかな不倫が続き、圭子さんのいない日にはオフィス内でやることも定番となった。そもそも僕がオフィスに一人の時にソファでひとりシコシコしてるのを見られた条件だった。「やだ!!、・・・誰を妄想してやってんの?」
僕は「もちろんしぐれさんだよ。」と
それからファックを隠れてやるのがスリリング満載で堪らなかった。監視カメラはない時代だったのも一種の恵みであった。応接室のソファに横たわり僕は彼女に脱がしてもらう側であった。そのほうが快感に感じられたり、その後に何食わぬ顔をして仕事してるギャップの差がものを言った。そんなある日、応接室のある戸棚の隅に小さな小瓶のようなものがあった。よく色々見てる結果ふと気付きやすくなっていた。
宝探しのきっかけに
そんな小瓶だったが「しぐれさん、変な小瓶があるよ」と僕は言った。
「何?、そんなの聞いたことないわ、何かしら?」と彼女が言った。
開けてみると紙に手書きで何か書かれていた。
「ポーチのコンクリートの角」・・・?それはお花の植え込みの所だ。
「何かあるんかなあ?」ちょっと行ってみるか?
行っても花が植えてあるだけで・・・
僕が「もしかしてここに何か埋まってるのでは?」
そう思った矢先に携帯が鳴った。先方からの電話でいろいろ話してるうちにそんなどころではなくなった。でも翌日には何か気に引っ掛かり且つ興味も沸いた。
ここからが長い道のりとなる宝探しめいた行動になるのです。
当時の翌日のことです。
「しぐれさん、昨日の花壇の件だけど気にならない?」
「そうね、マーガレットの咲いてるあの位置ね。」
「今日、仕事終わりに掘ってみないか?」
「いいわよ、小さなスコップあったしね。」
その夕方僕たちはポーチの角を掘ってみると10センチ下くらいにまた小瓶が出てきた。
開けてみると紙の内容が「この位置から南東方向に見通した地点。69存分に楽しんだ。」とあった。
すると遠方に見える山の中腹地点だな。」
「確かあの辺りはうちの保養所がある場所だ、かなり前に泊まったことがるぞ」
「もしかして、あの建物の中かしら?」
「今週末行ってみようか?、総務のL子さんに言えばすぐに取れるだろう」
そうして僕たちは予約して保養所に向かう計画を立てたのである。
しぐれさんは「ちょっと、待ってあたし達が行くんじゃまずいでしょう、あたしの家族で行くことにしたわ、L子さんにはそういって頼んだわ」
「それもそうだな、そうすれば僕は行ってないことにする。」
その時思った。しぐれさんは僕にも気がある、旦那さんともレスになっていてご家庭では家事をスパスパこなすママさんでもあり、そんな目まぐるしい生活にマンネリ化したのだろう。
彼女は欲求の塊であることはすぐに察知できた。
そして社を後にして僕たちは釣具店に足を運んだ。
つまり週末の保養所で過ごすためのグッズを買うためだ。
そしてはたまたソファで前哨戦としてファックをしてしまうんです。
いよいよ保養所に行く時が来ました。
あの山までは車で1時間半ほどかかります。
持ち物を用意してしぐれさん宅の近所のコンビニの駐車場で待ち合わせをしました。
社には車を置かないほうがいいと思ったこととお茶でも買って行こうと思ったからだ。
俺の運転で保養所に着いた。一戸建ての家屋を利用したものでホテルのようなものではない。
古びてはいるが小奇麗ではあった。
到着すると買い込んだ食材で調理の準備をした。
二人で仲良く調理するなんてまるで新婚気分だ。♪。
それを肴に俺たちはビールを飲み始めた。
「ねぇ、こんな遠く離れた山中で寛げるのもなかなか乙なものね」としぐれさんが言った。
するとコンコンとドアをノックする音がした。
「誰だろう?、今回はしぐれさん家族のはずとして取ってあるのになあ」
ドアのアイグラスで覗くと圭子さんだった。
「圭子さん、とりあえず入って」
そうして入ってきた彼女に話を聞くとどうやらダブルブッキングだったらしい・・・
それは総務のL子のミスだ!
「あの子、ミスが多いし自分ではかっこよく仕事してるようだけど全然ダメな子でね」と圭子さんが言うまでもなく俺たちも同感であった。
しかし、圭子さんの顔がさえない。それは当然だ。
予約内容が違うし「あなたたちの関係ってそうだったの!」・・・
これには返す言葉が無かった。
圭子さんもどうやらあの小瓶を掘り出しに来てたのかもしれない。そんな予感がしてならなかった。
ひとまず3人で飲み始めた。
Mタイプの俺は彼女たち二人にやられてしまうのである。
もう一つの課題は小瓶の内容の行方を突き止めたかったのであり俺の心はもう何とも言えない現実離れした気持ちの中を泳ぎまわっていたのである。
保養所での宴たけなわとなって俺はすっかり酔いしれた。
気が付けばしぐれさんに膝枕をしていた。
最初にしぐれさんが次第に脱がしていった。
パンツを脱がしてくれたのは圭子さんだった。
「あたしの大きなおまんこに太いの入れて!!」としぐれさんが言った。
圭子さんはシゲシゲ見ている・・
すっかりビンビンに勃起した。
しぐれさんの中に入れた。生温かくて気持ちいい♪
「あ~ん、あん、あん」♪
呻くしぐれさん。長髪があそこまで触れてくる。
圭子さんが言った・・・「あ~、入れてる音もする、いやらしい・・・」
「今度はあたしの番よ、差し替えて」と圭子さんが言う。
そして今度は圭子さんと俺がやった。
彼女とは初めてであった。あそこはしぐれさんのほうが大きかった。
「圭子さんとはいかが?」としぐれさんが言った。
「どちらも素晴らしい」
そう言いながら俺が仰向けになって圭子さんがあそこをしゃぶりだした。
しぐれさんは俺の顔の上にあそこを当てて「舐めて!」と言って舌であれを擦った。
かなり時間が流れたような何とも言えない気分だった。
深夜にトイレに起きた時にしぐれさんがソファにしゃがんで尿を垂らしてるのをこっそり見てしまった。
というのも唐紙の取っ手が外れていて四角い穴の開いた状態だったからである。
何で妙なことをするのだろう???
[
全裸でしゃがんでたらたら垂らす彼女の動作は趣があった。
やがて部屋に戻ってくると僕の隣に入ってきた。
圭子さんはスヤスヤ寝ているし、僕は寝たふりしていると何か顔にオシッコのようなにおいがした。
まさか顔にたらされるのでは?と思ったが彼女はあそこを僕の鼻の上に当てていた。
そして翌朝6時には目覚めた。
その朝からの予定をどうするか?考えていた・・・
ことによっては行動が大幅に変わってくるからである。
続きです。
朝6時に目覚めると彼女たち二人は朝食を作っていた。差し込む朝日が眩しい。
昨夜は俺が焼肉したり、お刺身切ったり天婦羅あげたりとしぐれさんに教えたりしたからまぁいいか・・
出来上がった焼き鮭に目玉焼きは旅館のようだった。
3人で召し上がってると俺は今日の予定を話し「裏の山にハイキングしようか?」と言った。
「でも今日は買い物や用事があるから私は帰ります」と圭子さん。
「これはしめた」と内心思った。つまりしぐれさんと2人行動が取れるからだ。
そうして俺は朝食の洗い物をした。その間女子2人は洗面台でシャカシャカを歯磨きをしていた。
このシャカシャカ感が妙に耳に心地よい。♪
彼女たちの唾液と白い泡で混ざった口元がいやらしくも感じた。
「あなたたちはこの先のご予定は?」と圭子さんが言ったのでしぐれさんは「のぶくんと山へ行くわ」と答えた。その時の圭子さんの顔がさえなかった。あの事情があったからだなとは何となく感じてはいた。
実は圭子さんは俺たちに内緒で登山をしていたのである。
ところで昨日圭子さんが入ったことで宝の在処というか気になる小瓶の行方の手がかりが途絶えてしまった。
建物内にあるのか?と思いきやそれらしいものが見当たらない・・・
昨夜の2人攻めでそれどころではなくなっていた。
圭子さんが帰った後探してみたが見当たらない。
しぐれさんとは登山の準備である。
すると彼女が言ってきた。「のぶくん、あったわよ。キッチン台の下の引き出しに。
「ちょっと開けてみよう」
小瓶の中身は「裏の〇〇山の途中、▽▽の穴の中」とあった。
「途中に穴か?」
「何か見つかるかな?」
「さて出発しよう。」
この山はコースは2つある。
Aコースはファミリーも高齢者もあらゆる人が登ってる一般コース。学生の遠足でも使われるルートだ。
一方、Bコースはそれなりのアウトドア系経験は必要なコースだ。このルートはそれでも格段に時間は速い。だが急峻な箇所がいくつかある。
みなさまならどちらが魅力かな?
俺たちはBコースを選んだ。しぐれさんもかなりのスポーツ女子である。
彼女もBコースと言って憚らなかった。コースを登って行くうちに鉄の梯子があった。
彼女は俺の手を時折掴んでくる。これがまた快感に感じた。
やがて一旦平坦な登山道に出たがこの先もまだ急な坂が続く。
「ちょっと休憩しよう、疲れたかい?」
「いえ、こんなの何のその」
俺たちは再び山道を登り始めた。しばらくして涼しげな渓流が飛沫を立ててその下にたまりがあった。
渓流の溜まりは圧巻で滝が勢いよく落ちていた。
大きい岩魚でもいそうであった。
俺たちは冷水浴をした。それぞれこんな山奥で脱いでしまったのである。
ちょっとひんやりするね!山峡の水は冷たい。
しぐれさんの色白の柔らかいお肌。
お互いに水中で抱き合い乳首同士がくっつきながらキスをブチュっとした。
彼女の厚い唇が密着してヌルっと感が増してゆく。
水中で入れてしまった。水圧で締りが良い。
「誰かに見られてないかしら?」
「日曜日だから釣り人もいるかもしれないが見られたっていい、むしろのそのほうが面白いじゃない
」
「そうよね、思い切ったことや変わったことが面白いのよね。」
そんな会話が続きしばらく裸で水浴していた。小鳥のさえずりが響く静かな山の中。
それから俺たちはおにぎりを食べ始めた。「やっぱ、こんな自然での食事はおいしいな」
それから気になっていた例の洞穴だ。圭子さんはAコースを歩いてるのだろうか?
しかし、手がかりはつかめない。
俺たちはさらに奥に進み山道を歩き始めた・・・
俺たちが山道を歩いてゆくとやがて霧が舞いてきた。
前が良く見ない、しぐれさんは俺にしっかりつかまってる。
「これでは進みようがない。圭子さんは今頃何してるかな?」
「うん、彼女のことだからもう帰ってる頃じゃないかしら?」
しぐれさんの手が俺のあそこに当たった。見えなくても的中するものだな。
間もなく霧が消えた。
「今がチャンスだ、歩き出そう」と言ってしばらく行くと洞穴があった。
「ここで休もうか」
しぐれさんが持ってきたシートを広げだした。
「ここでセックスしたいわ!」
一方的に彼女に脱がされた。
「しばらく休もう、だいぶ疲れたな」
またもや霧が出始めた。霧に隠れての男女の関係。穴の中までは及ばない。
いいひと時だった。
すると黄色いライトが遠くから照ってきた。「誰だろう?」
俺たちは全裸同士だ。
だが、ライトは次第に遠のいていった。
ふと見ると掘ったばかりの埋め跡があった。「これか?」最終の在処は?
すかさず掘ってみるとまた小さな小瓶・・・とうとう見つけた。
中の紙をみると「今日、ここへ来ました。20年ぶりです。タイムカプセル」
さらに「種付けした日を思い出します。山頂の〇〇の木の下にあります。圭子」とあった。
「ここが終点ではなかったのだな」
やはり気になる。穴を出て再度歩き始めた。
そして大きな崖の急斜面の細い道。チェーンを伝って登らねばならない。
放したら滑落するであろう緊張の一瞬だ。しぐれさんを守らなければならない。
ようやく登り切って山頂に着いた。一気に力が抜けて彼女は俺に覆いかぶさった。
見渡す限りの展望で心は癒された。気持ちいい眺めだ。♪
するとAコースから前出の釣具店店長と店員が現れた。さてさて〇〇の木の下を掘ろうと思った矢先に
他人がいるために掘り出しできない。店長は「やあ、毎度」「いい彼女連れて・・」と愛想は言ったが
そちらも釣りの現地調査みたいなつもりで来たという。
「最近は女性一人の登山者も多いね。さっきすれ違った人も女性だった。登山口の駐車場に△△ナンバーの赤い車から降りていた。」
内心「圭子さんだ、その話で明らかになった・・・」
つまり時間のかかるAコースでは彼女のほうが遅くなるが俺たちは数か所で時間を費やしたから自分たちの到着がこの時間になったのだ。
安心できるは圭子さんに会わなくて済むことだ。
店長たちがいなくなった後木の下を掘り出した。
とうとう見つけました。小瓶を
性グッズでも入ってるのか?と思ったら写真が入っていた。1990年代の撮影日が記されていた。
圭子さん一人のものであった。そっと埋めて戻した。
彼女はどんな思惑でこうに埋めたのだろうか?
この紐を解くべくことを俺たちはこの先考察するのであった。
ほどなく下山を始めたのであった。
そう、文中のしぐれさんと割烹で飲食したお店にも行ってきました。もちろん彼女は同行してませんけど、つい思い出してしまったのです。味は当時と変わらず娘さんが若女将を勤めてました。
山頂から俺たちは下山を始めた。帰りのルートは楽なAコース。緩い山道を歩き始めた。
昼下がりの夏の太陽は容赦なく照らし続ける。やがて保養所に戻った。昨日は圭子さんが来た時間位だ。
疲れてでもほっとしたひと時、しぐれさんがシャワー浴びたい!なんだか汗くさい!!とつぶやき
まあ、彼女の身体と下着はふわ~んと臭いにおいがした。このにおいにまたまた興奮する俺であった。
一緒に湯船に入り彼女のまんこに入れてしまった。こんなにも付き合いできるのは何かの恵みか?
何とも言えない時空間がとてつもなく長く感じられた。
入浴後、コーヒー飲みながら昨夜の彼女の行った尿かけソファのことを考察した。
「ねえ、のぶ君、あたし昨夜のファックで潮吹いちゃったのね。」「その後、君を惹きつけたくてソファに漏らしちゃったのよ。」
さらに「圭子さんの一連の行動どう思う?」と話題を変えた。
しぐれさんは「圭子さんには何か隠されてる秘密があると思うの?」
「いったい何だろう?」
翌日にもなって出社していても謎は解けなかった。
月曜日の朝、3人で朝礼して平然と業務は進んだ。週末のことが嘘のようにみんな何食わぬ顔で業務をこなしてる。
そして時は流れます。数か月後、しぐれさんは東京の本社転勤となったのである。
ある日、圭子さんから言われました。「しぐれさんは優秀だしいつまでもここにはいるわけないし・・」「後任はN子という女性が来るのよ、使えなくて飛ばされてくるみたい」
ここは姨捨山のような風潮は否めないが俺だって飛ばされて癪に触ってる節はある。
でも3人で培った独自の成果だってある。これは誰にも負けない意地もあるし、会社にぎゃふんと言わせるだけの自信もあった。
そうしてしばらく二人だけの体制となった時期に圭子さんに「あたしの身体で溺れてほしい!!」と願望を突き付けられた。
しばらく二人勤務だったが間もなくN子が来た。だが俺は何の相手にもしなかった。仕事上でも。
そして盛夏が来てまた件の保養所に行く時が来た。今度の予約は大丈夫そうだ。
蝉の合唱がうるさいくらい聴こえる、暑い夏だと実感する。
圭子さんはしぐれさんとは一味違う魅力もある。
前回のソファのシミが着いたままだった。あのことは黙っていた。
最初の瓶の中の紙を思い出して69で今夜は攻めた。
彼女のあの時の行為を思い出してるのだろうか?
関係ないかもしれない?
圭子さんだが、彼女は独身だと聞いていた。
N子はうざいし邪魔でしかなかった。
また当時の俺は圭子さんとセルフプロデュース的な仕事の案件ばかりを考えていた。
割にこういうことは好きなのである。
ここで会社を見返すプロジェクト的計画は確信なるものがあった。
時にはしぐれさんにも連絡取ろう。
しかし丸顔にショートヘアの良く似合う圭子さんは時折あそこを勃起させる!!
しぐれさんとはベッドやソファでやるのがよかったが圭子さんとは狭いトイレでやるのが快感であった。彼女を座らせてそこに入れ込んでいくのが多かった。
汗にまみれてにおいが籠ってると発情してしまう。
圭子さんとのトイレでのファックはしばらく続いた。
いつも彼女のパンストをもらっていました。
それを俺が自宅で抜くのに最高でした。
さらに翌年も保養所に行った。今度は俺一人で行ったのである。
あの時のソファのシミは相変わらず着いたままだった。一昨年しぐれさんが着けたものである。
クンクンとにおいを嗅いだ。
保養所の押し入れを無性に探してみたくなり、探しまくった挙句とうとう写真が出てきた。
圭子さんのセックス写真であった。
ついにこれまでの謎が解けた!!でもお相手は誰だろう?
圭子さんのお相手の人物のことと仕事のこととが入り交ざり、並行して考える日々が続いた。
そうしているうちに2年後、俺も本社転勤となった。ようやく会社はわかったのか、ちょっと遅すぎる。ゴマすり主義者を敵視していた俺にとっては快挙なことである。そもそも世間のサラリーマンでも泥を背負ってまで、また危険に立ち向かってまで仕事をこなす覚悟のできていない人間は多い。歓迎会を兼ねた懇親会では俺は壇上に上がって表彰も受けた。
これでまたしぐれさんと遊ぶことができるかも?そんな下心が満載であった。♪
しかも圭子さんは出張所に残留である。
まもなく、しぐれさんとデートが始まった。
今度は東京の繁華街が行動の場となった。しぐれさんとは圭子さんのお相手の人物探しに夢中になった。「あっ、もしかして・・・」と。
そのもしかして‥とはしぐれさんが圭子さんと過去に話したことらしい。
圭子さんが若いころに山で知り合った人らしいが、彼女は未婚を貫いていたし
ひょっとして事実婚だったのかもしれない?
ただ、しぐれさん曰く以前出張所にいたころにオフィスの付近に現われた男性がいると言っていた。
社内の人ではなさそうだったし瞬く間に煙のように消えたという・・・
そんなこんなであれから3年・・・
月日の流れは速いものだった。
圭子さんは持病が悪化して退職した。
しぐれさんは独立して起業をした。
また、俺は妻となる女性の誘いを受けて彼女の会社に転職した。
そのころの会社は様子もおかしく破綻が目に見えていた。間もなく裁判所に破産宣告を申し出て倒産した。儚くもあったがいい加減にやってるとこうなるぞ!と思い知れって感じた。
L子とN子はリストラされて失業した。
俺が去る直前のことだった。20歳くらいの女性が社を訪れた。
「〇〇圭子の娘です。先日母が倒れました!幸い命に別状ありませんが長期入院となりました。
長くお世話になりました。」
彼女の話は続いた。
「母はシングルマザーでここまで育ててくれました。」「父の顔は見たことがありません」
しぐれさんとはあのことは敢えて話さず言葉を続けた。
「お母様のご回復を祈ります」そして彼女は社を後に駅に繋がる道路に消えて行った。
父親なる件の男性のことは未だに解明されていない。
圭子さんの入社歓迎会は覚えているがホテルのホールで盛大に行われた。新人あいさつのほか歌まで熱唱させられたほど。ですが彼女の送別会は俺としぐれさんの3人だけという小さなものだった。
L子は仕事は全然ダメでシフト制の時など土日の休みの申請だけはすごい早い。
N子は仕事はできたがとにかく人の話を聞かない人だった。自身を売る商品としては「あたし過敏なのよ!」みたく些細なことにも気づく女をぶっていた。「より早く、より速く仕事こなす」だけを強調するくらいだ。何でもあれこれ言うんだなんて言ってる割には頓馬な間抜けなことを時折言うしものを考えるに限界があった。
一方しぐれさんと圭子さんは優秀であった。専門知識や学術などを行使して創造性を持つことができたのだ。つまり会社に対して売る商品が違うのである。
保養所へのレジャーでも俺は渓流でかわいい鰍を多く見かけたが、これは水のきれいな指標である。川に生息できる生物ではきれいな川は多数の種類が居るのに対し、汚れた川では種類は少数で数だけは変に多い。これは現実の人間関係に於いても言えることであろう。
終わります。