高校でけっこうハードな部活をしていたので大学ではのんびり楽しめるサークルを探していると「遊戯王同好会」というのを見つけた。
遊戯王は小学生の時に少し遊んだので懐かしくなって覗いてみた。
メンバーは4年生3人、3年生2人、2年生2人とかなり少人数。
競技として取り組むガチ勢ではなく、娯楽として仲間内で楽しむエンジョイ勢のサークルたったので、初心者同然の俺でも暖かく迎えてくれた。
その年は俺を含め3人入った。
久しぶりに触れた遊戯王が楽しくてどっぷりハマり、あっという間に1年が過ぎた。
2年生になり新入生を楽しみにしていると3人来てくれて、しかも1人は女子だった。
名前は加奈。目はクリッとして大きいけど、全体的に地味でオシャレには興味がないって感じ。
それでも始めての女子にみんな色めき立ち「オタサーの姫」が爆誕した。
みんなどう接して良いか解らず距離感を掴みかねていたようだったけど、加奈の方はけっこうフランクに距離を詰めてきた。
その内みんなも慣れてきて男同士で喋ってた時のように自然と話せるようになっていた。
そんなある日、加奈と2人でカードショップに行くことになった。
ショップで目当のカードを買えてご満悦な加奈。
早速デッキに入れたいから家に来てデッキ組むの手伝って欲しいと言われた。
女子の部屋なんて初めてでドキドキした。
「こっちの方がいいかも」「こいつとシナジーあるね」「このコンボ決まったら気持ちよさそう」等言い合いながらデッキを組んでいると気付けば19時になろうとしていた。
「こんな時間までごめんね」と言って帰ろうとすると「ご飯作るんで食べてってください。お礼です」と言ってきた。
そう言われて帰るわけにはいかないので、カードをイジりながら料理をする加奈をチラチラ見てた。
「美味しいかわかりませんけど」と出してくれたのはナポリタン。
シンプルだけど美味しかった。
「ごちそうさま。美味しかったよ。ありがとう」と言うと「ホントですか!?良かったー」と安心したように笑った。
食後にコーヒーを飲んでいると「先輩って筋肉すごいですよね」と言って腕を触ってきた。
「高校まで柔道やってたからね」と言うと「すごーい。わたし運動ダメダメだから尊敬します」と言って腕や肩を撫でてくる。
なんだか様子がおかしい。
いつも人間関係でいう距離感は近いけと、今は物理的に距離が近いし「女」を出してくる。
そうこうしてる内に俺の肩に頭を乗せて「先輩、今日泊まっていきませんか?」と言ってきた。
女の子から、しかも後輩からこんなに解りやすく誘われて逃げるわけにはいかないと思い覚悟を決めた。
加奈と一緒にシャワーを浴びた。
狭い風呂場で体をくっつけながらお互いに体を洗った。
加奈はいつも体のラインの出る服は着ないので気づかなかったけど、けっこうスタイルが良い。大きい胸、くびれたウエスト、小さいオシリ。
地味で男性経験なんて無いと思ってた後輩女子がドスケベなお姉さんに見えた。
ベッドに行って2人並んで座ると、加奈がくっついてきて顔を近づけてきて目を閉じた。
緊張して震えながら唇を重ねた。他の何にも例えられない始めての弾力だった。
チュッと触れて唇を離し加奈の顔を見ると「もっと」と言いたげな感じで唇を突き出してきた。
もう一度チュッとすると今度は追いかけてきてブチューと押し付けてきた。
舌を少し絡ませた後、下唇を吸われた。
加奈が俺の手を取って自分の胸へ導く。恐る恐る指を動かし胸を揉んでみた。柔らかくて温かくて気持ち良かった。
横になってと言われてベッドに仰向けになると、加奈が足の方へ行ってフェラを始めた。
初めてだったから上手いとか下手とかはわからなかったけど「女の子がチンチンしゃぶってる」ってだけで興奮した。
しばらくしゃぶってから、何やらごそごそと始めたと思ったらゴムを着けられたようだ。
完全に主導権を握られ終始加奈のターン。俺はされるがままだった。
加奈は俺に跨ると俺のそそり立ったチンアナゴを下の口で飲み込んでいった。
柔らかくてヌルヌルの物体に包まれて搾られる。大げさではなく何も考えられなくなるくらい気持ちよかった。
加奈の微かな喘ぎ声と息遣いが更に興奮を誘い、程なくして果てた。
加奈が俺の上に倒れてきて「気持ち良かったですか?」と囁く。
「訳わかんないくらい気持ち良かった」と言うと「ワタシもです」と言った。
この後もう1回Hして、シャワーを浴びて、くっついて寝た。
それからはお互いの部屋を行き来するようになり、会えば必ずHもしていた。
2カ月くらい経った頃事件が起きた。
俺、同期のB、3年のC先輩で部室で喋っていたら3年のA先輩が入ってくるなり「彼女ができました!」と嬉しそうに言った。
その場にいた全員が驚きながらも祝福するとA先輩は「なんと、相手は加奈です!」と言った。
C先輩は「マジかよ!お前らいつの間に!?」と驚いていたが俺は固まった。
するとBが「それってどういうことですか?」と静かに、しかし明らかに怒りのこもった声で言った。
その迫力に少しビビりながらA先輩が語った内容は、あの夜の俺とほぼ同じ流れだった。
俺は「付き合って」と言っても言われてもいないけど付き合ってるつもりていた。
先輩は昨日の夜、そういう関係になった後ちゃんと告ってOKをもらったらしい。
Bは1ヶ月前に同じ手口で関係を持って俺と同じく付き合ってると思ってたらしい。
Bは「なんで先輩と付き合うことになってんすか!」と食ってかかるが先輩も「お前と付き合ってたなんて知らねえし、俺にキレるの違うだろ」とド正論で返す。
俺はここで「実は俺も」なんて言い出したら収拾がつかなくなると思い、無関係を装ってC先輩と一緒に2人をなだめた。
そこに加奈が1年のDと楽しそうに喋りながら入ってきた。
険悪な空気を察したDが「何かあったんですか?」と聞いた。
Bが「加奈、A先輩と付き合ってんのか?」と聞くと、加奈は「そういうことになった」と小さな声で答えた。
「俺と付き合ってたんじゃねえのか?」と聞かれると「それは、、、」と答えに詰まった。
するとDが「え?どゆこと?」と加奈を見たので、まさかお前もか?と思ったらまさかだった。
俺はますます言い出すタイミングを逃したので静観を決め込んだ。
加奈は泣きながら長々と言い訳を始めた。
要約すると「みんな好きだからみんなとHした。悪いと思ったけど1人に決められなかった」みたいな感じだった。
オタサーの姫かと思ったら、サークルクラッシャーだった。
同じサークル内での3股(本当は4股)が発覚し怒る男達と泣きじゃくる加奈。
俺はここまでくると逆に怒りも悲しみも感じなくなっていた。
A先輩とBは「やってらんねえ!」と部室を出ていった。
Dも「俺も帰ります」とトボトボと帰っていった。
残された俺とC先輩と泣き続ける加奈。
C先輩が「なんとかしろよ」という目で見てくるので俺は加奈に「送っていくから帰ろうか」と声をかけて連れ出した。
加奈の部屋までお互い無言だったが、部屋に入るなり抱きついてきてまた泣き出した。
「こうなっちゃったら何言っても無理だと思うから、もうサークルには来ない方がいい」と言って帰ろうとしたら「今日は一緒にいてくださぁい」と泣かれたので帰れなくなった。
慰めたり励ましたり、たまに説教したりしていたら大分元気になったようなので寝ることにした。
床で寝ようとしたら「一緒に寝てくれないんですか」と言うのでベッドに入って、結局ヤッたw
その後A先輩と加奈はサークルを去りBとDが戻ってきて、一応の平和は取り戻した。
実は皆には今でも秘密にしているが、加奈とはセフレとして卒業まで続いていた。