高校、大学とバラバラになってたけど、結局地元に帰って就職した。
中学時代に遊び仲間だった男の子と再会して、一度飲みに行ったら、恋心が蘇った。
遊び仲間で、帰る方角が途中まで一緒だったから、時々一緒に帰ってた。
気の合う男の子って感じだったけど、好意が無けりゃ一緒になんか帰らないわけで、付き合ってるなんて噂になってもいいから遊び仲間になる、男女の親友んてあり得なかった。
でも、男の子ってまだ子供で、無邪気に遊ぶんだよね。
お尻や胸に腕が振れると女の子はドキッとしたけど、彼は意識してなかったもんなあ。
飲みに行って、やっぱり好きだなあと思った。
大学時代に恋愛は経験して、セックスも経験したから、男に抱かれたら気持ちいいのは知ってた。
まして、好きな男の子に抱かれたら、メッチャ気持ちいいだろうって思った。
酔った勢いで、彼にさりげなくボディタッチ、居酒屋で調味料取るときわざとらしく手を着いた場所が彼の股間、
「アッ!ごめん。触っちゃった。」
「結構来たぞ。ヤベエ、起っちまった。」
酔いというのは怖いもので、彼の勃起を摘まんじゃった。
「うわ、カチカチね。」
暫しの沈黙…
「治まりつかない?まさか、私でいいならってわけにもいかないし…」
「ヤラせてくれるんなら、ヤッてみたいけど…」
抱かれたいけど、これで抱かれたらセフレだって思った。
セフレは、女の方が恋心を持っていると、独占したい気持ちを捨てて、セックスに没頭でキスから満足しちゃう。
でも、愛されてないからとても辛くなりそうだって分かってるけど、ベッドインしちゃった。
中学時代の遊び仲間が、24歳になって裸で股間を弄り合う、「好き」という言葉もなくて完全にセフレ。
アソコを広げられて覗かれて、メッチャハズかった。
「やっぱ、処女膜はないよなあ。何本知ってるんだ?」
「そんなこと言えないよ。」
舐められて、その快感に震えた。
好きだから、ハズイけどもっと舐めて、恥ずかしい穴をもっと観察してって思うから快感も倍増した。
気持ち良すぎて、思わず彼のチンチンに手を伸ばして、舐めにかかったから、69になった。
愛されてないんだぞ、私は性欲処理なんだぞと言い聞かせた。
彼がコンドームを被せた。
好きだから、生でもいいのにと思った。
彼が入ってきたら、もう、頭が真っ白、正常位だったから、思わず抱きついて、唇にブチュー、彼も抱きしめてくれたから、舌をこじ入れたら、絡ませてきた。
好きな男の子と正常位で一つになって、舌を絡めたキスをした、もう、十分すぎた。
その先はほとんど記憶がない。
それまでで一番気持ちいいセックスで、心と身体が痺れるくらい満足した。
あれがエクスタシーというものなんだと思う。
気付いたときには、彼がコンドームを処理していた。
「ヤッちまったな。」
「うん…」
「今日だけにしような。」
「うん…」
恥じらう素振りで彼に背を向け、涙を零した。
やっぱり、今日が最初で最後なんだ…、
一度抱かれたら、彼のことがもっと好きになってしょうがなくなった。
でも、あれ以来、連絡してくれなくなった。
それは彼なりの思いやり、会えばヤリたくなるのだろう。
私は、彼のヤリたい対象でも構わない。
でも彼は、私とセフレになるくらいなら、会わない方がいいと考えたのだろう。
彼は、私を本当に友達と思ってくれているから、きっと私の行為に気付いて、嫌いになりたくないから会うことを止めた、彼はそういう人だ。
彼が無理して私に向き合ってくれても、とうまくいかないのは分かる。
子いには独占欲が付きまとうから、彼に好きな人がい居ると、面倒になる。
行き場を失った思いは、そっとしまうしかない。
抱かれた時、離れたくない、でも、いつ会うのが最後になるんだろうという気持ちに苛まれた。
そんな思いに苛まれるくらいなら、もう会わないと決めよう。
だから、私は仕事を辞めて、生まれ育ったあの街を離れた。
彼から連絡はない。
彼は、私が実家を出たことは知らない。
私は、隣の県の大きな街で働いてる。
いつか、彼と再び会った時、恥ずかしくない女でいたいから、日々精進してる。
今も好きだけど、彼を困らせてまで合うのは、私の本意ではない。
彼が幸せでいてくれることを祈って、この街で私も恋ができたらいいな。
最近やっと、そんな風に思えるようになった。
一歩、踏みだせたかな…