ずっと忘れられない元彼がいました。
何が忘れられないって、セックスが忘れられないんです。
短大出てすぐの頃に付き合い始めた、陣営で二人目の男性でした。
初彼しか知らなかった私は、元彼のセックスが初彼とは全く違うことに衝撃を受けました。
あんな風に抱かれたのは、初めてでした。
初彼とは全く違う独特なクンニ、挿入の仕方、腰の動かし方、やがてクンニで初めて逝くという経験をして、クンニで逝くようになると、中でも逝けるようになりました。
気付いたときには、元彼に生挿入を許し、そしてそれは、私のアソコが元彼の形を覚えることに繋がり、それを記憶に留めてしまいました。
単なる性欲だけじゃない、心からの愛の交合だったから、あんなに気持ち良かったのだと思います。
きっと、ずっと忘れられないと思います。
もし、命が尽きるなら、元彼と繋がったまま死にたいと思いました。
私のアソコは、元彼のじゃないと、逝けないアソコになってしまいました。
でも、3年前、元彼は海外勤務になって、この街を去ってしまいました。
2年間、元彼に慣らされた私のアソコは、最後のお別れセックスで、いつもより長いクンニで、アソコを思い切り広げられて舐められました。
最後だから、私のアソコをもっと見て、私のアソコを脳裏に刻んで、大きく股を開いて恥ずかしいアソコを広げられている私の姿を覚えていて欲しいと思いました。
元彼も、最後のセックスに渾身の腰使いで応えてくれて、シーツに染みができるほどの涙を私のアソコから流させました。
その最後のセックスは成田空港そばのホテル、翌日、旅立つ元彼を見送りました。
「俺のことは忘れて、幸せを探して欲しい。元気でな。さよなら。」
「身体、気を付けてね。元気でね。さよなら。」
元彼が国際線のゲートに消えていきました。
デッキに出て、元彼が乗った飛行機に手を振って、見えなくなるまで見送りました。
帰りの京成電車、ドレミファインバーターが哀しい音色を奏でました。
その後、一人と付き合い、抱かれましたが、全く禁じることはなく、私はただのダッチワイフでした。
元彼と別れて3年、先日、再会しました。
共通の友人の結婚披露宴で、元彼、昨年帰国していました。
ハッと胸が高鳴ると同時に、懐かしさに包まれました。
二次会で隣に座って、近況などをお話ししましたが、なんだか、感じが違いました。
元彼は間違いなく元彼だけど、私が今好きになるタイプの男性ではありませんでした。
元彼が変わったのか、私の好みが変わったのか、なにか、呪縛が解けたきがしました。
別れてすぐの頃は元彼が恋しくて仕方ありませんでしたが、3年も過ぎると、戻りたいとか、抱かれたいとか、そういう思いが無くなっていました。
今までのそういう思いは、一体何だったのでしょう。
時間が元彼も、私も変えてしまったのか、離れている間にお互いに起きた出来事が違い過ぎて、思いのベクトルが重ならなくなっていました。
でも、元彼との出来事があったから、私は成長できたと思っています。
だから、二次会を終えて別れるとき、元彼に、
「ありがとう。」
と言って別れました。
とても清々しい再会で、また、前を向いて歩いていけそうな気がしました。