私の嫁の事で恐縮ですが、今でも当時のシチュエーションを思い出すとボッキものなので自己満足と理解しながら書き込みます。
嫁と出会ったのは私が大学2年生の時、所属のサークルに新入生として入ってきたのが始まりです。
名前はツキと言います。
今で言う“中性男子”だと思いますが、入部時から背が低く細いなと言う印象でした。
ですが誰も女の子とは思わず、華奢な後輩くらいの認識でした。
当然、サークル内では男とみなされていたので扱いも男子部員同様で重労働だったのをよく耐えていたと思います。
サークルは自然探求会と言う、単なるキャンプや海水浴、スキーなどを楽しむものでした。
それらのレジャーをしていない通常時はボランティアで地域のイベントに参加していました。
不真面目な部員も多かったので、アクティブな部員が自然と仲良くなる感じでした。
そのアクティブ部員の中に私と嫁のツキが入っていました。
すでに車を持っていた私はよく後輩の送迎をしていましたが、特にアパートの近いツキとは行動を共にしており、最初の半年くらいはツキは敬語を使っていましたが私がタメ口で良いと伝えてから変わりました。
夏休み前になり、私はいわゆるリゾートバイトにツキを誘いました。
大学から60キロ離れた海水浴場のそばにある民宿で2週間住み込みバイトをしました。
当然ながらバイトは相部屋です。
私は全く問題なかったのですが、ツキが「部屋一緒なん!?」と最初かなり動揺してました。
曰く、他人と寝泊まりする事が初めてだったようです。
その日、私は衝撃の事実に直面します。
1日目のバイトが終わり、まかないを食べて風呂に入る様にオーナーからうながされました。
ツキはこれにも動揺。
なんかヤケに動揺するので、
私「潔癖症とか?」
と尋ねました。
ツキ「いや…うーん…なんと言うか…」
と言葉につまります。
私「なんやねん!気にせんから言ってみ!風呂も早よ入らんといかんし。」
そう問い詰めました。
5分くらいモジモジした後、
ツキ「いや…驚かせたらスイマセン…ちょっと体が…」
自分の体の事をカミングアウトしました。
私をからかっているのかとも思いましたが、顔を真っ赤にするツキを見て嘘ではないと悟り、悩んだ結果、なるべくお互いを見ない様にする事で一緒に入浴を済ませる事にしました。
そして寝る時に色々話しました。
元々2人の男兄弟がいたためか、小学生くらいに身体は女の子なのに気持ちは男の様な感じがしていたそうです。
しかし中学から制服を着た事がきっかけで女らしい格好をする様になり「やっぱり女なのか」と気持ちが動いたようです。
それでも家に帰れば私服はズボンスタイルだし、兄のお下がりを着ることもあり男の子の様に振る舞っていた。
大学に入るまえに男として過ごそうと決めた様です。
だから今後も男として接して欲しいと頼まれました。
私は無神経にも「好きになるとしたら男なん?女なん?」とか聞いてしまいました。
今のところ精神的には男なので、好きの対象が男ならホモだし女なら現実はレズだし困った状態でした。
ツキは「正直わからない。男に興味もあるが付き合うとなると女が良いような。」
私「ぶっちゃけどっちに異性として興奮すんの?」
ツキ「うーん…そういう感覚がわからない」
やはり難しいようでした。