あんな風に抱いてくれたのは、あの人しかいなかった。
どうして、あんな風にできたのだろうか。
やっぱり、あの人はセックスが天性のテクニシャンだったのかな。
あの人より大きい人も経験したことあったけど、大きさじゃないんだ。
クンニも上手で、クンニでも逝かされてた。
挿入の仕方からして独特だったし、腰の動かし方などなにもかもあんあの初めてだった。
私のアソコは、あの人の形を覚えて、快楽の記憶として残ってしまったようだ。
私が愛していたから、あんなに感じたんだろうか?
そうじゃない、そのあとの人だって性欲だけじゃなく、愛し合って抱かれたけど、あんなに気持ち良くはなかった。
旦那だって、心から愛してるから、旦那とするのは気持ち良いけど、あそこまで七転八倒して白目剥くほどではないんだ。
あの人とは、別れて20年近くになるけど、やっぱり忘れられない。
あの人の姿を見るだけでも、ジンワリ濡れたし、あの人の脈打つものを見たら、それだけで逝きそうなほど興奮した。
でも、あの人はこの街を去った。
ついていきたかったけど、あまりにも遠すぎた。
私は故里から、あんなに遠くへは離れられなかったから、泣く泣くあの人を見送った。
空港で、去り行くあの人に手を振った。
あの後、旦那に出会うまで、2人に抱かれた。
1人目は、あまりにもあの人と違い過ぎて愕然とし、それが相手に伝わってすぐに終わった。
2人目は、やっぱり違ったけど、あの人が特別なんだと思い知った。
あの人のことを考えてるのが、相手に気付かれて、去られた。
そして、もう二度とあんな日々はやってこないことを悟った。
そんな時、旦那に出会った。
旦那は4歳年下だったけど、私に情熱的に思いを伝えてきた。
アラサーになってた私は、旦那の一途な思いに次第に惹かれて、そして抱かれた。
あの人には及ばないけれど、4歳若い旦那のセックスは激しかった。
まだ女の身体が珍しいのか、いつまでもクンニしてた。
だからなのか、あの人ほどではないけど、クンニでヘロヘロになった分、気持ち良かった。
私30歳、旦那26歳で結婚した。
旦那に抱かれて17年、結婚して15年、旦那に求められたら、生理じゃない限り、絶対拒まずに抱かれてきた。
30代は、20代の頃より身体が感じるような気がした。
それは、結婚して旦那に愛されたからかもしれないけど、あの人の時みたいに、セックスが好きになった。
旦那に求められるのが、嬉しかった。
そして、私が40歳を過ぎた頃、私の身体に変化が起きた。
私から、旦那に抱いて欲しいと思うようになった。
アソコが疼いて我慢できず、旦那のアレをパジャマの上から触ったりした。
旦那は、嬉しそうにポロッと出してくれるから、もうヌルヌルになってるアソコに入れて腰を思い切り振りまくった。
「こんなおばちゃんになって、エッチのおねだりしてゴメンね。」
と言うと、旦那は、
「嫁さんから求められるなんて、メッチャ嬉しいよ。」
と言って、喜んで抱いてくれる。
この頃、そんな旦那が愛しい。
もうすぐ、あの人を忘れる日が、やってくるのかな?