そろそろ還暦で性欲の陰りも著しく朝立ちで目覚めるなんて
こともなくなって久しいのではあるが、いまだに思い出すと
体の中心に血が集まってきて勃起することが一つある。それ
は、高校三年の春、隣の家の娘さんだった由紀子さんとのほ
ぼほぼ初体験だ。
由紀子さんとの出会いは僕が中学三年のときで、彼女の一家
が隣に越してきたのが始まりだった。山陽地方から転勤で越
してきたのだ。転居の挨拶に一家で来られたとき由紀子さん
は高校三年生でなんと、僕が目指していた高校に転入合格し
てきたという。その時の由紀子さんはいわゆる田舎の秀才女
の子という感じで性に目覚めオナニーに明け暮れていた僕の
性欲をくすぐるような魅力は全くなかった。隣との関係も良
好で回覧板などを持って行ったときなど、お茶やお菓子用意
したところだからちょっと飲んでいきなさいよという感じで
由紀子さんもうちに上がってということはよくあった。何よ
り母の興味は僕が行こうとしている高校に転入合格してきた
優秀さにあるようだった。そんなこんなで僕と由紀子さんは
姉と弟みたいな感じで交流するようになった。
翌年、彼女が卒業した高校に合格、由紀子さんも有名女子大
学に合格。両家で合同合格記念パーティーのようなことを
やってくれた。その時も僕は由紀子さんには女性を感じてい
なかった。休みの日など時々、映画に一緒に行ったりもして
いた。両方の親とも何とも思っていなかったようだ。
しかし、都会の女子大へ通ううちに由紀子さんはみるみる洗
練されていき一気に大人びた女性になっていった。高校二年
の夏に一緒に海に行ったとき、偶然高校の悪友と出くわし、
「なんで、お前、こんな美女の彼女がいるんだよ!」とから
かわれたのをきっかけに由紀子さんに女を感じ意識するよう
になってしまった。その日から、オナニーのおかずは由紀子
さんになり水着姿の由紀子さんを思いだして射精するように
なり、時々出会ってもなんか対応がぎこちなくなってしまっ
ていた。由紀子さんもそれを察したに違いなかった。それで
秋も深まってコートを着るような季節になったころの休みに
また映画を見に行こうということになった。由紀子さんが知
人から二枚チケットもらったからということで、夕飯付きで
誘われたのだ。
映画館は結構空いていて僕たちは前の方に陣取った。前の方
が画面が覆いかぶさるようで臨場感あるからといつもそうし
ていた。ある意味、見にくく疲れるところでもあるので周り
にあまり人が来ない。上映開始ブザーが鳴り客席照明が落と
されてもさほど混んでなくて前の方にはほとんど人がいな
かった。映画はエマニュエル夫人だったかとにかく大人びた
僕にとってはとてつもなくエロティックな映画で始まって間
もなく勃起してしまいそれをごまかすために体をイゴイゴ動
かせて前のふくらみが目立たないようにするのだった。それ
に気づいてかどうかはわからなかったが、由紀子さんが耳元
で「足元がすーすーして寒いからコート広げるねと言って
僕の方にまでコートを広げかけてくれた。それからしばらく
して、激しくエロティックな場面が続いた。そのときだった。
由紀子さんの手が僕の太ももに載せられなでるように前後に
動かしはじめられたのだ。横目で由紀子さんを見るとなんか、
トロンとして口を半開きにして画面を見ているのがわかった。
それで、僕も手を伸ばして由紀子さんのももの上にスカートの
上から手をおいた。そして由紀子さんの動かすのにあわせて
さするように動かした。由紀子さんの手の位置はだんだん上の
ほうに上がってきて、時々勃起のふくらみに手の甲が当たる
感じになってしまった。僕の手は相変わらずスカートの上だ
ったが、由紀子さんが反対側の手を伸ばしてスカートを引き
上げるように上にあげたので、太ももにじかに触れる感じに
なってしまった。僕は太ももの内側に手を滑りこませた。す
るとしっかり閉じていた足を少し開き気味にしてさすりやす
隙間を広げてくれた。そしてまた耳元で言った「いいわよ、
触っても」僕は恐る恐る足のあわせめに指を運んだ。その時、
由紀子さんの手は僕の勃起のふくらみをとらえ優しく撫でま
わすように動かしたのだ。たまらない快感が走り思わずのけ
ぞってしまった。僕も負けずに由紀子さんのパンティーの割
れ目ラインに指を走らせつまんだりさすったりをくりかえし
ていた。その最中、由紀子さんはコートの下の足をピンと伸
ばし全身を硬直させ片方の手で口を押えながらのけぞった
まましばらく動かなかった。その間に太ももがピクピクして
いた。由紀子さんの手の動きが再開されたた時、僕も我慢で
きなくなりそのまま射精。現代なら、このあと二人はホテル
へ直行し・・・ということになるのだろうが時は昭和。まだ、
婚前の性交渉は犯罪という意識がのこっていた。その日は映
画も途中で出て、夕食へということになった。
夕食をとりながら由紀子さんは「今日のことは絶対内緒だよ」
と念を押され、僕の童貞は由紀子さんが責任をもって卒業させて
くれると約束してくれた。当時、僕は童貞をささげた女性とは
結婚しなければならないと思い込んでいたアホだった。
実際、由紀子さんの膣に僕のペニスが招きいれられたのは
なんとそれから一年近く経った秋の、それも、とある野外だった。
そのことは、順次加筆していこうと思う。