丁度一年前くらい。
中距離恋愛をしていた彼氏とそろそろ結婚…という話になっていたとき。
元々性欲が強い私は、彼氏と結婚する前に色んな男の人とセックスをしてみたい…という気持ちに駆られた。
危険に晒されることもあるかもしれない…と少し不安を感じながらも、彼氏以外の人とのセックスに興味が湧いて仕方なかった私は、とある掲示板を使って男の人と出会うことにした。
初めて会ったのはAさん。
LINEで数回やりとりをして、物腰の柔らかさと、ほどよいSっ気に惹かれてしまった。
実際会ってみると、年は私よりも7歳程年上で、まるでイタリア人のような風貌だった。
想像していたよりも渋くて格好良くて、ドキドキ…
私は普段着ないような、スリットの大きく入ったスカートと胸のラインがしっかり出るようなニットを着ていた。
「めちゃくちゃ可愛いね。本当に満月ちゃん?」
待ち合わせ場所で、Aさんは私の姿を見て驚いていた。私は普通の女子で、きっとセックスする相手を募集するようには見えなかったんだと思う。
そのまま個室の居酒屋さんに行って、お酒を飲みながらたわいのない話をした。
話せば話すほどAさんの格好よさにドキドキして、もう早くセックスしたくてたまらなくて…
きっとその気持ちが顔に出ていたのか、Aさんにほっぺたを撫でられた。
「すっごいエッチな顔してるね。ここお店なのに、もうはやくしたいって顔」
「そんな顔してませんよ…」
「してるよ。マジ、満月ちゃんエロすぎて早くホテル行きたい」
「……私も」
正直に答えると、Aさんにキスされた。
初めてのキスなのにディープキス。
ぬるぬるっ…と入り込んでくる下が気持ちよくて、私はびくんとカラダを震えさせた。ほっぺたや耳を撫でられながら、舌を吸われたり…絡ませてきたり…
今まで体験したことないくらい気持ちいいキスで、私の下着がグチョグチョに濡れているのがわかる。
「いっつもこんなふうに男を誘うの?」
「はじめて…」
「嘘だ。ヤバいくらいエロい女じゃん」
耳のそばで囁かれて、また更に濡れる。
エロい、って言われるのがこんなに快感だと思わなかった。
早く裸にされたい…いっぱいエッチな私を見てほしい…そればっかりが頭をぐるぐるまわる。
「セックスしていいの?俺と」
「……わからないけど、したい」
「セックスしたいって言って」
「…Aさんとセックスしたい…」
「いいよ。たくさんしよ?ホテルに連れてくね」
むしろこのまま、居酒屋の個室でセックスをしたいくらい…とは言えなかった。
こんなに私はいやらしい女だったんだ…と、すごくびっくりした。
「俺、ちょっと大きいから…怖がらないでね」、
ホテルに入る前、Aさんは笑いながら言った。