俺(30)独身 の過去話。
数年前、俺は仕事に明け暮れる毎日で女っ気ゼロ。
理由は女に興味が無くなったというか、当時付き合ってた彼女が自分の弟と浮気して(笑)
あー、女も所詮こういうもんなのか、と。
で別れて一年くらい経ったころ。
その馬鹿な弟は中学の頃俺も一緒によくつるんでたサキと付き合ってた。
俺はよく2人に呼び出されては酒飲んだり飯食いに行ったり買い物行ったり、、、
弟にとっては気心の知れた俺がいる方が楽だった、というかちょっと見下してたんだと思う。
じゃなきゃ兄貴の彼女とやらないだろ?まぁ一個しか違わないけど。
ある日の夜、その日も弟に呼ばれて3人で居酒屋で飲んでた。
話題は俺の彼女問題。
サキ「ねぇ京平(俺)は彼女作らないの?」
俺「え、作らん(笑)」
サキ「なんでよ?なんかあるん?」
俺「めんどいやん。」
弟「お前ホモやもんな(笑)」
俺「うるさい」
そんな感じでグダグダ喋ってて。
弟がだいぶ酔っててフラフラになりながらトイレに行ってる間にサキに問い詰められて、つい一年前のことを話した。
サキは激怒して
サキ「絶対許されへん!なんなん!?このことアイツは知ってるん?」
俺「知らんよ。言ってもしゃーないやん」
サキ「しゃーなくないし!戻ってきたらボコったるわ!」
俺「えぇって、余計惨めになるだけやし。俺も当時初めての彼女やったからうまいこと付き合われへんかったんやと思う。」
サキ「だからって浮気は・・・その女も許されへんわ。」
俺「まぁとにかくもう過ぎたことやし、もうえぇねん。」
そんな会話をしてる時に弟が戻ってきた。
弟は気分が悪いから帰ると言う。
俺と弟は一人暮らし、サキは実家暮らしで地元で飲んでいたため家はすぐそこ。
サキ「じゃあ歩いて帰れば?ウチもうちょい飲みたい気分やし。」
弟「え?どうしたん?なんか怒ってる?」
サキ「べつに。」
明らかに機嫌が悪いサキにキレながら弟は帰った。
それからすぐに俺も帰ろうとしたがサキに
「アンタはまだ行く所がある。」
と言われ俺のチャリにニケツでそこ右、そこ左と指示されるままこぎだした。
サキ「はい止まって、到着。」
着いたのはラブホ。
俺「え?(笑)まだ飲む言うてたやん。」
サキ「ここでも飲めるやん。まぁえぇから。」
何がまぁいいのか、悪い冗談かよく分からないまま階段を上がり部屋に入った。
地元のさびれたラブホ。入るのは初めてだった。
サキは「ふぃー!」とベッドにダイブすると慣れた様子で部屋の照明をいじったりテレビでAVをつけたりしていた。
サキ「京平もなんか飲む?」
俺「じゃあチューハイ」
サキは電話でいっぱい酒を頼んでカンパーイと言ってグビグビ飲んでた。
キョロキョロする俺を見て
サキ「もしかしてラブホ初めて?」
俺「うん。こんなとこなんや。サキは慣れてんな(笑)」
サキ「ウチも何回か来たくらいやで。」
俺「弟と?」
サキ「まぁ色んな人と^ ^」
俺「ヤリマンか(笑)でもラブホってもうちょい綺麗なとこやと思ってたわ。」
サキ「あー、それは安いラブホやから。もうちょい向こうまで行ったとこのラブホは綺麗やで。でもヤレたらどこでもよくない?」
俺「やらんけどな!(笑)」
サキ「え?やらんの?」
俺「いややらんやろ!(笑)あなた弟の彼女ですやん!」
サキ「その弟は京の彼女とやったのに?」
俺は黙ってしまった。思い出したくもない、蓋をしていた気持ち。
ズキっと心が痛む感じ。
「あんたはもっとズルくなって汚れたほうがいい。」
そう言ってサキは服を脱ぎだした。