多分、俺は仲良しだと思ってる32歳の凛は、俺がLINEで「やらして?」とふざけて送ると、何故かチンコのイラストを書いて写メしてくるw
楽しいやつだ。
見た目は平成の初期ギャルみたいなストレートの茶髪で、飲み屋のねーちゃんみたいな服で昼間も活動している、天然記念物だw
でも、いい女なんだよなーw
で、こないだ、またいつもの様に
「なぁ、凛、俺さぁ、ちょっと困った事になってさー、頼み聞いてくんねー?」
って、LINEしたんだわ
そしたら、凛のやつ
「コレだろっ!」って、察しよく、チンコのイラストを写メしてきやがったw
でも、この日はちょっと凛のやつ、様子が違った。
いつもは、「ふざけろよ?チンカス」とか送ってくるんだけどさ、
「ごめん、今日はのれないや。寝るね」
って。
おいおいおい、どーしちまったんだよ?
いつもの凛は?
気になるじゃん?そーいうの。
すんげーモヤモヤしながら、とりあえず俺も寝たw
で、次の日、凛の働いてる店に行ってみたら、なんか昭和のおばちゃんみてーなメイクして「いらっしゃいませー」
ロボットみてーに感情もなく。
「よっ!なんだよ、凛、げんきどーしたよ?」
「あ、ああ、いらっしゃい。席、あそこでいい?」
「あ、まあいいけど」
「座って待ってて、水持ってくる」
って、座って待ってたら、バイトのひなちゃんが「はい、お待たせしましたーお水、ここ置いときますねー、ご注文きまったら、ブザーでお知らせくださーい」
「ひなちゃん、凛のやつどーした?なんかゾンビになってるみてーだけど」
「あ、そっとしといてあげて下さい。ゾンビなのでw」
結局、飯食い終わっても凛は顔を見せないどころか、店のどこにも見当たらなかった。
食べ終わって、ひなちゃんに
「凛、みねーけど、あいつ、もしか帰った?」
「はい。みるからに調子わるそーですもんね、店長にかえされてましたけど?なんか言伝しときますか?」
「いや、いいよ。凛の家よってくわ」
「ありがとうございましたぁー」
いよいよ、あいつ、なんかあったな。
「凛、どうしたよ?なんかあるなら、話きくぞ?とりあえず、凛の家向かうわ」
とLINEを送っといて、凛の家に向かった。
ピンポーん。
・・・・アレ?帰ってねーのかな?
ピンポーーん・・・
ぴんぼーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽ
ガチャ!
「うるさいよっ!」
「あ、いたw」
「で?なに?なんの用?」
「なんだよ、ご機嫌ナナメだな。」
「そうよ、悪い?」
「いや、話聞くぐれーなら、俺にもできるからよ、心配してんだせ?これでも」
「ちっ、めんどくせー。どうぞ」
と部屋に手招きしてくれた。
「お邪魔するよ」
「しゅんぺー?砂糖要らないんだっけ?」
「お?わりぃー。砂糖もミルクも無しで」
「うん。すぐにお湯わくから、てきとーに座ってて」
「おう。ゴチ」
「なんか凛の部屋、懐かしいな?どれくらいだ?」
「さぁ?あんたの猿顔はほぼほぼ毎日みてるから、覚えてないよ」
「さるってw」
はい、どうぞ。
と入れてくれたコーヒーがめちゃくちゃいい匂いだった。
「んめぇー。」
「誰がいれたとおもってんのよ?」
「あぁ、凛のコーヒーはやっぱうめぇ!」
「・・・・あのさ、しゅんぺー」
「ん?」
「・・・・んだ」
「ん?」
「だからー、死んだ。」
「ん?誰が?」
「哲。」
「っ!・・・うそだろ?」
「うんん。まぢ」
今度は俺が黙る番だった。
哲。やつは、凛の元旦那だ。
ギャンブルや女遊びに愛想をつかせて凛は離婚したが、哲は気持ちを入れ替え、更正して、再び籍を入れようかって話を進めていた矢先の事だ。
俺とも仲良くて、ここんところ、しょっちゅう会って飲んだり、凛のノロケを聞かされたりしてた。
「・・・・凛。悪かった。つまんねーLINEばっか送っちまって」
「うん。」
「そだ!凛!夕飯、奢るからよ、なんか食いに行こーぜ、タカシとかも呼べばくるからよ」
「うん。」
「おい、凛?聞いてる?」
「うん。聞いてる。そだね、気晴らしになるかもね、行く」
「みんな呼んでさ、ワイワイ出来ねーかもだけどよ、みんなの騒いでる中にいるだけで、少しは気が楽かもしんねーから」
「うん、しゅんぺー、ありがとう」
んーなんか、凛じゃねーな。
19:00NANAの店集合
LINEで仲の良い奴で凛とも仲の良い奴を呼んだ。
俺は先に行ってて、哲の話をして、凛に気を使わせねーように根回しして、凛を待った。
凛もし久々に会う連中や凛も仲のいい菜奈と会い、少しは気が晴れたようだった。
帰り際
「しゅんぺー、ごめんね、今日は本当にありがとう」
「んだよー、凛らしくねーけど、良かったな」
「うん。そだね。らしくなよね」
「いいって、誰だってそんな時はあるって」
「菜奈とも久しぶりだったなー、綺麗になってたよね」
「あぁ、菜奈んとこ、2人目生まれたらしいぞ?」
やべぇ!口滑った!
「うん、聞いたよ?女の子だって。こんど見に行くんだ」
ふぅう。
「女の子かぁ、菜奈に似りゃ、将来、モテモテだろなw」
「菜奈もモテてたもんね、きっと美人になるよ」
「・・・すまん。」
「いいよ。ってかさ、しゅんぺーのがらしくないじゃん。笑い飛ばせよー」
あぁーダメだダメだ、俺、こーいうの弱えんだっつーの!
「・・・凛の癖に無茶振りな」
「なんだよ、しゅんぺーの癖に優しいかよ?」
「おー言ったな!よーし、分かった!凛、やらせろw」
「うん。」
「よしっ・・・・って、おい!そこはちげーだろっ!w」
「いいよ?やろ?」
「おいおいおい、まて。凛、お前、今、ちょっと調子くるってるだけだから、今日はまぢになんなくていいんだぞ?ほら、いつもみてーに、ふざけんな!、とかさw」
「なに?びびってんの?しゅんぺーの癖に」
「いや、ちげーけど・・・って、そりゃ、ビビるだろよ。」
「すなおで、宜しい。ね?あたしンちで飲むからさ、お酒奢ってよ」
「い、今から?」
「うん、今から。」
「あーわかった。まさかオールしねーよな?」
「うん、寝付けるくらいで」
「OK、じゃコンビニ寄ってくるわ」
「しゅんぺー、ごめんね、先行って部屋あっためとく。」
「おう、なんかツマミも買ってくわ」
相当、ショックなんだろな、凛のやつ。
「今どこ?」菜奈からのLINE
なんだかんだ説明して、凛の家に向かうと返信した。
「そっか、任せた」
なに?任せたって、どーゆー事よ?って返信すると既読だけだった。
凛の部屋に着くと凛はベッドに座り、俺をじっと見ていた。
「凛、コレ」と酒とツマミをテーブルに広げる。
「しゅんぺー、ごめん、給料はいったら返す」
「いいって、これでも凛を励ましたくてやってんだからよ。気にすんな」
「じゃ、遠慮なく」
「おう」
そっから、哲の思い出話や菜奈の話や俺の元カノの話や買ってきたジョニ黒は朝方には無かった。
結果、朝になったが、凛はアクビひとつしなかった。
俺の方がやばかったw
「り、凛、もうダメだ、ちょっくらソファー借りる。わりぃ」
「うん、いま毛布出してくる。横になってて」
辛うじてここまで聞こえたが。
昼過ぎまで寝ちまった。
目が覚めて、凛の姿を探す。
俺が寝てた部屋には姿がなく、隣の部屋をみたら、凛も寝れているようだ。
毛布を畳んで、服を直して、帰り支度をしてると隣の部屋から
「まって。今日、休みでしょ?もう少し居て」
と凛も起きてきた。
「寝れなかったのか?」
「うんん、少し寝れた。」
「そっか、良かった」
「しゅんぺー居たら寝れた」
「普通、逆じゃね?w」
「そだね。も少し居てよ?しゅんぺーいると落ち着くかも」
「そか、じゃ、もう少しゆっくりしてくわ」
「うん、助かる。あ、哲ので良かったら着替えあるから、シャワー浴びてよ」
「あ、うん、そーだな、借りるわ」
なんとなく、ちょっといいなと思った。
「しゅんぺー?まだ下ろしてない下着あったから、置いとくね?使って?」
「おーわりぃ、たすかるわ!遠慮なくもらう」
そうだった、元カノの時はこんなシチュなかったもんなー。
大体、外で飯食って、ホテルだったもんな。
なんか凛に女をかんじてんな、俺。
凛は?どうなんだろ?
「あー!さっぱりしたわ、凛、ありがとう」
「うん、脱いだの、洗うから、こっち頂戴」
「さすがに、それはわりぃーからいいよ、帰ってやるよ」
「そっ」
なんか間違ったか?俺?
「しゅんぺー?もう少し寝てったら?」
確かに飲んで、ちょっと寝たけど、シャワーの後はやべー。
「おう、もう少し、ソファかりるわ」
次に目が覚めたのは、夕方だった。
なんか味噌汁のいい匂いがしたような気がして、目が覚めた。
「やばっ!寝すぎちまった!凛、わりぃー!いま、何時?」
「おはよ。そろそろ5時になるよ?なんか用事?」
ん?凛、キッチンか?
「あ、いや用事はねーけど、凛にわりぃかなって」
「うんん、全然。誰がいてくれた方が気が紛れてらく」
「そっか、なら良かった」
「あれから、なんにもお腹にいれてないでしょ?たいしたもんないけど、食べて」
と白米と味噌汁、ちょっとした焼き魚が出てきた。
梅干しと白菜の漬物も。
飲んだあとの和食は染みるんだわー。
「しゅんぺー、たべっぷりw」
「ん?ああ、凛、うめぇ!」
「ふふふ、美味しい?」
「ああ!うんめえ!しみるわー!」
「良かった」
「お?凛?いま、笑ったな」
「うん、そうかも」
「凛は笑ってるか、構って怒ったふりの顔がお似合いだわ!w」
「一言、よけいだわw」
「ははははっ!マジ、うめぇ!」
「ごっさん!凛!マジで美味かった!」
「うん、いい食べっぷりだったよ」
「さて、さすがにもう行くわ。LINEする。」
「うん、色々と、ありがとね。頑張るわ。気をつけてね。、また。」
はぁー。
励ますつもりで行ったのに、なにやってんだろねー、俺。
少しの自己嫌悪と凛からのLINEの期待と。
哲、わりぃ。
俺、凛の事、やっぱ好きかしんねー。
ちょっとだけ、空に哲を召喚して、謝った。
家に着くともう20:00回ってた。
凛のウチでシャワー浴びたし、ベッドに横たわる。
「凛、どうだった?」菜奈からだった。
「まー落ち込んでるわ。調子狂った」
と返すと
「ふーん」
菜奈って、こういうやつ。
優しいんだか、薄情なんだか、ちょいわかりずれー。
だが、本音は良い奴。
「まさか、やった?」菜奈、こいつふざけてんなw
「いや、やってねーし」と返すと
「なぜ?」
いや、なぜが分からん
「なぜ?が、なぜ?だろよw」
「ふーん」
くっ、適わねー!
すると、暫くして菜奈から
「しゅんぺー、また凛のとこ行けよ!絶対だ!命令したからな!」
「はーい、行かせて頂きます」
「宜しい。」
菜奈、良い奴だな。
「しゅんぺー?起きてる?」凛からだ。
「おうっ、起きてる」
・・・・アレ?返事こないなー。
暫くっていっても、かなり暫く。
15分はたってから、凛から再びLINE
「やっぱ、寝れなそー。」
えーっと、これは来いってことかな?
「分かった、行くわ」
「うんん、いいって、2日は流石に気が引ける、声だけ聞かせて。」
で、通話に切り替える
「しゅんぺー!」
って、おいおい、泣いてんじゃんよー!
「おいー、凛?大丈夫か?」
「うわぁああああーっ!」
ダメだこりゃ!
「やっぱ、行くわ!」
アルコールも抜けたし、くるまを走らせる。
ピンポーン・・・・
ま、泣いてたからな。
ピンポーン・・・・
ま、泣いてたからな。。
ピンポーン・・・・
ま、泣いて・・・ガチャ!
「うるさいっ!」
「わ、わりぃ・・。」
の瞬間、抱きつかれた。
あーあー、かみもくしゃくしゃじゃねーか。
寄っと
抱きしめたまま、部屋に入り、そっと凛をソファにゆっくりと置く。
凛は俺を離さない。
しょーがねーなぁ。
もう1回、凛の背中に手を回す。
あぁ、哲、すまん!
俺、もうダメかも?
哲、わりぃな、凛に告るぞ!
悪く思うなよ!
「凛?辛いか?辛いよな?泣きたいだけ泣けよ、俺はいいからよ」
「そのまま、泣き疲れて、寝ような」
頭を撫でながら慰めた。
クシャックシャッの凛の髪の毛をさらにクシャックシャッのクシャックシャッにして。
わーわーって泣いてたが、とつぜん、泣き止んで、むくっと起きて
「お風呂っ!」すげー勢いで凛はシャワーに行った。
呆気に取られた。
いやーシャワーから、出てきた凛は、目の下真っ赤で、顔はむくみまくってて
「泣いたなー凛?顔、赤ちゃんみてーになってるぞ?」
「うっうっ、うわぁあーあああ!」
ああああああ!やべっ!やっちまった!ぶり返した!
どーすりゃいいんだよ!
ってまた、凛を抱きしめて、頭撫でてのやり直し。
「お風呂行く!」
あー、そういえば、さっき見たしーんだな、これ。
菜奈にLINE。
「助けてくれ!手に負えん!」
・・・・
・・・・
・・・・
「しゅんぺー?今、凛の家?」
「おお!菜奈、そうなんだけどよ?凛が泣いてて、どーしたらいいか、わかんねー!」
「やっちゃえば?」
は、はい??
「はっ?」と返してた。
「だから、しゅんぺー、凛の事好きなんでしょ?哲はどんなに悲しんでも帰って来ないんだよ?いつまで凛を哲に縛り付けとく気?男だろ!やるときやれよ!チキンヤローがっ!」
菜奈、こわーっ
ガチャ・・・シャワー室の扉が開く。
菜奈のせいで
よけい、緊張するわ!
ピロロリン!
あ、菜奈からだ
「|ω・)ジーッ」って、おーい!
菜奈のやつ、完全、面白がってやがる
「LINEだれ?」
凛が身体にタオルを巻いただけの姿で俺の前に立っている。
「あ、ああ、菜奈だよ。凛を落ち着けるいい方法ないかと思ってな」
「あ、菜奈。」
そう言うと、俺の隣に座って
「ちょっと菜奈にLINEするね」
と。
ちょっと、凛の姿が目に毒で、立って、カーテンの向こうは夜でなんにも見えないが、とりあえず外を見た。
凛は、うんうんとか、えーとか、ま、普通に喋ってた。
いつの間にか通話にしたらしい。
「うん、ななもね。うん、ありがとう、やってみるね」
「よう、凛、服、着た方がいいとおもうぞ?」
「しゅんぺー、エロ!」
「ち、ちがっ!」
って、おおおおい、なに、何やってんだよ!
目の前で凛は身体に巻き付けていたタオルをスルスルと床に落とした。
初めて見る凛の身体。
「り、凛、おま・・なに、やってんだよ、ふく、きろよ・・・」
「しゅんぺー?いいの」
おいおい、菜奈のやつ、何言いやがった!
「しゅんぺー、聞いて!」
ゆっくりと裸の凛が近ずいてくる。
「しゅんぺーなら、いいの。うんん、いまはしゅんぺーがいいの。お願い。」
「でも、哲に・・・」
「しゅんぺーは?しゅんぺーは?自分より、居なくなった哲に操を棒って?寂しい想いを殺して、それで、ずっと哲だけに操を棒げって!!そう言いたい腰抜けだったの?!!私だよ・・・私が、しゅんぺーに慰めて欲しいから・・・だから・・・」
哲、わりぃな。
ギュッ!
「しゅ、しゅんぺー?」
「なんも言うな!俺が返せねーからな」
「う、うん」
そっと泣きまくって浮腫んだ凛の顔を右手でそっと上げる。
「あんま見んなよ・・・恥ずかしいよ・・・」
「な?凛?」
「なに?」
「俺、凛とならやってけーそうな気がすんだわ。」
「なにを?」
「凛、哲を忘れろとは言わねー、むしろ、俺からも哲の事は覚えていてくれって言いてぇ、だけどな?俺、凛の事、好きなんだわ。誰よりな、俺の彼女になってくんねーか?」
「うーん、考えとく」
「ん?・・・」
「ぷはぁはははwしゅんぺーってさ、以外とこういう時ってガキだよねw」
「うるせーよ!恥ずかしいじゃねーかよ!w」
「うん、しゅんぺー?」
「ん?なんだ?」
「ありがとう。じゃじゃ馬だけど、宜しくね」
「じゃじゃ馬なんかじゃねーよ?凛は可愛い、いい女だよ。」
「ばぁーか!しゅんぺーのばーか」
「言うなよ、その口、塞ぐぞっ!」
チュッ!
凛と、初めて結ばれた。
切ねーよな
せっかく寄りを戻そうと、再び、歩み寄ろうとした2人が、こんな形で終わるなんてよ。
俺は、この時の一瞬でも良かった。
凛に気持ち伝えられたし、凛の方だって、超絶な寂しさの中だった。
1回限りだとしても、それで俺を選んだだけだとしても、そう思った。
この日、凛は俺の隣で良く寝た。
泣き疲れもあっただろうし、哲と再会してからしてなかったって言ってた。
本当に凛も久しぶりだったんだろうな。
朝。
そっと凛を起こさない様にベッドを抜け出す。
まだ06:00少し回ったところ。
帰って支度しねーとな。
仕事だしよ。
ん?LINEきてんな。
「(*´槌`*)ハァハァ」菜奈だ!
こ、こいつだきゃw
きっと菜奈が焚き付けたなw
「サンキュ!仕事いくわ」菜奈に返した。
凛の所に戻って、ちょっとだけ起こして
「凛?おれ、仕事だから行くけど、起きたらLINEくれよな?行ってくる」
「ああーしゅんぺー、ごめん、起きれなかった」
「いいよ、いいよ、ねてろ?じゃ、行ってくる」
「うん、ごめーん、行ってらっしゃい」
「おう、行ってきまっ・・・んぐっ!」
行ってらっしゃいのチュって、凛は、もしかして、実は甘えんぼか?
「あ、そだ、菜奈からLINE来てたから返しといたけど、あいつ、変なLINEしてくるけど、良い奴だな!行ってくる」
その後、凛と菜奈がどんなLINEをしたか、分からないが、俺の仕事中
「(*´槌`*)ハァハァ」を凛と菜奈と2人で送って来ていた。
菜奈・・・
お前ってやつは・・・
オモロイな!
凛は真似しなくていいからな!
仕事も終わり
「乙!飯食ったか?」と凛にLINEする。
「菜奈と一緒だよ?」
「そか、楽しんでこい」
「(*´槌`*)ハァハァ」
「凛、毒されるなw」すると菜奈からも
「(*´槌`*)ハァハァ」
「菜奈、テメェ覚えてろよ?w」
「良かったね。。。。凛、泣かせたら、おめぇー終わりだかんな!凛泣かせたら、あたしのアルファードで100回轢き殺して、ピラニアの餌にすっから、覚えとけよ!」
こわーっ
菜奈って、優しいんだか、こえーんだか、分かんねーよw
「そんな事しねーよ!菜奈じゃあるまいしw」
「うん!なら安心したよ」
「いや、安心すんのかよっ!」
返事は来なかった。
電車から降りた頃だった。
「〇△駅で拾って!」
と凛からLINEが来ていた。
俺の最寄り駅。
「よっ!凛、どうしたよ?」
「しゅんぺー!」
「凛、腹減ってるか?」
「いま、菜奈と食べてきた」
「そっか、せっかくだし、どっか店行くか?」
「うんん、しゅんぺーの家に行く」
「散らかってるぞ?」
「だよねーwキレまくりながら、掃除するかw」
「えっ!マジ?こわー」
良かった、ちょいちょい、まだしんみりした顔するけど凛も頑張ってんだな。
「凛?店、どうする?いつくらいから戻る?」
「来週にしてもらった」
「そっか、回りそう?店?」
「あー平気平気、普段、あたし仕事しないでサボってるからw」
「なら、平気かw」
「ね?しゅんぺー?」
「なんだ?」
「哲の事、忘れるなって言ってたでしょ?」
「ああ、言った」
「あのさー、私ね?実はね、哲とやり直すって話しね、本当は悩んでた。」
「そっか」
「うん。もうね、あの時には思い出だったから。哲。」
「そうだったんだなー。そんな風には見えてなかった」
「だよねー」
「じゃ、どうするつもりだったんだ?」
「・・・・断ろうと、思ってた。」
「そうか」
「でもね、死んじゃったらね、それも伝えられない。ありがとうも言いたかったのに、言えなかった。哲だって、頑張ったの知ってたから、キチンとお別れも言えなかった。悔しくて、切なくて、訳わかんなくて、ずっと泣いてた。」
「ああ、そうだったな」
「菜奈にはね、最初からバレてたんだ」
「ん?なにを?」
「あたしがしゅんぺーの事」
「えっ!マジかっ!?」
「気づかなかった?」
「お、おおぅ気づかなかった」
「鈍感だなー」
「わ、わりぃ」
「でもさ、しゅんぺーって良い奴だよって」
「ん?菜奈が?」
「そう。菜奈がね、真剣に凛の事、考えて助けてくれるのはしゅんぺーしか居ないよって」
「あいつ、そんな事」
「だからね、ずっと前からあたしにどうなの?ってしつこかったw」
「あいつw」
「今日ね、菜奈がね、ああーやっぱりなるようになったかwだって」
「はなっから、菜奈には解ってたんだろな。すげーなあいつ」
「でしょ?」
「エスパーかよっw」
「さっ、着いたぞ」
「・・・なーんだ、綺麗じゃん、つまんなw」
「つまんねーのかよっw」
「昨日の今日じゃん?しゅんぺー!」
「そういう事になるな」
「あ、」
バタン!
「あ、冷蔵庫、何もねーぞ」
「しゅんぺー!そう言うのは早くいうもんだよ!買い出し行くよ!」
「ちょ、帰ったばっか!」
「いいから、ほら、はやくっ!」
なんだよ、ギャルは見た目だけかよw
内心乙女じゃねーか!w
可愛いよな、凛
「な?凛?」
「ん?なに?」
「黒髪に戻さね?」
「いいけど?黒い方がすき?」
「かもな?」
凛、お前には黒髪が似合うぞ?
メイクもな、こんど菜奈にレクチャー頼んでみるかw
「着せ替え人形にするつもり?」
「あはは、そうかもな」
おい!りん?目がキラキラしてねーか?