仕事終わりに1人になりたくていつも行く展望台へ。
ここ3年通っているが、夜間に人に出くわす事はなかった。
車を止めて蚊取り線香とランタンとコーヒー持って展望台に行った。
人がいた。
しかも1人。
そして女性。
何故かライトも照らさず座っていたから正直ビビった。
人か確かめる為に声をかけざるを得ない。
こちらの存在はバレている。
「こ、こんばんは…」
目の前の女性は
「あ、こんばんは。人来るんですね。すいません。」
そこから会話をして、失恋してバイトも辞めて大学も休学したJDだとわかった。
そう、完全に自暴自棄で危ない状態だった。
だからとりあえずランタンを置いてコーヒーを差し出した。
「ブラック飲めないんで…」
断られたけど、彼女の目は涙で腫れてた。
とりあえず楽しい話をする努力をした。
自虐ネタをたくさんして、彼女が引くような嫁の悪趣味とか伝えた。
そこからは皆さんの常套句。
「最近レスでね~」
彼女は
「なら私が相手になりますよ…」
これを拒否する男はいないはず。
なんと彼女は車で15分の道を歩いてきたらしい。
マジで自◯でもする気だったのか。
とりあえず彼女のアパートにお邪魔した。
部屋は荒れていて精神状態が見て取れた。
「先に脱ぎましょか?」
間髪入れずに脱ぎ始めた。
「とりあえずハグから…」
恐る恐るハグするとギューっと力強く抱えてきた。
そこからは自分も脱いでご馳走になった。
日が変わる前に別れた。