あなたは私なんかにはもったいない、とても素敵な女性でした。
22歳同士、あなたは大卒、私は専門学校を出て2年でした。
とてもいい雰囲気でしたが、私は大卒のあなたよりも年収で劣り、付き合えることはないと思っていました。
あなたは、
「年収や学歴が全てではないでしょう。」と言ってくれて、お付き合いが始まりました。
私のおんぼろアパートでは、壁が薄くて声が漏れるから、いつもセックスはあなたのアパートでするようになりましたね。
それまでの彼女たちとは、カビが生えるようなドロッとした快楽重視のセックスでしたが、あなたとのセックスは、心と身体を抱きしめる、愛のあるセックスでした。
愛情を込めたクンニ、慈しむようなフェラ、心身ともに満たされました。
あなたとは、回数重ねてゆくたびに、どんどん良くなっていって、安全日の中出しの時は、あなたが痙攣しながら逝くとき、私もあなたの中に射精して、最高に素晴らしいセックスでした。
そんな時、あんたは体の奥で感じた暑い精液の感触に、全身で私に抱きついて、キスしてくれたのがとても幸せでした。
濃厚なキスをしていると、萎えかけたものが再び勃起して、そのまま二回戦に突入してました。
中出し精液が卑猥な音を立てましたが、二人のセックスはエロよりも愛、嫌らしい行為だなんて、微塵も感じませんでした。
終わった後、一緒に寝転んでいると、まったりとした幸せが味わえました。
でも、そんなあなたとも、お別れがやってきました。
「年収や学歴が全てではない」と言っていたあなたでしたが、交際3年に突入すると、やっぱり結婚を考えだして、私の年収は都会で暮らすには非常に厳しいことに気付き始めましたね。
私が、真面目な顔で話し合いを申し出た時、あなたは別れを察していましたね。
「俺では、あなたを幸せにできない・・・」
こう切り出した時、俯いたあなたの哀しげの表情のあと、どこか安堵の表情をしていたのを私は見てしまい、ああ、やっぱりと思いました。
話し合い、あなたは自分の将来を見つめ、自分からは言い出せなかった別れに応じました。
「私のため・・・なんだね。分かった。今までありがとう。さよなら・・・」
「幸せになって欲しい。元気でな。さよなら・・・」
あなたの背中を見送った時、私もある覚悟を決めていました。
あなたと過ごした時間は、何物にも代え難い幸せな時間でした。
そんなあなたは、私の青春そのものでした。
あれほど人を激しく愛したり、求めたり、そして求められたりする事は、この先の人生にはもうないと思います。
本当は、ずっと一緒にいたいですが、それではあなたが婚期を逃してしまいます。
経済力がなくて、頼りない私と居ても、幸せにはなれないでしょう。
私との結婚生活は厳しいから、あなたが早く結婚できることを願って、腹を割って話し合い、別れましたが、その後いかがですか?
あなたもお気づきのように、コロナのせいじゃなく、私は都会で生き抜く力量が無いようです。
だから、仕事を辞めて故郷へ帰ります。
故郷にはもう、仕事を見つけてもらいました。
あと一週間でこの部屋を出ていきます。
もう一生会うこともないでしょうが、もし、奇跡的に再会できるなら、お互いが幸せになって再会できて、笑って思い出話ができるといいですね。
これで完全に終わって、二人は別々の道を歩むけれど、ずっと元気でいてください。
本当は、まだ大好きです。
あなたのことは、一生忘れられないでしょう。
お別れは辛いですが、あなた出会えたことは、本当に良かったと思っています。
最後のお別れの時、言いそびれましたが、私なんかと3年も付き合ってくれて、ありがとうございました。
もう、直接伝えることは出来ないので残念ですが、本当に今までありがとうございました。
これからは、故郷の遠い空から、あなたの幸せを願って暮らします。
さよなら・・・