今までののセックスでは意識しなかった彼女の顔や表情がとても官能的で魅力的でたまらなくいとおしく感じてきます。
彼女に見とれながら、あごとほお骨と耳を結んでできる“三角形の面”を円を描くようにアダムタッチしていきます。
そして、次はあごと耳を結ぶラインを人差し指と中指でゆっくり丁寧に愛撫し、最後は耳を女性器に見立てながら愛撫していきます。
顔は感じない場所というような誤解がはびこっていることが多いですが、私が経験した中では、顔は超高感度の性感帯の集まりです。
淡い快感をゆたゆたと楽しんでもらう為には顔への愛撫は必須です。
彼女も今までのような敏感な性感帯を強く摩擦されて感じる刺激とは違ったゆっくりと性エネルギーを高めていくような感覚を幸せに感じているようでした。
顔への愛撫をしながら十分に彼女の幸せそうな顔を楽しみ、愛する為の
セックスの素晴らしさに感動しながら、徐々に彼女をもっと気持ちよくしてあげたいと思えるようになりました。
今までに見たことのない彼女の表情を目の当たりにし、「もっと、もっと。」
とあせる気持ちを抑えながら、体中をアダムタッチで愛撫する。
腕、二の腕、手の甲、手のひら、指の付け根、脇、わき腹と彼女の体の全てを愛するように時間をかけて愛撫する。
そして、彼女に対しての愛情を忘れないように体をアダムタッチで愛撫しながら顔やわき腹、お腹などさまざな場所にキスをする。
愛撫されている彼女は普段は見せない表情で、あごを上げながら手の動きに合わせて敏感に何度も何度も体を震わせている。
「優子の感じ方、とっても艶やかで綺麗だよ。」
「う~~ん。揺れるハート肌が凄く敏感なの・・・。」
「うん。今日はなんか体の動きがいやらしくて魅力的だよ。」
「ほんと?優子も癒されてる感じがして気持ちいい。
どんどん体が熱くなっていく感じ。」
「いつもと違う?」
「全然違う。愛される感じがするの。」
愛撫は体の側面から背面へ移行していく。まだ感じやすい体の前面は一度も触れていない。
そして、何度も何度も自分の素直な気持ちを聡子に伝える。
「綺麗だ・・・。」
「かわいいよ・・・。」
そうして愛撫していくほど、彼女の体温はどんどん高まっていく。
まだ胸も触っていないのに反応はいつもの挿入時よりも強い。
「はぁ~~~~~~~~~~ん。あ~~~~~~~~~~・・・。」
どんどん彼女の声も大きくなってくる。性感脳が開かれていっているのだ。
背中を大きく楕円形にアダムタッチし、恥骨に蓄積された性エネルギーが体全体に巡っていくように施す。
「う~~ん。はぁ~~。あっ、あっ。」
背中への愛撫をし始めた頃から、彼女の体がどんどん汗ばんでいく。
普段のセックスでもここまで彼女の体に変化があることはなかった。
「汗が出てきたね。熱い?」
「うん、あ・つ・・・い。あぁぁ、熱いわぁぁ。」
「すごくエッチになってきたよ。」
「エッチになってきた・・・。はぁぁ~・・・。」
体全体に性エネルギーが循環し始めると、全身が性感帯へと変貌していく。
決してクリトリスをゴシゴシ刺激したり、膣をぐちゃぐちゃ摩擦するだけ
では得られない快感である。
徐々に、徐々に彼女の中で性エネルギーが蓄積されていく。
それが爆発することがオーガズムなわけだが、恥骨の周りだけに少量蓄積されたエネルギーが爆発するのと、体全体に大量に蓄積されたエネルギーが爆発するのとでは、オーガズムの規模や時間に大きな差がでるのは言うまでもない。
初めて好きな人とセックスする時に、乳首に膣やクリトリスだけでなく、触れて
いる皮膚全体が全て気持ちいいと思えた後のオーガズムはやはりジャンクセックスでは感じられないのと同じである。
そして、お尻・・・特に恥骨のあたりをアダムタッチする。
この頃には彼女はもう恥部から大量の愛液を垂れ流して、シーツはべちょべちょに濡れていた。
「どうしたん?エッチなお汁でシーツがべちょべちょだよ。」
「き、き、気持ちいい・・・。気持ちいい・・・・の。」
「かわいい優子。感じてる優子がこんなに艶やかになるなんて知らなかった。」
「あ・・・あ・・・ゆうすけさん・・・なんか体がへ・・・ん・・・。」
タイトルにも書いたとおり、彼女はイッタことがないどころかいつもセックスしている時から、感じているような素振りは少なかった。
挿入の時にぎゅっと抱きしめてあげた時は感じている様子もまれにあるが、快感で声が途切れたりすることなんて一度もなかった。
そんな彼女の快感に喘ぐ姿を見ていると、彼女をここまで気持ちよくしてあげられなかった自分に情けなくなる一方で女性の神秘的な魅力に魅了されていく自分
がいる。
ちなみにまだお尻しか愛撫していい・・・。
お尻の愛撫の後、少し体制を変え彼女の脚をアダムタッチしていく。
脚の裏、くるぶし、ふくらはぎ、太腿、そして脚とお尻の付け根。
脚とお尻の付け根を愛撫する時にびっくりする反応が・・・。
そもそもアダムタッチというのは触れるか触れないか分からないくらいの超ソフトタッチでの愛撫である。
つまり、それだけで「焦らし」である。
アダムタッチによって開かれた性感脳はどんどん体全体に性エネルギーを蓄積していく。つまり、普段敏感な乳首や膣やクリトリスといった場所は通常の何倍も敏感になっているのである。
それはアナルも例外ではない。
もちろんAVみたいにいきなり道具やゆびを突っ込んだりするわけではありません。
そんなことしても痛いだけです。
脚とお尻の付け根を愛撫する時にアナルにも触れるか触れないかの瀬戸際をなんども通過するわけです。
そのたびに・・・。
「あっ!」
そのたびに・・・。
「ひっ!」
と過剰な反応を示しながら体を大きくのけぞらすのである。
性感帯が集中している箇所でも無理やり愛撫しても何も感じない。
それどころか痛いだけなのに、ちゃんと準備すればここまで反応が違うのである。
そして、丹念に体の背面を愛撫し終わった。
時計はセックスを始めてからもう1時間半経っていた。
続く