第1章
性の目覚め…
いまから50年以上も前のお話しです。
小さかった私は、田んぼや近くの山や川でよく遊ぶ元気な小学生でした。
母は亡くなった父の兄弟、私からすれば伯父にあたる人物に大変お世話になっていました。
伯父は代々続く農家の主となり、村長であり、私の田舎では広大な土地と、多くの農家を抱える農業王でした。
傲慢な態度は様々な人々に嫌われていましたが、逆らうものは誰一人といませんでした。
影で悪口を言う農夫も伯父の前ではおべっかを使い、伯父の機嫌をとる調子者ばかりで、農具を買うためにお金をかりたり、年頃の娘さんの相談や、家庭の相談をよく聞いてやっていました。
物心つき始めた私が、性に興味を持ち始めたのが、いまからお話ししていくこの頃でした。
まず初めに…
歳月に記憶はないのですが、空気も涼しく、過ごしやすくなった秋頃だったと思います。
いつもより早く学校が終わり、いつものように寄り道…
いや、道草をしながら帰宅途中、母が借りている田んぼの近くを通りかかった時でした。
叔父さんの自転車と伯父本人を見かけました。
山沿いに人ひとり歩ける程しかない田んぼの畦道を拾った枝を振り回しながら捕まるはずのない赤トンボを追いかけ回していた…
その時…
青々と実った稲穂の畑の真ん中に叔父は立っていました。
伯父は私から見て後ろ姿です。
距離にして20mくらいでしょうか?曖昧な記憶で申し訳ないのですか、会話をしていて聴き取れはしない距離で、大声を出せば聞こえる微妙な距離です。
何か…なんか…子供心に不自然な伯父の動きが気になります。
生い茂る稲穂の畑の中、伯父はズボンを履いていないように見えましたが、スグに半ケツ状態と解りました。
伯父は俯向きかげんで下をむき、一心不乱に腰を振っています。
時折、「おっ!おっ!」と微かに聞こえるような声を発していて( 雰囲気 )
私からは伯父の後ろ姿…白いケツが前後している事だけしか解らず、見えない部分があって、全く何をしているのか分かりませんでした。
幼い子供の知恵なのか、思わず「んっん!」って声を出してみました。
ただただ単純に…です。
その行為を見てはならない事とは知らず…。
子供心の興味からでした。
スグに伯父は振り返りました。
今まで振っていた腰の動きを止め「耕史!そこで何やってる!早く家にけぇれ!」
と、いきなり怒られてしまった事に驚いて「うん」と言って小走りに駆け出した記憶が残っています。
その時、母の声がして振り返りました。
「耕史っ!お芋をテーブルの上に置いてあるから食べて、いい子にしてて」
スグに帰るからと言わんばかりに…
生い茂る田んぼの中、伯父いる少し前にチョコンと頭だけ出して…
畑の中にしゃがんでる様でした。
あれ?母さん……
なんであんなとこに?何をしてたんだろう?
田んぼの角を曲がると一本杉。
後戻りして様子を見ると、伯父はまた腰を振っていました。
なんか抱えてるようでした。
少しして伯父が天を見上げ様にして小刻みに震え、動きが完全に止まりました。
程なくタオルをほっかぶりした母の頭だけが見えて…
伯父の股間で動いている様に見てとれました。
伯父はニヤニヤしながら母に、一言二言、何かを言いながらズボンとシャツを直し、ベルトをはめていました。
子供ながら、何が終わったんだと察知した私はランドセルをガシャガシャ揺らしながら家に走ってかえりました。
母さんが…母が…伯父のチンチンを舐めてた!
汚い!汚い母さんだ!って…思いながら…
この日、母は伯父に後ろから挿入され( 慰めモノ )セックスしていたと理解できたのは、しばらく経ってからの事でした。
その夜、母と田んぼの中での話は無くて、子供心に気まずい雰囲気の中、食事をして、いつもの様に母の胸に抱かれながら寝ました。
母の胸はいい匂いが…
いつもの匂い…
柔らかい胸…
綺麗なお母さん…
母の存在を改めて実感しながら夢の中へと堕ちていきました。
衝撃的な私の性への目覚めは、この日から始まります。