ご存知だろうか?不特定多数にメールが届く、スマホのアプリがあることを。
具体的な名前は出さないけど、鳥が飛んでいくやつを使っている。
ある日“既婚者だって恋がしたいんだ、わかってくれますか?”という書き込みを流した。
プロフに書いた毎月出張に行く地方都市の娘から返事が届いた。
3ヶ月に渡るメールの交換のあと、5月にようやく会えることになった。
地方都市から車で40分ほどの街に住む彼女は、その日、僕と会うために同じホテルに宿泊してくれた。そんな状況だけでも自ずと期待は高まる。
仕事を終え、ホテルの部屋に戻ると彼女からのメール。
“部屋に行ってもいい?”という
数分後、僕の部屋にドアが小さく、ノックされた。
ドアを開けた僕は小さなショックを覚えた。
予想外に彼女が綺麗だった。写メ交換していたからイメージはしていた。
僕のイメージではもっと小柄なイメージだった。
でも実際の彼女は、165Cmほどの身長を持ち、金髪に近い茶色のロングの髪を髪ばさみで止めていた。と特徴的なちょっとつり目の大きな瞳は魅力的だった。
僕は部屋の椅子に座り、彼女はベッドに腰掛けた。
お土産を交換して、とりとめのない話をした。
僕の印象は交換した写メとYouTubeの映像通りでイメージ通りだったという。
とりとめのない話…時々話が途切れるとただただ、見つめあった。
悪戯な瞳の虜になった。
定宿にしているホテルのすぐ近くにある、自分の家のように通っている小料理屋でへ案内する。僕がお土産にプレゼントした有名なチョコレートを部屋の冷蔵庫にしまう時、狭い部屋で体がくっついた。
そのまま抱き寄せ、唇を重ねた。
彼女は拒否もせず大きな瞳の輝きはそのままだった。