かなり前の話です。
電車でドア付近に立っていると、目の前に20代後半位の背の小さな娘がいま
した。
小さめの子が好みなので何気なく視線を送っていると、気づいたのかその子
もソワソワしだしました。
こりゃ脈ありかなと携帯に「これからご飯食べに行かない」と入力して、そ
の子に見せると、
その子は携帯と私を交互に見ていました。
小さい声で「どう?」と聞くと、なんと軽く頷いたのでした。
次の駅で思い切って手を取って降りて、居酒屋に連れて行きました。
パーテンションで仕切られていて静かな店でした。
その子は恥ずかしがりやなのか、こっちの話に頷いたり、首を横に振ったり
でした。
お酒も進むとかなり打ち解けてきて、彼氏がいないこと、今まで一人しか付
き合ったことがないことを知りました。
彼氏欲しくないのと聞くと、
欲しいけど自分が積極的でないからできないことを悩んでいるようでした。
かわいいんだから、もっとアタックすればいいよと励ましてあげると
うれしそうでした。
じゃあ、好きな人に好きってどうやって打ち明ける?とロープレみたいな
ことを仕向けると考え込んで、
ついに「好きです。わたしと付き合ってください」と言うと笑いながらいい
ました。
笑いながらじゃ駄目だよ、もっと真剣に言ってみてよと言うと、
少し真顔になり、真剣な表情で再度言いました。
「好きです。付き合ってください」
「俺も電車で会った時から好きになってた」
と返すと驚いて顔を赤く染めていました。
その店を出て手をつないで歩いてその子のアパートへ。
部屋に入ると無言で抱きしめると、興奮の吐息が聞こえてきます。
ベッドに横たえキスをして、服を脱がしと恥ずかしがっていました。
お互い全裸になり、身体を密着させます。
その子の体温が心地よく、いつまでも抱きしめていたいと思うほどでした。
こんな出会いがまたあればいいなと思っていますが、なかなか無いですね。