その時の僕は、シャツの代わりに女性用の
淡いブルーのブラウスを着てました。
襟が広く、レースのついた、明らかに女性用
の服です。下半身は薄手のピッチリと貼りつくようなホワイト・ジーンズでした。
さすがに、スカートというわけにはいきません。
下着は女性用の白いパンティでした。
普段から下着は女性用のものを着用してます。
そして、女っぽい香りの香水を使ってました。
タチの男性を誘うのなら・・・もっと気楽ですが、ノンケの人を誘惑するには、普通の男の雰囲気では無理だと考えてました。
普段でも僕は「女っぽい」とか「オカマっぽい」
とか思われてるし、おじさんの古本屋で
ゲイの雑誌を買ったりしてますから、
おじさんは僕の本性を見抜いてる筈です。
「何でも言いなりになる素直な青年」であり、
「女っぽくてオカマの青年」を演じるつもり
でした。
おじさんの部屋をノックすると、おじさんが
微笑みながら室内に入れてくれました。
おじさんは緑色のTシャツにグレイのジャージという部屋着でしたが、くたびれた服でした。
僕が持ち込んだウイスキーとおつまみで
テレビを見ながらお喋りして過ごす予定でした。
お部屋はバス、トイレ、小さなキッチンと
6畳一間だけでした。
おじさんはあぐらをかき、僕はその隣に
膝を揃えて横座りしました。
僕は少しずつ・・おじさんに気づかれないように・・彼に擦り寄ってました。
もうすぐお互いの肩が触れ合いそうになり
ながら、素知らぬ顔でテレビを見てました。
そのうち、少し酔いが回ってきたのか、
おじさんの口数が多くなってきました。
「なあ・・・秋くん、君って・・・その・・・・男が、
好きなのかい?」
と、遠慮がちに尋ねました。僕は
「うふふ・・・そんなの、内緒です。恥ずかしい
から・・・。」
と、答えてから、上目づかいの媚びた目つき
で彼を見つめながら
「でも・・・おじさんのこと・・・大好きです。
僕のお父さんみたい・・・・。」
と、甘く囁きました。
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