そこまで言ってしまうと、少し気が楽に
なりました。
お店のマスターらしき人と二人のお客さん
との3人でくつろいで話しができました。
僕は最初の緊張感が薄れ、日頃は用心して
隠すように気をつけてる女っぽい口調や
しぐさが出てたと思います。
お客さんの年配のほうの男性が
「君って可愛いね。タチの男にモテるでしょ?...名前は?」
と訊くので、僕は単に
「翔です。」とだけ答えておきました。
話ぶりから、二人のお客さんはカップルの
ようでした。
それも、40歳くらいの男性がタチで、
年配の60歳くらいの男性がウケのようでしたが、タチもウケも関係なくゲイの世界では
カップルが成立することを知りました。
それから程なくして、二人のお客さんは
連れ立って店を出ました。
お店には、僕とマスターらしき人の二人だけが残りました。
マスターは僕を見ながら
「今夜はもうお客さんは来ないなあ...。
看板にするかな。」と呟き、重ねて
「俺も今夜は飲もうかな。」
と言いながら、カウンターを出て、僕の
隣のスツールに腰を下ろして、僕を見つめて
「君はこれから何かあるの?...なければ、
一緒に飲みながら話そうよ。」
と言いました。
僕の隣に腰掛けて、彼は
「君って彼氏がいるの?」と訊いてきました。
僕が何と答えていいか分からなくて、黙っていると、その人の手が僕の膝から太腿あたりに触れてきました。
くつろいで少しお酒も入ってる僕は、何だか感じやすくなっていて、触れられた瞬間に
「あんっ・・・」と声を洩らしてました。
マスターはイヤラしそうな目つきで僕を
見ると
「感じやすいんだね。いいんだよ。こんな
店に一人で来るんだから・・・・男が欲しいん
だろ?・・・君みたいな可愛い子なら、お相手
はすぐ見つかるよ。」
と、僕の耳元に顔を寄せて囁きました。
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