それから暫くして、車は場末の飲み屋街の
外れに建つオンボロの中古マンションの
前に駐められました。
彼は車を駐めて私に降りるように言い、
彼自身も車を降りて、二人でその中古マンションの2階に上がり、一つの部屋をノック
しました。
すると、扉が開き、中から若い男性が室内に
入るように言いました。
若い独身男の部屋は乱雑に散らかり、汚い
感じがしました。
その部屋の主らしい若い男性と彼が軽く言葉
を交わしてから、彼が私を前に押し出し
「これがヒロだ。ま、俺の女みたいなもの。」
と私を紹介しました。
その若い男性は、中途半端に女装してる私
を、値踏みするかのようにジロジロと見て
「へえ、まともじゃん・・・もっとケバくて
エロいのかと思ってた・・・。」
と言い、室内のベッドに腰かけるように
言いました。
部屋が狭くて、ベッドの縁に腰かけるしか
スペースがなかったんです。
その若い男性は一つしかないチェアに腰かけ
て、まだ私を見つめながら
「あんたってオカマちゃんなんだろ?
案外、普通っぽいんだね。」
と、私に話かけてきました。
私も仕方なく?半ばヤケクソで
「見ての通りですよ。私は男だけど、男が
好きなだけ・・・・今はこの人が・・・」
と言いながら、彼をチラッと見て
「この人が大好きなの・・・・。」
と答えてました。
その人は
「ふうん、AVなんかで見る男の娘とはイメージが違うんだね・・・。あんなのと違って・・・
普通っぽいというかマトモなんだね。」
と言い、さらに
「俺って・・その、ノンケというやつでね。
でも、好奇心で会ってみたかったんだ。
ごめんね。わざわざ来てもらって・・・。」
と優しげに言いました。
どう考えても(二人がかりで私を輪姦する)
ということにはならないようでした。
実際に、そういうことにはなりませんでした。
私が勝手に想像してただけでした。
ただ、その人はインタビューでもするように
男同士の性愛について根掘り葉掘り質問して
きただけでした。
本当に好奇心旺盛でしたね。
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