僕のバイト先のコンビニは、シフトによっては夜の9時に終わり、次の朝までの人に引き継ぐパターンがあります。
或る夜、9時で僕のシフトが終わり、次の人に引き継ぎをして、店を出て帰り始めたら、
店のすぐ近くで、あの熟年男性に声をかけられました。
「おや、偶然だね、今バイト帰りかい?」
と、愛想良く言いながら近づいて来ました。
偶然じゃなく待ち伏せしてたんだな、とは
思いましたが、僕も愛想良く微笑みながら
「はい」と答えました。
彼は更に僕に近寄り
「君と話したいんだ。ほんの少しだけ付き合ってくれないかな?」
と囁きながら、僕の肩に手を回してきました。
その、以前のパパに似た熟年男性の手の温かみがズキュンと感じられて、思わず僕は
「ああんっ・・・」と甘えた吐息をついてました。
そのオジさんは、コンビニの駐車場に駐めていた車に僕を誘導して
「少しドライブしながら話そう。」
と言って、車を出しました。
僕は、「あ、あの、僕、帰らなきゃ・・・。」
と抵抗しましたが、そのオジさんは黙って
運転して、何だか公園の駐車場みたいな場所に車を駐めました。
そして、助手席に座る僕の顔を改めて見つめながら
「君って本当に可愛い。女の子みたいだね。
誰からもそう言われるだろ?・・・そして、
君も・・・男のほうが好き、だろ?・・見てて
判る。」
と、僕の耳元で囁くように言いました。
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