撮影の翌日、友達から電話があった。
自分が映画館を逃げ出した後、僕がどうなったのか気になっていたらしい。
僕は、ズボンとパンツを膝まで下ろしていたから逃げられず、おじさんにしゃぶられてしまい、おじさんの口の中に射精させられてから映画館を逃げ出たと話した。
本当は、おじさん二人のチンポもしゃぶらされた事や、その後自分が射精した精子を口移しで飲まされたなんて言えなかった。
ましてや、その後ホテルに連れて行かれ、ホモセックスで犯されてしまった事や、次の日にはホモビデオの撮影で10人以上の男に姦られたなんて言える訳なかった。
「お前、あのジジイにフェラチオされたのか!?どうだった?気持ち良かったのか?」
友達の興味は、男にされた事より、フェラチオに興味深々だった。
「うん、おじさんになんて気持ち悪かったけど、チンポは気持ち良くて、目を瞑って笹木の顔思い出して、笹木にフェラチオされてる事考えたら、凄く興奮して、2回も逝かされちゃった」
僕を置いて逃げた友達せいで、ホモの餌食にされてしまった恨みも込めて、わざと友達が片思いしている彼女の名前を出して言ってみた。
「口でされるのって、そんなに気持ちいいんだぁ、笹木の顔でしゃぶってもらえるのかぁ、また行ってみようかなぁ」
イジワルのつもりが、違う好奇心を生んでしまった。
「止めといた方がいいよ!おじさんに聞いたけど、あそこってホモの溜まり場らしくて、発展場って言って男同士がヤリ放題の場所らしいよ。帰る時に良く見たらあっちこっちでフェラチオしてたし、通路の陰で本当にエッチしてたし」
「えっ?エッチって?」
「セックスだよ、本当に男同士でセックスしてたんだよ、発展場だから何でもアリなんだって。僕も出る前にトイレ行ったら、個室に連れ込まれてお尻、危なかったから。急いで逃げたけど」
友達をまた映画館に行かせて、僕がすでにホモセックスの餌食にされた事がバレるのが怖くて、ホモの溜まり場を強調した。
僕はまだ、ホモに堕ちたと認めたくなかった。
でも、男に抱かれる嫌悪感が、映画館に行く前より無くなっているのも否定出来なかった。
彼女(聖梨菜さんという名前だった)の車が迎えにきた。
今日は、2回目の撮影だった。
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