上司に呼び出されて首かなあとビクビクでしたが、
特に何もなくお盆になりました。
私は相変わらずなので人手が足りない時は積極的に働きました。
社長とお会いしたビルの清掃日のこと、
私のシフトが終わる時間に社長が来られました。
いつもご苦労様です。ソロソロ終わりですね。
はい、あと10分ほどです。と答えました。
最終点検をして後片付け。書類への記入を終えて着替え。
薄手のTシャツの上から、女性ものの麻のジャケットを羽織り、警備室から外へ出ました。
大きなビルの柱から、社長が近づいてきます。
ちょっといいかな、夜食でも食べようと。
正直、お腹が空いていたし、この前のこともあり、
断るわけにもいかずに、ついて行きました。
あなたは働き者だと聞いていますよ、と、
歩きながら私の背中をさすってきます。
その手は、ブラジャーのラインを確認するように動きました。
完全にバレたと私は確信しました。
それでも平常心を装い、ありがとうございます。
この歳で働けるだけでも助かりますから、と伝えました。
社長は、まだまだお元気じゃないですか。うちでは若いほうですよ。
はい、社長もお若いですよね? とか、そんな会話をして、
居酒屋の個室に通されました。ビールでいいですか?と社長。
社長の上着を受け取りハンガーにかけました。
○○さんも暑いから脱いだほうがいいですよ。
はい、でもーーと躊躇していると、
社長が無理やりジャケットを脱がせてくれて、ハンガーに。
私はまたも、あっと声を上げてしまいました。
気にしないでください。わかっていますよと笑顔に社長。
退職後にはじめたホルモンで、少し膨らんだ胸元に、
男特有のエロく危うい視線を、感じました。
社長、もしかしたらーーと、ちょっと期待して心臓がドキドキです。
ブラジャーは、いつもしているんですか?
はい、ご迷惑ならばやめます。申し訳ありません。
いえいえ、そういうことではないですよ。多様性の時代ですからね。
はい、ありがとうございます。でも、本当に大丈夫ですか?
そうですね、現場で働く人の中には理解できない人もいるようですね。
でも、それは働くこととは関係ないので、安心してください。
それから色々な話をして1時間半ほどが過ぎました。
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