待ち合わせ場所に行くと、彼は待っていました。
「あ、すいません!待たせてしまいましたか?」
「いえ!全然です!」
「家を出るのに手間取ってしまって~」
「いや、いいんです!私服だと全然イメージがかわりますね」
「そ、そうですかね」
「はい、すごく似合ってますよ!」
「あり…がとうございます」
「映画までまだ時間がありますから、少しブラブラしますか?」
「はい」
わたし達は色々なお店を見てまわりました。
(これって…やっぱりデートになるのかな?よく考えたらわたし初デートだ、すっごく楽しい!このブーツじゃなかったら!さっきから死ぬほど水虫が痒いんですけどー!
「どうしました?」
「いえ!なんでもないです!楽しくて」
「よかった!」
(あ~どうしよう、どんどん心苦しくなってきた
わたし達は時間になり、映画館に入った。
「あれ、どうしたんです、また目をキラキラさせて…」
「ものすごく久しぶりすぎて!」
「あ…そ、そんなに喜んでもらえると、嬉しいです」
映画を見始め、しばらくすると彼は手を握ってきました。
またわたしはどうしていいかわからずに、ただ映画を観ていました。
(ん~これはやっぱりそうゆう事だよね?今までずっとストレートに性的欲求しか言われて来なかったから…どうしたらいいんだろう?
「楽しかったですか?」
「はい!映画も映画館も久しぶりで!すっごく楽しかったです!」
「あ…はは…あのこの後ご飯…どうですか?」
「ん~…ではご飯だけ」
「今日はお座敷じゃない所へ」
「ぜひそうして下さい、わたし素足でブーツ履いて来てしまって、今脱いだら逮捕されます」
彼は笑っていた。
わたし達はそのままレストランに入りました。
食事を食べながら彼は言いました。
「あ、あの、ほんとによかったらでいいんですが、僕と付き合ってもらえませんか?」
(…来てしまった
(苦しい…心が苦しい…レイプされた方がマシと思えるくらいの…この苦しさは何?
「ダメ…ですか?」
「いえ、なんて言ったらいいか、わからなくて」
「はい…」
「わたし…たぶん〇〇さんが思っているわたしとは全然違います」
「…と、言うと」
「あの、楽しく終わりたかったので、本当は言わないつもりでした、本当の事を言わないで何か別の理由で断るつもりでした、傷ついてほしくないし、きっと本当の事を知ったら、凄く傷つくんじゃないかって、ずっと心苦しかったのはそれが原因だって、今気が付きました」
「何か…事情があるんですね、それなら僕は」
「わたし…女の子じゃないんです」
「…….え?」
「本当は男の子です、ずっと女の子になりたいって思って、〇〇さんはそれを知って、わたしは雇ってもらっています」
「あ…そう…ですか…え…いや」
「だから忘れて下さい、わたしも何も聞いていない事にします、〇〇さんは普通の人です、だから男の子を好きになってしまったなんて、なかった事にして下さい」
「無理……です」
「え?」
「本気で好きになってしまいました」
「いや、でも」
「会っていない時も、ずっと雪さんの事を考えるようになっていて、もちろん女性じゃないなんて悪い冗談だったらいいと思ってます、でも、また会いたいし、このまま一生会えなくなる方が辛いです…」
「…わかって…くれないんですね」
「いえ!僕は…」
「違うんです、わたしは〇〇さんに飼われているような、汚い体なんです」
「…..え?」
「これだけは….本当に言いたくありませんでした」
「あ….」
「わたしは女性で居させてもらう代わりに、彼の欲求を満たす代償を払っています」
「…..そんな」
「そこに愛は無いみたいです、わたしが今までどんな酷い事をされているか、聞きたいですか?」
「….。」
「すいません…なのでわたしは〇〇さんのような人には不釣り合いなんです」
「…雪さんは…汚くなんかないです」
「それは本当のわたしを知らないから…」
「僕には、今見えている雪さんが、本当です」
「わたしを…抱けますか?」
「それは…」
「それが本当です」
「抱けます」
「…え」
「証明します、出ましょう」
「え、あ、」
彼はわたしの手を引きレストランを出た。
すぐにタクシーを拾い、1番近いラブホテルで降りました。
「あ、あの、無理しなくても…」
「いえ、本気です」
「そこまで言うならわかりました」
2人でホテルの部屋に入りました。
「〇〇さん、今日素足でブーツを履かされて来たのも彼の趣味です、いまから脱ぎます。たぶん酷く臭いです。こんな要望も受け入れるのがわたしです」
わたしはブーツを脱いで部屋に入った。
汗でヌルヌルになった足からは、いっもの何倍ものお酢の匂いがした。
「準備…してきますね」
わたしは脱衣室で裸になり、トイレでアナルプラグを外しお尻を洗った。
「お待たせ…しました」
彼はベッドに座っていた。
わたしの全裸を見た彼は、
「本当に…女性じゃないんですね」
と、言いました。
「わかってもらえましたか?もう帰りましょう?」
「横に座って下さい」
「…はい」
わたしは横に座りました。
「…ん」
わたしはキスをされました。
「…ん…だめ」
わたしはそのまま押し倒されました。
「ん…〇〇さん…したら…だめ…わたしなんかと」
激しく求められる愛撫とキスをしながら、彼は裸になりました。
「証明するって、言いましたよ」
「あっ…ん…わたし…でも」
「入れて..いいですか?」
わたしは頷きました。
彼はわたしの両足首を持って、足を広げました。
「あっ…足の裏汚いから恥ずかしい…」
「最初見た時から、スカートから伸びるストッキングを履いた足が、凄い魅力的でした」
「あっ…う!」
彼のオチンチンがゆっくり入って来ました、
「あっ!あっ!あっ!」
わたしを抱きしめ、ゆっくり優しく深く腰を動かされます。
(だめ…わたし…また射精禁止されてて…イッてしまいそう
「あっ!んっ!あっ!」
「雪さん、好きです」
「あっ!そんな、ゆっくり動かされたら、わたし!」
「感じて、くれて、ますか?」
「あっ!ん!ん!か、感じて、あっ!」
「僕も、凄い、気持ちがいいです」
濃厚なキスをされました。
長い間。
ゆっくり腰を動かせれながら。
「ん!ダメ!イク!」
「雪さんのイクところ、見たいです」
「あ~!イク!イク~!」
わたしは射精しました。
「僕も、ずっと我慢してました、イキ、ます」
彼はわたしの中に射精しました。
イッた後もお互いの欲望は収まる事は無く、そのまままたSEXを始めました。
その日はお互いに動けなくなるまで、何度も求め合ってSEXをしました。
「また、イキたい、抱いて」
わたしからも何度も求めました。
「雪さんの中に入れたい」
彼からも何度も求められました。
2人はホテルを出ました。
「〇〇さん、わたし、こうして誰かに愛されてSEXされるのは初めてでした」
「…え」
「今までは欲求の吐口にされたり、レイプされた事しかなかったんです」
「…そんなひどい事」
「こんなわたしが愛されてSEXしてもらえただけ幸せでした」
「…。」
「わたし、〇〇さんが本気で好きになってしまったので、正式にお断りします」
「え!どうして!」
「〇〇さんには、ちゃんと結婚して、家庭を持って、幸せになって欲しいんです、好きな人の幸せを願うのは当たり前の事です」
「雪さん…」
「もう会う事はないです、忘れて下さい、でも、安心して下さい、わたしは心の奥でちゃんと覚えていますから」
彼は泣いていました。
わたしも泣が出そうになったので、急いでタクシーに乗って、タクシーの中で泣きました。
続きはまた書きます。
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