続き2
それからしばらくしてまた一人、今度はスエット姿の男性が前から歩いてきました。私とお義兄さんはもう恥ずかしくて堪らず、格好からして目立たないはずがないのに、とにかく目立たないように息を殺して寄り添いながら歩を進めます。
しかし驚いたことに、その男性は私達の方へゆっくりと歩み寄って来て、私達の前で道を塞ぐように立ち止まりました。
「ねぇ、お姉さん達、よかったらちょっとお話しない?」
前方を塞がれ戸惑いながら足を止めていた私達に、男性は軽薄な口調でそう言ってきました。私に寄り添っているお義兄さんの腕に力が入り、不安そうな表情で私の方を見てきます。
私は以前にも別の公園で他人に話しかけられたことがありましたが、お義兄さんは初めての経験なのかもしれません。
私は少しでもお義兄さんを安心させようと、お義兄さんの手に自分の手を重ねると、一度大きく息を吸ってから口を開きます。
「・・・あの、後ろにいる方が私達の御主人様なので、聞いてみてください」
それは、もし私達に話しかけてくる人がいたら、そう言うようにと御主人様から事前に言われていた言葉でした。
「ふーん」
男性はにやにやと気色悪い笑みを浮かべながら、無遠慮に私達の姿を舐めまわします。普通の女性ならば嫌悪感を催すようなねっとりとしたその視線が、タイトスカートに浮き上がってしまっているオチンポに絡んできている気がしました。
正直私は、御主人様がいるということを伝えれば引き下がると思っていました。でも私の予想を裏切り、その男性はそのまま御主人様の方へ向かうと何やら御主人様と話し始めます。
私とお義兄さんは歩みを止めてその様子を見ていましたが、しばらくすると御主人様が男性と一緒に私達の方へ近づいてきました。
「ひとみ、みずほ、付いてきなさい」
御主人様は私達にそれだけ言うと男性と歩き始めたので、私とお義兄さんも御主人様達の後ろを少し離れて付いていくしかありません。
しばらく歩くと御主人様と男性は横道へと入っていきました。先程まで歩いていた道と違い人気はありませんが、漠然とした不安はむしろ高まっていきます。
それからさほど時間をかけることもなく、私達は小さな東屋へと辿り着きました。幸いなことに東屋には誰の姿もありません。
これから何をさせられるのかさすがの私も分からず、いろんな妄想に身体を震わせていると御主人様が私とお義兄さんに向けて口を開きます。
「さて二人とも、この人の前でレズプレイをしなさい」
冷淡にそう言う御主人様の横で男性は何も口にはしませんでしたが、にやにやと気持ち悪い笑みを浮かべながら私達を見てきます。
性的な欲望を隠そうともしない男のいやらしい目線に嫌悪感を覚えながらも、どうしてかその嫌悪感が掻き消えてしまう程の被虐的な興奮が身体の奥から沸き上がります。
(あんな醜悪な男に視姦されてるのに、なんで私はこんなに高揚してしまってるの・・・)
私はどうしようもなく欲情してしまっていることを男性に悟られないように、出来るだけ冷静さを装いながらお義兄さんの方を向きます。
お義兄さんは御主人様の命令に困惑しているのか、困ったような表情を浮かべて私の方を見てきました。
(ここは、私がお義兄さんをリードしなきゃ)
そう思いながらもなかなか動けずにいると、意外にもお義兄さんの方から目を閉じて私の方へ唇を差し出してきました。
私は御主人様の命令にここまで従順なお義兄さんに少し驚きながらも、もう一度御主人様と中年男性の方を見てから、ゆっくりとお義兄さんの唇に自分の唇を重ねました。
「んっ・・・」
男と男の口付けなのに、お互いのリップグロスが触れ合う不思議な感触。今ではお義兄さんの唇もすっかり「女の子」の唇になってしまいました。
私とお義兄さんの少しぎこちない唇の触れ合いは、すぐに舌先の絡め合いへと変わり、相手の口内を貪るような淫らな口淫になるのに時間は掛かりませんでした。
激しく交わされる唾液のやり取りとともに、私とお義兄さんはお互いの背中や腰に腕を回して、まるで恋人同士のように抱き合います。
「んっ、ちゅぅ・・・ふっ、はあぁ・・・うっ、んん・・・むぅ、ちゅぱぁっ」
彼女や奥さんともしないような濃密な口付けに頭の奥が痺れてきた頃、私とお義兄さんはどちらともなくお互いに腰をよじらせてお互いの身体を擦り付け合います。
密着した私とお義兄さんの身体の間でオチンポ同士がスカート越しに擦れ合い、私とお義兄さんの唇と唇の隙間からはどちらのものとも分からない甘い声が漏れてしまいます。
「あぁっ、ぅん、ぅあっ・・・ああっ・・・ちゅぅ、ちゅぱぁ・・・ぅん・・・やっ、ぅんんっ!!」
私が御主人様以外の男性に見られていることも忘れて、お義兄さんとの愛撫のやり取りに浸っていると、急にお義兄さんが身体を震わせて嬌声をあげました。
お義兄さんの反応からまたアナルに挿れているローターのスイッチを入れられたんだと思い、私はちらりと御主人様の方を見ます。
しかしローターのリモコンは御主人様の手ではなく、私達のレズプレイを卑猥な目で見ている中年男性の手の中にありました。すると、私が横目で見たのに気付いたのか男はもう一つのリモコンを手に持ちます。
「あんっ!!」
私も先程のお義兄さんと同じ様に、アナルからの急な刺激に情けない雌の声をあげてしまいました。
女の子の格好をした男同士で濃厚な口付けを交わす背徳感とお互いの身体をまさぐり合う気持ち良さに加えて、アナルからの身体中に響いてくる甘酸っぱい刺激。
彼女や奥さんとのセックスでは絶対に体験できない堕落した快楽に身を任せてしまうと、野外だというのに口から洩れる淫らな声を我慢することが出来ません。
「んぁあっ・・・ぅうん・・・あぁっ!!・・・んっ、ちゅうぅ・・・あっ、んん!!・・・あっ、ぁあんっ!!」
何より恥ずかしい喘ぎ声なんてあげたくないと思いながらも、私とお義兄さんの淫らな愛撫はより激しさを増してしまいます。
私は少しでも恥ずかしい声を抑えようと貪るようにお義兄さんの唇を求めましたが、あまりの快楽の波に私の心は程なくして抵抗することを諦めました。
「あっ・・・いいぃ・・・ぅんん、んっ、ちゅぱっ・・・はぁん!!・・・んぁ・・・ちゅぅ・・・もっとぉ」
一度タガが外れると、まるで御主人様や中年男性に聞かせるように、私はわざとらしいほどに媚びた雌の鳴き声をあげるようになりました。
自分の口から洩れる男とは思えない喘ぎ声によって、私は私自身に「お前はいやらしい雌なんだ」と言い聞かせます。
「ちゅっ、んちゅぅ・・・あぁ、すっ、すごいのぉ・・・」
私もお義兄さんも、超ミニのタイトスカートはとっくにウエストまで捲れ上がり、パンストとタイツ越しに痛いほどに勃起したオチンポを激しく擦り合わせます。
パンストとタイツの擦れ合う箇所は、私のともお義兄さんのとも分からない先走り汁でぐっしょりと濡れて卑猥な水音を響かせます。
「んっ、ちゅっ・・・あぁ・・・んちゅ・・・あっ、ああん・・・ふぅあぁっ」
しかし蕩けるような快感に包まれながらも、どこかで御主人様でない男性に見られているという意識があるせいか、私もお義兄さんもなかなか果てることが出来ないでいました。
3に続きます。
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