本人の承諾も得られたので、俺はそっと彼を抱き締めた。彼を柔らかく抱き締めながら口付け、少しずつ口を吸う。時間を掛けて、口付けを教えた。キスは闇雲に吸ったり舌を入れたりではなく、緩急付けて楽しめるようになると、俺も楽しいからだ。
接吻が楽しめるようになると、俺は彼の服を脱がせながら、全身を愛撫していった。脱がせながら色々愛撫したのだが、こいつは局部以外には性感帯はないらしい。
やがて、全ての衣服を脱がせ、産まれたままの姿にしてやった。恥じらう彼のちんぽを、そっと手でさすってやる。竿はギンギンに固くなっており、その時点で、童貞でこれは珍しいなと思った。
彼を左手で抱き締め、右手で優しくちんぽを握って軽く扱いてやりながら、彼の耳もとに囁いた。
「童貞で、初めての時に起ってるやつは珍しいんだ。お前、本当に童貞か?」
「は…初めてだよ…」
上擦った声で答える彼の様子からして、多分嘘はついていない。
「そうか…。珍しいな…」
言いながら、俺はちんぽを緩く扱き続けた。
しばらく扱いていると、耐えかねたような目で、思い詰めたような声で訴える。
「俺だけ裸なんてズルい…。そっちも脱いで…」
「いいよ」
俺は彼の身体を、彼の万年床な布団に横たえ、手早く脱いだ。一糸纏わぬ身体はやっぱり女の身体で、俺としては楽しいものではない。
だが、彼は驚いたように俺を見て言った。
「やっぱり女だったんだ…」
「…一応、最初に女だと言ったはずだが」
「いや、普段の格好が男にしか見えないから…」
「悪かったな、性格は男だ。お前は身体が男のやつにヤッて欲しかったのか?」
「いや、女がいいです男は勘弁」「…そうか…」
彼としてはやはり女で良かったらしいが、俺としては微妙なところだ。こういう時に、悲しいような、身体が使えて良かったような、複雑な気持ちになる。この気持ちは、何ともいいようがない。
俺は改めて、彼に口付け、改めて彼の身体を抱き締めた。
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