男のジトッとした舌が僕のうなじを這いずり回る度に、身震いしながら鳥肌がたった。
凄く気持ち悪くて吐き気すら覚えた。
「あの、トイレに行きたいです」
酒を飲まされてよかった。
タイミングよくトイレに行きたくなって、その場を離れることができた。
「いいの見付けてきたの」
「だから言ったろ?」
トイレに向かう途中、そんな会話が聞こえてきた。
トイレを済ませて、僕は玄関から外に出ようとしていた。
目の前がグルグル回って体がフワフワして、真っ直ぐ歩けていない気がした。
「何処行く?部屋はこっちだろうが」
「ちょっと、外の空気を吸いに」
逃走に失敗した僕は、再びソファーに座って睡魔と闘っていた。
とても寝れる状態じゃないのに、とてつもなく眠かった。
体が全く言うことを聞いてくれなかった。
「ニイチャン、これに着替えてみんか?」
男に渡されたのは、動画の人物が身に付けていたのと同じ衣装だった。
そんな物、恥ずかしくて着れるわけがない。
恥ずかしくなかったとしても、この状況でそんな物を着るのは、全身に蜂蜜を塗って蟻塚の前に寝転ぶようなもんだ。
「ちゃんと洗濯はしてある」
「問題はそこじゃなくてですね」
「他の衣装がいいか?」
「僕に女装の趣味はありません」
「それ着て酌してくれたらそれで勘弁してやるから」
「絶対ですか?僕に触らないですか?」
「だからちょっと着てくれ」
酒のせいで少しだけ気が大きくなっていた。
何もされないならそれでいい。
そう言って納得させてるけど、ほんの少しだけ、この恥ずかしい衣装を身に付けてみたい欲求が働いたような気もする。
「着替えてきます」
廊下に出た所で、動画の人物と同じ格好になった。
初めて着たスベスベのベビードールがフワフワ肌に触れると、くすぐったくて気持ちいい。
初めて穿いた女用のパンツは、かなり窮屈で、その締め付けられる感じが気持ちいい。
動画の内容が勝手に頭の中で流れ始めて、動画の人物の体験とリンクするような、不思議な感覚に陥った。
恥ずかしい衣装を身に付けた自分の体をあらためて見てみた。
完全に自惚れだけど、以外と悪くない気がした。
そして、網タイツから覗く脛毛を剃りたい衝動にかられていた。
そうは言っても、流石にこの格好は恥ずかしかった。
なかなか部屋へ戻る気になれなくて、仕方なく服を着て戻る事にした。
「着替えてないんか?」
「着てます」
「だったら脱がんかい、白けさすなや」
「違うな?無理矢理脱がされたいんだろ?」
「すみません、自分で脱ぎます」
僕は座ったまま服を脱いで、膝を抱えて体を小さく丸めていた。
男達の視線が自分に集まっているのが解った。
とても恥ずかしいし、何より怖かった。
そんな中でも、網タイツから覗く脛毛が気になって仕方なかった。
「そこに立って見せてみ」
「はい」
「ニイチャン、スケベやな」
「今すぐ犯してしまいたいわ」
僕が立ち上がると、各々に好き勝手な事をいい始めた。
酒のせいか、状況のせいか、体が凄く熱くて苦しくなった。
「ここに座って酒作ってくれ」
立てと言ったり座れと言ったり、勝手な男達だ。
不満が顔に出ないように気を付けながら男達の酒を作っていた。
「この毛のせいで上玉が台無しだな」
「酒が不味くなるから剃ってこい」
「それはちょっと」
「あ?早く剃ってこい」
男達は完全に酔っていた。
それでも、僕に触らないと言う約束は守られていたし、自分でも毛が気になっていたから、風呂場で脛の毛を剃った。
間違いなくこれは酒のせいだけど、脛の毛を綺麗に剃ったら脇の毛も気になって脇の毛も剃っていた。
今度は、パンツからチン毛がはみ出すのが気になって、少しだけ短くカットしていた。
気付いたら、僕のチンポは勃ってしまっていた。
何に興奮したのかは未だにわからないけど。
「どんな気分や?」
「なんか複雑ですね」
「まぁ飲めほら」
渡されたグラスの焼酎は水も氷も入ってなくて、その濃さにビックリした。
全部飲んだら潰れる自信があった。
「ニイチャンたまらんわ」
「毛まで剃ってもうニイチャンじゃないな」
「なぁ奏ちゃん」
一人の男が肩を組んできた。
一気に心拍数が跳ね上がった。
自分の鼓動を感じる度に、酒が回って酔っていくような感じがした。
「グイッといけ」
グラスを口に押し付けられながら、ストレートの焼酎を飲まされていた。
頭がグルグル回って少しだけ楽しい気分になっていった。
「ちょっ、触らない約束じゃないですか」
「こんな顔でスケベな格好したヤツ放っとけるか」
男の手が僕の脚のつけね辺りを触っていた。
とても気持ち悪いのに、少し焦れったさを感じていた。
もう片方の手でベビードールの上から乳首の回りを触られて、くすぐったくて吹き出しそうになった。
「なんや、感じてんのか?」
「くすぐったいんです」
「素質ありそうやな」
「おい、こいつのチンポ見てみ」
「可愛いらしいチンポ勃たせとるわ」
僕の正面に座った別の男が、捲り上げたベビードールをパンツからはみ出して上を向いたチンポと腹の間に挟んで、パンツの上から金たまを触ってきた。
男に犯されかけてるのに勃ってることも、他の男に見られてからかわれるのも、恥ずかしくて体が熱くなった。
「動画のヤツみたいにケツでイッてみたくないか?」
「あ、ダメ、そこは嫌です、入りません」
パンツの中にローターを入れられて、そのローターをパンツの上からケツに押し当てられた。
そのまま押し込まれるんじゃないかと思って逃げようとしたけど、乳首の回りを触ってる男が、がっちり肩を組んでるせいで動けなかった。
パンツの中のローターの震動がくすぐったくて気持ちいいような、もうどうしていいかわからなくなっていった。
「チンポの先濡らして気持ちいいか?」
「動画のヤツみたいになりたくないか?」
「僕、あんな叩かれるの嫌です、蝋燭とかも嫌です」
「ケツはいいんか?」
「そりゃ気持ちよくなりたいよな?」
乳首を触ってた男は、ベビードールを捲り上げて乳首に吸い付いてきた。
初めて人に乳首を舐められた、と言うか触られたのも初めてだけど、凄く切ない変な感じがした。
「乳首吸われて汁溢れさせとるわ」
「気持ちいいのか?」
正面の男は、僕のチンポを握りしめて親指で裏筋をグリグリし始めた。
凄く気持ちよくて、もっとしてほしいと思ってしまった。
「この細いのから入れてみんか?」
パチンコ屋の男が、太さのちがうバイブを何本か持ってきた。
少し入れてみたい気もするけど、やっぱり怖い。
そして、入れてみたいと答えるのが恥ずかしい。
何も答えずにいると、ソファーの上に寝かされてパンツをずらされた。
ケツにヌルヌルしたローションを垂らされた。
指先でローションを塗られてると、ケツの回りがとても気持ちよくなった。
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