現実離れした変な部屋で、柄の悪い中年男達に囲まれるようにソファーに座ってテレビを眺める。
僕一人が浮いているのはわかっていたし、端からみたら異様な光景だと思う。
それでも僕は、異常な趣味を持ったこの男達と親しくなれば、マゾ女を責めさせてもらえる日が来るかもしれないと淡い期待を抱いていた。
まだ普通のセックスも三回しかした事ないんだけど、弟子入りしようと考えたほどだ。
「ニイチャンも飲め」
「僕はジュースでいいです」
「俺の酒が飲めんのか?」
「いただきます」
酒は普段まったく飲めないのに、断れる空気じゃなくて、ビールを飲むはめになった。
そうこうしてると、テレビで動画が流れ始めた。
ピンク色の薄い生地に黒いリボンの付いたベビードールを着て、太股までの網タイツを穿いた人物が、画面の中央で土下座している場面から始まった。
映っている背景は、間違いなく僕が居る部屋だ。
動画が始まって数分、僕は違和感を覚えた。
好きなだけ虐めてください、みたいな事を口にした人物は、撮影者の足元に移動してカメラ目線で撮影者の爪先を舐め始めた。
僕と同じ歳くらいなのに、妙に色っぽくて可愛い。
可愛いんだけど、何かがおかしい。
「こう言うの好きか?」
「ヤバいですね」
そこからさらに数分。
撮影者のチンポを舐めて立ち上がった人物を見て、それまでの違和感の原因に気付いた。
「ちょっ、これ男じゃないですか」
「今頃気付いたんか?」
立ち上がった人物の胸に膨らみは無く、それどころかベビードールとセットっぽいピンク色で薄い生地のパンツからはみ出した勃起したチンポが、ベビードール越しにハッキリ映っていた。
画面に映っている人物が女装した男だった事に気付いていなかったのが面白いらしく、男達はゲラゲラ笑い始めた。
それよりもヤバい。
自分の置かれている状況の不味さにようやく気付いた。
‐‐‐僕は女装じゃないし、狙われてるなんて自意識過剰にも程があるか‐‐‐
‐‐‐待てよ、やたら可愛いと言って性癖とか聞かれたな‐‐‐
軽いパニックに陥っていた。
それでも帰ると言える空気でもなく、嫌な汗だけが溢れてきていた。
「進んでないな、飲め飲め」
ここにきてやたら酒を飲まされ始めた。
缶ビール2本飲んでグラスには焼酎の水割りを作られていた。
顔が熱くなって頭はボーッとして、だいぶ酔いはじめている事を自覚しながらグラスの水割りに口を付けた。
「動画ちゃんと見とるか?」
「だって男じゃないですかこれ」
「俺達を気持ち悪いって言いよるんか?」
「そんなつもはありません」
‐‐‐そうか、これを否定したら、このヤクザみたいな男達を敵にまわすって事か、それだけは回避しないとダメだ‐‐‐
よくわからない事を考えながら渋々動画を見ていた。
画面の女装した人物は、手足を縛られた状態で、一人の男に乳首をいたぶられながら、もう一人の男にケツをバイブで掻き回されていた。
チンポをしごいてるわけでもないのにイクと連呼する様子が僕には理解できなかった。
だけど、女装した人物がイクと連呼し始めると、バイブを引き抜かれチンポを鞭で打たれていた。
そんな事を数回繰り返された後、女装した人物は下半身を跳ね上げて体をビクビク痙攣させたいた。
自分の理解が追い付かない、いつの間にか僕は動画にみいっていた。
「みいっとるやないか」
「いや、今のなんですか?」
「ドライオーガズムって言ってな…」
男達は動画の中で女装した人物に起きた現象を説明してくれた。
それでも僕には理解できなかった。
「まぁ飲めほら」
もう飲めないと言っているのに、二杯目の水割りを作られた。
眠くなっていたけど、パチンコ屋の男に肩を組まれて、一瞬で酔いも目も覚めた気がした。
「ちょっ、僕はこう言うのは」
「なに言ってんだ、いいから飲め」
腕を振り払いたくても、この状況でそれをやる度胸を僕は持っていない。
勝手にイッた罰だと、罵声を浴びながらビンタをされ、喉の奥にチンポを突っ込まれゲロを吐きながら泣いてる画面の女装した人物を見てると、余計になにもできなくなった。
男はただ肩を組んでるだけで何もしてこない。
楽しそうに笑いながら、僕に酒を飲ませてくるだけだった。
暫くすると、画面の中では女装した人物がケツを犯され始めた。
男であるはずなのに、女みたいな声で喘ぎ、チンポに触れてもないのに、チンポの先からドロッとした白い液体をダラダラと溢れさせていた。
そして、また勝手にイッたとチンポから溢れた液体を舐めさせられ、体中に蝋燭を垂らされていた。
酒のせいか、その鬼の所業のような責めに感じている人物をみて、僕は興奮していた。
「なんやニイチャン、チンポ勃ってるやないか」
「ちょっ、やめてください」
パチンコ屋の男と別の男が、僕のチンポをズボンの上から掴んで笑い始めた。
「さっきのはトコロテンって言ってな…」
パチンコ屋の男は、トコロテンなるものの説明をしながら、服の上から僕の乳首を触り始めた。
‐‐‐ヤバい、ヤられる‐‐‐
「見てみ、気持ちよさそうだろ?」
「そうですね、でも僕は無理ですよ」
画面の女装した人物は、代わる代わるケツを犯され、何度も体を痙攣させていた。
‐‐‐確かに気持ちよさそうな顔をしているし、気持ちいいのか試してみたい気もするけど、男とは無理だ‐‐‐
「こいつも最初はそう言ってたな」
「そうそう、それが今じゃチンポ好きのメス奴隷」
「あ、待ってください」
パチンコ屋の男は僕の後ろに回り込んで、服の下から両手を入れてきた。
そして、僕の両方の乳首をコリコリいじりながら、うなじを舐めてきた。
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