幼い頃の浣腸というトラウマが、その後の私の人生を変えたのは間違いないでしょう。しかし、子供の悪戯程度に始まった性癖というものは、新たな関心事で徐々に薄れていくものですね。
時代はテレビ番組、とりわけスポ根アニメや特撮ドラマが流行った頃。子供心にそれらの番組を見ることにはまり、また漫画本や付随した景品などに心を惹かれてしまい、いつしかオナニーなどは忘れている私でした。
話しはそれから数年後、中学生になった時のこと。制服を着て学校に通うことになりましたが、女性は当然のごとくセーラー服でした。男子生徒の中には悪戯癖が止まず、可愛い女子生徒に狙いを定めてはスカート捲りや指カンチョーなどする輩もおりました。それにしても中学生1年だと、背格好は女性の方が発育が良く、同級生といえども女子のセーラー服姿は男子からは目映く、特に寒い冬場の黒いパンストとのコーディネートは大人びて艶っぽいものでした。
そんなある日、理科の時間に“パスカルの原理”が教科書に登場しました。白黒の写真に目を留めを、担当の
先生(♂)が突如質問をし始めました。
「皆さんは浣腸器を知ってますか?」
「………???」
私たち生徒は黙ってましたが、中にはヒソヒソ話してる者もいました。
「これは文字通り浣腸をするための道具です。君、浣腸されたこと有るかな?」
一人の女子生徒に質問し首を横に振りかぶる姿。今なら明らかにセクハラですね。
「皆さん、忘れてるかもしれないけど、赤ちゃんや幼い頃には誰しも便秘はしてるんだよ。便秘、分かるかな、糞ヅマリのこと!」
「ヤダーッ!」
女性陣の悲鳴に似た声と男性陣のゲラゲラ笑う声が教室にこだましました。でも、その時の私は内心“浣腸器”と“糞ヅマリ”というキーワードに突如スイッチが入ってしまい固まってしまいました。
「母乳で育った子は?ではミルクで育った子?」
先生が統計をとるようにして、先ほどの女子生徒に向かい
「君、ミルクで育ったの?だったら間違いなく便秘!浣腸されたこと有るね。」
「……」
可哀想に顔を真っ赤にして俯きになる女子生徒。素朴で美人ではなかったし、普段は小うるさいタイプだったので男性陣からここぞとばかり嘲笑されてたのですが、セーラー服姿から表する羞恥心のオーラは物凄いものでした。
まだ続きます。
※元投稿はこちら >>