(続き3)
公園を出て自宅に着いたのはもうほとんど朝方で、満足に寝ることも出来なかった私は体調も気持ちもすっきりしないまま会社へと向かいました。
それでもメンズスーツに身を包んで冷静になった私は、もう止めると決意したはずなのに欲望を抑えられず女装してしまった自分の意志の弱さに情けなくなります。
それだけでなく、汚したシュシュと一緒に別れてからも元カノのこと裏切ってしまった気がして私の心をどんよりとした罪悪感が占めました。
「しっかりしないとな・・・」
会社に着いたら昨晩のことは忘れて仕事に集中しよう、そして今度こそ『普通』の生活を取り戻すんだと、私は決意を新たにしました。
そんな決意から数時間後の、その日の夜。
ロングスカートのクラシックなメイド服に身を包んで、御主人様の足元に跪いている私の姿がありました。
御主人様好みの少し派手目なメイクをして、明るめの茶色いボブウィッグを着けた頭を御主人様の股間にうずめています。
日中、仕事に集中しようとしながらも私の視線は自然と同僚の女性達を追ってしまっていました。
ただしその視線は、普通の男性が向けるだろう胸やお尻に向かうことはなく、私は女性達のファッションやメイクにばかり心が惹かれてしまいます。
彼女達の姿を目で追いながら、タイツの心地良い締め付けやスカートの胸がときめく頼りなさ、そしてメイクの蠱惑的な楽しさが否応なく思い出されます。
そして、そんな私の視線が女性達から同性である男性達の股間へと向かい始めた頃、気付けば私は御主人様に連絡を取ってしまっていました。
仕事を終える頃にはもう、私の心は『女の子』になりたい思いで溢れていました。帰り道にトランクルームに寄って御主人様に言われたメイド服などを手にすると、急いで帰宅します。
家に着くと急いでメンズスーツを脱ぎ捨てて女の子の服へ手を伸ばしますが、その手が途中で止まってしまいます。
(引き返すなら、今が最後の機会かもしれない・・・)
もう何度目か分からない、私の中に残る「男」の自分からの囁き。でももはや私の中に残る「男」には、「女」になろうとする私の手を少しだけ止める程度の力しかありませんでした。
私はあれほど止めようとした女の子の姿になると、少女のように胸を高鳴らせながら御主人様の元へと向かいます。
御主人様は、久しぶりの再会に緊張している私を優しく迎えて抱きしめてくれました。そしてそのまま人目も気にせず、まるで恋人にするかのように愛おしい口付けを与えてくれます。
そんな御主人様の甘い口付けを受け入れた瞬間、レディースショーツの中に押し込まれた私の男の部分が勃起しながらも、私の心には女としての喜びが広がっていきました。
(ふふっ・・・)
久しぶりに味わう生オチンポの肉感を楽しみながら、今朝は女装を止めようと思っていたのに、その日の夜には女の子になって男性に御奉仕している自分の意志のあまりの弱さを心の中で笑ってしまいます。
(あぁん、やっぱり本物のオチンポ最高ぉ・・・)
あくまで御主人様に喜んでいただくための御奉仕だと分かっていても、どうしても数カ月ぶりの生オチンポの味わいを唇や舌で楽しんでしまいます。
「ちゅっ、んちゅうっ・・・ぅん、ぐっ、ぐぽぉ・・・れろぉ・・・ぅうん、あっ、あぅんん」
尻穴に咥え込んだアナルプラグから来る甘い痺れのせいで、時折御奉仕が疎かになってしまいますが御主人様はそんな私の姿も楽しんでくださっているようでした。
メイド服のロングスカートの中はショーツは穿かずに白のガーターストッキングを身に着けていますが、さらに御主人様からの言い付けで例の元カノのシュシュをオチンポの根元にハメていました。
「れろぉっ・・・ん、んちゅっ・・・ぅん?・・・んっ、ぐ、んぅんぐぐっ!!ぅうぐぐぅぅっっっ?!」
御主人様は不意に私の頭を掴むと逞しいオチンポで私の喉奥を乱暴に抉り、そのまま喉に纏わりつくほど濃厚で熱い精液を叩き付けてきます。
喉奥を乱暴に抉られる快感と、口内を満たす濃厚な牡臭さ。昔はこの痛みと匂いで嘔吐感に苛まれていましたが、今の私にとってはこの痛みと匂いを感じると脳が甘く蕩けてオチンポや乳首が勃起してしまいます。
御主人様の匂いに包まれながら精液を嚥下していると反射的にケツ穴がアナルプラグを深く咥え込み、私が味わっているのとは比較にならないほど薄い精液が私のオチンポから押し出されました。
「どうだった、ひとみ。久しぶりの精液の味は?」
まだ硬さを失わない御主人様の肉竿に、丁寧に舌を這わせながらお掃除している私へ御主人様が聞いてきます。
「あんっ、んあっ・・・ちゅうぅ、れろぉ・・・んっ、とっても美味しかったです、御主人様ぁ」
御主人様を喜ばせるためのお世辞などではなく、私は心の底から本気でそう思いながら、うっとりとした笑みを浮かべて答えます。
「さて、ひとみ。何か私に言うことがあるんじゃないか?」
御主人様のオチンポに付いた精液を舌で綺麗に舐め取った後も、御主人様のオチンポを舐めることを止められないでいる私を見下ろしながら、御主人様が楽しそうにそう言います。
そしてそれは、私にとっても待ち望んでいた言葉でした。御主人様と再会することになった時、きっと『それ』を求められるだろうし、私自身も御主人様に『それ』を捧げることを覚悟していました。
自分の胸の鼓動が高鳴っていくのを感じながら、私はそのまま御主人様の目の前で床に額を擦り付けて土下座します。
(言ってしまったら、本当にもう戻れない・・・)
この先に待っているだろう狂った快楽への悦びからか、もう日常に戻れなくなる恐怖からか、例えようのない感情に身体が小刻みに震えます。
私はそんな震えを抑え付けるようにゆっくりと口を開くと、それでも微かに震える声で言葉を紡ぎました。
御主人様の『女』になることを誓う言葉を。
文字にするのも恥ずかしい御主人様への誓いの言葉を言い切ってしまうと、それまでの身体の震えが嘘のように止まりました。心なしか先程までの自分から生まれ変わったような感覚さえします。
御主人様は何も言いませんが、きっと土下座したままの惨めな私を見下ろしながら満足げな表情を浮かべてくれているはずです。
彼女と別れてまで女装を止めると決意したはずなのに、結局は『女の子』になった時の快感を忘れられず自分の意志で再びスカートを穿いた自分。
それどころか同性である男に土下座して、男としての尊厳を捨ててまで雌としてこの身も心も捧げる誓いまで立ててしまいます。
もし別れた彼女がこの狂った光景を見れば、私と付き合っていた過去なんて消してしましたいと思うに違いない、男としてこの上なく情け無い姿。
そんな悲惨な状況にもかかわらず、土下座する私のスカートの中ではオチンポがこれまでにないほど硬く勃起していました。そしてこの時の私の心も、絶望とは真反対の心地良い幸福感に満たされていました。
今まで彼女なんかが居たせいで感じていた罪悪感は消え去り、堅苦しい『男』としての役割を放棄して『女』として御主人様に尽くせる幸せを噛み締めます。
(あぁ・・・こんな事ならもっと早く彼女と別れればよかった)
あれだけ大切だった元カノとの懐かしい思い出が、とても無駄な時間だったと思ってしまうほどに堕ちた瞬間でした。
ふと気付くと、土下座の格好のままでいる私の目から涙が零れていました。
その時は、これから本当の意味で御主人様に尽くせることが嬉しくて涙が流れたんだと思いましたが、今思うと僅かに残っていた男としての私の心があまりの屈辱に涙を流したのかもしれませんね。
長文になりましたが最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。m(__)m
結局私は『女装』を止めることが出来ませんでした。(笑)それどころか今はもう女装を隠さなきゃいけない彼女はいないので、彼女がいた頃以上に女装を楽しんでいます。
まあ、他の方の体験談でも聞きますけど、この世界に一度足を踏み入れたら抜け出せるわけがないんですよね。
ちなみに私が女装から離れていた間に、お義兄さんは御主人様によってすっかり『お義姉さん』に調教されてしまっていました。
お義兄さんてば以前は不安だからとか言って、私と一緒の時でないと御主人様とは会わなかったのに、私が女装から遠ざかっていた間は頻繁に御主人様と二人きりで会っていたんですよ。(怒)
私はそんなお義兄さんが羨ましくて私も御主人様と二人きりで会いたいのですが、最近の御主人様は私とお義兄さんを一緒に責めるのがお気に入りみたいなんですよね。
御主人様がおっしゃるには、私が彼女と別れたせいで私の背徳感を煽る楽しみが無くなってしまったらしく、そのこともあって今は新しいプレイをいろいろ試して楽しみたいんだそうです。
でもやっぱり御主人様と二人きりで会う回数を増やしたいので、こんどまた新しい彼女をつくるつもりです。
その新しい彼女には申し訳ないけど、表向きは「良い彼氏」を演じる代わりに私と御主人様の愛のためにたくさん利用させて貰うつもりです。(笑)
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