スカート購入となったのは、ある日地元のダイエー某店に行った時のこと。ちょうどバーゲンセールをやっていた平日の昼下がり、いわゆる昼メロの放映時間中のショッピングでした。
スカートといっても種類は多々あり、売り場に行ってから迷ってると怪しまれるから「母親にプレゼント」と偽ることにしました。ま、当時はウエストも70㎝そこそこでしたから、中年女性のサイズとしてはありがちだったんじゃないでしょうか。
世は郊外型スーパーが進出し始めた時代。駅周辺のスーパーの集客力はしれたものでした。予想通りダイエーといえど閑古鳥、しかもアイドルタイム。女性下着売り場に近づいたら、ここも人件費の節約か、中年のオバチャンがまばらです。
「(アタックチャンス!)」
しじみチャンスなら二箱。
一先ず怪しまれないようレジのオバチャンに
「すいません。母親が穿くようなスカートってどの辺にありますか?」
「それなら、あそこ辺りです」
指差す方向に歩き始めたら、ワコールやらトリンプやら下着コーナーに突き当たり、ゆっくり見学しながらスカートのある場所に向かいました。
マネキン人形にブラジャーやガードル。ありました、ありました。ボディースーツのマネキンも。大きなワゴンには100円ショーツの山、山、山。いつも行ってた衣料店とは段違いです。さすが量販店ですね。
ダイエーもターゲット層は中年女性だったんでしょうかねぇ。スカートやワンピースなんかはミニが少なく、ミディスカートやマキシスカートが多く見られました。私としては、初回ですから何でも良かったのですが、どうせならとプリーツスカートでワインレッドという渋めの色を選びました。ポリエステル製で滑りを良くするためか内布が付いてました。
「(これならTシャツと合わせられるな)」
内心しめたと思いレジで精算することに。
慎重にも慎重を重ね、男性用の肌着も買いカウンターにレジ籠を起きました。
「お客様、スカートの包装は如何いたします?」
「あ、そのままで良いです。他にも渡す物がありますから」
いつの間にか後ろに二人のオバチャンが並んでましたが、無難な会話で事なきを得ました。
スカートってどんな感じかな?
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