言い忘れてましたが、その分娩台上部の頭上辺りには大きくて不気味なガラス製の樽みたいなものが吊るされてました。
「(これって、ひょっとして……)」
内心疑ってましたが、そうなんです。知ってる人いますよね。これ、特大のイルリガトールだったんです。
私は今もポリ製ですが2000㏄用のイルリガトールを所有してますが、さすがにこの光景には驚愕。ただ、その時は強烈な便意に襲われていて、眼中にはありませんでした。
店に行くまで3日近く便秘してましたから排泄もかなりの量です。腸奥深くの宿便が押し出されると同時に聞くに耐えないオナラが絶え間なく出続けました。
おそらく15分以上経過したでしょうか。看護婦が
「〇子ちゃん、今度は洗腸するからね」
「洗腸って、まさか……」
私は頭部横に吊るされているイルリガトールを見やりました。目盛りは1~10と大まかですが、単位は間違いなく“リットル”でしたね。
期待よりも恐怖におののく自分。セーラー服女装してることなど忘れてしまい、全くの賢者タイムになっちゃいました。
※元投稿はこちら >>