その夜はお店は大繁盛で、僕も慣れない仕事
だったけど、とても忙しくチョコチョコと
動き回って過ごしました。
ビールやお酒を給仕してカウンターを出る
たびに、近くのお客さんにお尻や太腿あたり
を、さりげなく触られてました。
カウンターの中に戻れば、ママさんの目を盗んで、マスターが手を出してきます。
それでも午前1時頃に漸く全てのお客さんを
送り出し閉店することになりました。
お客さんたちの殆どが帰り際に
「玲ちゃん、また来るよ。」
と言ってくれて嬉しく思いました。
それからは後片づけですが、さすがにヘトヘトに疲れ果ててました。
僕にはお客さんの接待は向いてない?とも
思いました。
でも、ママさんが
「今日は久しぶりに大繁盛だったわね・・・。
玲ちゃんのおかげだわ。ありがとうね。」
と言ってくれたのでホッとしました。
マスターも
「玲ちゃん、もうすっかり店のアイドルに
なったね。これからもよろしくな。」
と言ってくれました。
それから僕は帰り支度を始めようとしましたが、ママさんが
「あら、急がなくてもいいわよ。どうせ終電
も出ちゃってるし・・・。今日は大活躍して
もらったから泊めてあげる。」
と言い出しました。
マスターは
「俺が送って行ってあげるよ。」
と言いましたが、ママさんは
「あら、そりゃダメよ。あんた、玲ちゃんを
狙ってるでしょ?・・玲ちゃんはお店のアイドルスターなんだからね。手を出しちゃダメ
でしょ?」
と抗議すると、マスターも
「だって、お客さんたちも、みんな玲ちゃんを
狙ってるぜ。」
と、モゴモゴ呟きながらもママさんには
頭が上がらないみたいでした。
結局、マスターは自分のマンションに一人で
帰り、僕はママさんに連れられて、すぐ近く
の古いホテルに泊まることになりました。
ママさんが言うには、そのホテルはいわゆる
ラブホテルだけどママさんやマスターとは
馴染みで自由がきく?とのことでした。
「つまりね、お店で知り合った客同士が使ったりしてたのよ。私もお客さんに斡旋して
たしね。それで親しくなったから融通が利く
ってわけ・・・。ラブホだけど安心できるから。」
と、ママさんが説明してくれました。
そんな時間帯なので、僕は女装したまま
ママさんと一緒にラブホテルに入りました。
※元投稿はこちら >>