その夜は結局7人のお客さんが来ました。
カップル等はなくて全て単独の一人で来た
お客さんでした。
お客さんたちに「可愛い」とか「セクシー」とか
「掃き溜めに鶴」とかチヤホヤされて、僕は
少し舞い上がってしまいました。
時々カウンターの中から出て、お客さんに
ビールを注いでる時にお尻や太腿を触られ
て、「キャあ」とか「いやん」とか嬌声をあげ
てました。
こんなふうに、僕を性欲の対象として扱って
くれることに疼く気持ちもありました。
お客さんたちが「玲ちゃん、また来るよ。」
と機嫌良く帰られて、お客さんが途切れた
深夜に閉店して、僕のこの店での初日が
大過なく終わりました。
もちろん、閉店後も後片づけや明日の準備
など仕事があります。
哲男さん(=ママさん)が言うには
「カップルが居なくて、全て単独で来店と。いうのは、お相手を探すという目的もあるから
よ。その場合はウケの人にとっては玲ちゃん
は邪魔になりそうね。だって、タチの客は
どうしても玲ちゃんに注目しちゃうからね。
そこらが、この手の商売の難しいところなの
よ。出しゃばり過ぎても、おとなし過ぎても
ダメなの・・・・。」
と、何だかしみじみとした口調で教えて
くれました。
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