その日、部屋に帰ると玄関の所にチカが立っている。
慌てて駆け寄ると子猫みたいな顔して「お帰り」って。
すぐに部屋に入るといきなり私の顔じっと見て
「春香、私おかしいのかも?」さっきまでの子猫の顔から呆けた顔で言う。
「どうしたの?」
声のトーンに気お付けながら優しく聞いた。
「おかしいの、私の身体。気持ちよくなるけど最後まで逝けないの・
ううん、逝ってるけど満足できないの。」
真剣な顔して、じっと私の眼見ながら言うチカに何も言ってあげられない。
「とにかく座って」
ソファーに座らせて冷たい麦茶差し出した。
その麦茶一気に飲み干すと、チョット落ち着いたのか
「美沙さんに逢いたい・・・。」
ポツリと言う。
「逢いたいの?」
聞いた途端、間髪入れず「逢いたい!」って答える。
「そうなんだ」
何て言っていいか分からない私に独り言のように呟く。
「映画館のトイレで、今までにない快楽烙印のように身体に刻まれちゃった。
チョット照れたように舌出して言うチカ、焦点の合わない目で遠く見てた。
「そうそう、今日ママが美沙さんの家に行くって言ってた。」
「えっ?何で?」チカと美沙さんの事、ばれた?って思った。
でもそうじゃなかった。今まで何回か泊まらせてもらったお礼だって。
私の部屋に泊まった時もさつきの名前出したんだって。
そんな時、メールの音。さつきからって分かった。直ぐに開いた。
「今日、チカのお母さんがうち来たって。チカがお世話になってますって
手土産まで持って来たんだって。」
チカに画面みせながら読んでた。
「ママ、チカのお母さん気に入ったみたい。食べられちゃうかも 笑」
呼んでたチカ、目丸くして固まってる。
「どうしたの?チカのママ、パパとうまくいってないの?」
暫くしてチカ、口を開いた。
「パパ、随分前に交通事故で死んじゃったの。貰い事故?
だから保険も補償も随分あって・・・。」
「じゃあ、今はチカと二人で住んでるの」
コクんって頷くちか。さつきのラインの文面が冗談に思えなくなってきた。
その間もチカの手私の袖掴んでる。思わず可愛くなって髪かき揚げた。
途端、チカブルって身体震わせる。口からは吐息が漏れる。
「言ったでしょ、私おかしいって。」焦点の合わなくなった目で言う。
唇半開きにして完全に欲情して求めている。唇を寄せていく。
チカの方から唇押し付け舌伸ばしてくる。よく動く舌、私の舌絡めとる。
途端「逝く!」唇合わせたままくぐもった声で四肢震わせる。
「違う、まだ逝けない」逝ったばかりなのに、すぐ私の舌追いかける。
すぐさま「逝く 逝く!」再び四肢震わせる。その繰り返し。
何とか宥め、ソファーに座らせる。焦点の合わない目で呟く。
「今日もトイレで何回もオナニーしたの。逝くけど満足できないの。」
眼に涙浮かべながら呟くチカに何も出来ない私。
「今日は、家帰ろう。遅くなるとお母さま心配するよ」
何とか説得して、それでも家の近くまで送って行った。
部屋に帰ると、見透かしたかのようにさつきからのライン。
「もうチカ帰った頃だね。ママ本当にチカのママ食べちゃうかもよ」
ライン見ながら美沙さんとチカのままのキス、想像しながら股間に指這わせてた。
ゴメン又。
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