麗子から聞き出した。
名前は新藤春香。41歳の独身。結婚経験もない。
やはり、同じ種類の人間らしい。らしい、ってのは麗子も直接は無いらしく、あくまで風評だけらしい。
そんな春香さんからTELあった。
「新藤ですけど。」一瞬誰かわかんなかった。
「あ、ゆきこです。」思わず携帯持つ手に力が入った。
「21日の夜、開いてる?」
余分なこと極力省いた口ぶりに、歩んできた人生わかるような気がした。
「はい、開いてますが何か?」
問いには答えず、21時〇〇の〇〇に」って。
「予約入れとくから、新藤っていえば問題ないと思うわ。」
一方的に言うだけ言うとすぐにTEL切れた。
21日を明日に控え、着ていく服に頭悩ませた。
春香さんはどっちが好みなんだろう。ロり?清純?キャピキャピ?
悩んだ挙句、結局会社の制服で行く事にした。
え?ビックリした。春香さんから指定された場所、普段の私じゃ決して入れないようなとこ。
しかも制服。 しばらく躊躇したけど、意を決してドアを開けた。
恭しく係りの人が寄ってくる。
「新藤さまで予約入ってると思うんですけど?」
新藤 の名前出た途端態度変わった。それまで私見て、小ばかにしてたのに、態度変わった。
通されたのは奥の個室。
掘りごたつに調度品も高そう。なんだか、ってか、本当に場違い。
何で制服で来たんだろう?後悔しかなかった。
春香さんが来たの結局30分くらいしてからだった。
でも、その時の服装見てビックリした。 着物、それも似合ってる。
「遅くなってごめんね。え?何も飲んでないの?ビールでいい?」
私の返事聞く前に、「ビール二つ、あと適当に何か」って
出されたビール、ゴクゴクって飲むと、男見たいに プハー って。
それから春香さんのペースで進んだ。
時間経った時いきなり春香さんが核心に踏み込んできた。
「麗子、ペットにしてるんだってね。どうやったの?麗子バリタチじゃない。それが、この前麗子の家言ったら、ゆきこちゃんに従順、ってか支配されてるじゃない。
どうやって堕としたのかな?」
優しく、それでいてズキット入り込んでくる。
「今日、時間あるのかな?」
優しく聞いてくる春奈さんに、コクんってくび縦に振ってた。
続きまた。
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